コーンフレークの歴史について。失敗から生まれたって本当?

豆知識

朝ご飯として食卓に登場することが多いものといえばコーンフレークがあります。

コーンフレークは牛乳をかけるだけでさっと食べられるところから、忙しい朝のごはんや、ちょっとした小腹満たしのおやつとしてぴったりですよね。

そんなみなさんがお世話になっているコーンフレーク、意外とその歴史についてご存知の方は少ないのではないでしょうか。

今回はいつもみなさんが口にしているコーンフレークの歴史について追っていきたいと思います。

このコーンフレークの歴史を見ると、小ネタとして使えるだけではなく、明日からこれまで以上にコーンフレークを美味しく食べることができるかもしれません。

それではコーンフレークの歴史について見てきましょう。

コーンフレークの歴史

シリアルの誕生!信仰面と健康面から菜食主義が広がる

19世紀末のアメリカでは禁酒運動が盛んに行われていて、そこから始まる「潔癖」「厳格」に生きることをよしとする風潮がありました。

キリスト教を社会的な教義へと格上げしようとする福音主義や、規則正しい生活を送るべきとするメソジスト派など「人の人格を貶める原因となるものの排除・根絶」を目指す運動がだんだんと大きくなっていったのです。

また、一部キリスト教宗派では「病気の原因は罪」という考え方もあったため、動物性のものを避ける人も多くいました。

さらに、健康上のデータから菜食主義を唱える医者も多かったことも追い風となり、社会全体で肉食を控える風潮が出来上がりました。

結果、信仰という面と健康という面の2つから菜食をよしとする考え方が広まったのです。

当時グラハム牧師という方が小麦粉を作る際の工程で栄養素が捨てられていることを指摘、全粒穀物を全て余すことなく使用することが健康にいいと講演していたものを聞いた彼の信奉者が全粒穀物であるグラハム粉を開発しました。

グラハム粉を水で練り固めたものを焼いて細切れにして食べるようになったのがシリアルの始まりとされています。

さてここまでシリアルの誕生について見てきました。

シリアルとコーンフレークはよく似ているものとして使われることが多いですよね。

実際のところ「シリアルの種類のうちの1つがコーンフレーク」なのです。

ここから、シリアルからコーンフレークが生まれた流れについて見ていきましょう。

コーンフレークはシリアルの失敗から生まれた?!

コーンフレークは19世紀末にケロッグ兄弟が始めた会社であるケロッグが作り始めました。

ケロッグ社の創設者であるウィル・ケース・ケロッグとその兄で医者でもあるあるジョン・ハーヴェイ・ケロッグ博士によって発明されたのです。

社長の兄・ケロッグ博士は医学学位を取得したのち、教会が運営するサニタリウムの館長になりました。

そこで菜食主義の病人食を治療として取り入れていた中で自分でコーンフレークを作っていたのです。

小麦粉を練ったものを加熱し、ローラーで薄く引き伸ばして病人でも食べやすいパンを作っていましたが、1894年4月のある日、コーンフレークの材料である小麦粉を水で練ったものを火にかけたままにしてしまい気づいた時には小麦粉を水で練ったものはカラカラに干からびていました。

当時お金がなくサニタリウムの予算が厳しかったこともあり、失敗作でも無駄にはできないとそのカラカラに干からびたものをローラーで引き伸ばしたところフレーク状のものが出来上がりました。

これがサニタリウムの患者にも大好評!

当時はシリアルというものは粉を練った硬い塊であり、食べるのも大変だったため、この失敗作のフレークは大いに喜ばれました。

ケロッグ兄弟はフレーク状のシリアルの製造方法について特許を取り、その流れで1987年にはSaints  Food Company を設立、フレークにするために適した穀物は何かをさらに研究を重ねました。

その結果、とうもろこしの粉が適していることを発見、1890年にはとうもろこしの粉を使ったシリアルであるコーンフレークが完成しました。

この新しく誕生したコーンフレークは食感がよく食べやすいだけでなく、小麦粉を用いるよりも安く作れるということもありケロッグ兄弟が立ち上げた会社は年間300万ドルを売り上げるまでに急成長しました。

美味しく食べたい弟VS健康志向禁欲主義の兄の戦い

コーンフレークが誕生しましたが、当時のコーンフレークは今のように甘くて美味しいものではありませんでした。

健康にいいものを食べるため、味が悪いのは仕方ないという認識でしたが、弟のウィル・キース・ケロッグは美味しく食べられるようにと砂糖をかけて食べることを提案しました。

一方、兄のケロッグ博士は食事制限・禁欲主義という考え方から砂糖をかけて食べる食べ方を否定、対立したことをきっかけに弟のウィル・キース・ケロッグは1906年にサナトリウムからコーンフレーク生産権利を買い取り、新しい会社を作ったのです。

その新しい会社がバトルクリーク・トーステッド・コーンフレークカンパニー、現在のケロッグ社の元となる会社です。

甘く美味しいコーンフレークということに加え、「食品店で瞬きをした女性に無料サンプルプレゼント」などといった新しい販売キャンペーンを展開したこともありコーンフレークの売り上げは鰻登り、大企業として成長していきました。

コーンフレークの普及

ウィル・キース・ケロッグが作った会社が成長したことに加え、アメリカの菜食主義・健康ブームという追い風もありシリアルはアメリカ全土で普及していきました。

その結果、1920年代までにはアメリカからブームが飛び出し、ヨーロッパやオーストラリアでも健康的かつ手軽な食事としてコーンフレークが定着したのです。

日本には1929年北海道の日本食品製造合資会社が国内初コーンフレークの製造を行いました。

北海道はとうもろこしや麦の栽培が盛んに行われていたため、コーンフレーク製造には適していた場所だったのでしょう。

その後戦後19962年以降、日本全土でコーンフレークが広く広まるきっかけとなった出来事がありました。

1962年日本ケロッグ設立、1963年ケロッグ社から「コーンフレーク」「コーンフロスト」が発売、さらに1963年日本シスコ株式会社から「シスコーン」が発売されました。

この流れもあり、日本では1960年代前半にはコーンフレークが手軽に食べられる朝食、お菓子として普及していきました。

まとめ

コーンフレークはシリアルを作ろうとした際の失敗から生まれたというところは驚きでしたね。

歴史を見ていくと、今当たり前にあるものも当時の失敗から生まれたというものが多くありますし、まさに「失敗は成功の母」ですね。

また、健康主義と美味しく食べるための工夫などもあり、現在のような形になったというのも驚きでしたね。

もし考え方が違っていたら、今でもコーンフレークは生まれず美味しくないシリアルを食べていたのかも・・・

これからコーンフレークを食べる時にはその歴史にも思いを馳せて見てください。

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