うまい棒は1本10円で安いのに食べ応えがあり、毎日食べても飽きないくらいたくさんの味があります。
ツイッターを見ていると、「うまい棒をご飯にする」という投稿がありますが、うまい棒はご飯代わりになるのでしょうか?
うまい棒は、ご飯代わりにできるほどの栄養はありません!
この記事では、うまい棒がご飯に適さない理由を解説しています。
また、うまい棒のアレンジ方法もご提案していますので、うまい棒をご飯としてどうしても食べたい方や、うまい棒が大好きな方はぜひお読みください。
うまい棒をご飯代わりにすること
ツイッターの投稿には、さまざまな理由でうまい棒をご飯代わりに食べるという方がいます。
うまい棒がご飯代わりとして向いているのかについて私なりに考えてみました。
栄養成分
うまい棒の中でも人気が高い「コーンポタージュ味」の栄養成分は以下の通りです。
うまい棒コーンポタージュ味 6g(1本あたり) | |
カロリー | 43kcal |
たんぱく質 | 0.50g |
脂質 | 2.70g |
炭水化物 | 4.30g |
食塩相当量 | 0.100g |
1本当たりのカロリーは43kcalで低カロリーにも思えますが、6gという重さで考えるととてもカロリーが高いとも言えます。
40kcal相当のご飯の量は約24g(一口分くらい)なので、同じカロリーで比較した場合うまい棒の方が食べ応えがあります。
しかし、たんぱく質や糖質が1g=4kcalなのに対し、脂質は1g=9kcalもあります。
上記の計算から、うまい棒の半分以上は脂質ということが分かります。
また、ご飯100gの脂質量は0.3g程度ですので、うまい棒はご飯よりもはるかに脂質が多いということが分かります。
脂質を摂り過ぎると、LDLコレステロールが増加し結果的に動脈硬化を引き起こす原因にもなります。
また、脂肪として蓄えられるため肥満にもつながるので、うまい棒をご飯代わりにするのはおすすめできません。
原材料
うまい棒のコンポタージュ味の原材料は以下の通りです。
コーン(アメリカ、遺伝子組み換えでない)、植物油脂、糖類(ぶどう糖、砂糖)、乳製品、パン粉、食塩、コーンパウダー、香辛料、酵母エキスパウダー、調味パウダー/調味料(アミノ酸等)、香料、甘味料(スクラロース)、(一部に小麦・乳成分・大豆・鶏肉・豚肉・ごまを含む)
主原料はコーンですし、乳製品も入っているので栄養がありそうに思えますが、たんぱく質はたったの0.5gしかありません。
とうもろこし100gあたりのたんぱく質はおおよそ3.5gです。
たんぱく質0.5g分のとうもろこしが入っているという前提で計算しても、とうもろこし14g程度の栄養しかないということになります。
とうもろこし1本分の可食部は150gくらいありますので、たとえうまい棒にとうもろこし14g分が含まれていたとしても1/10本分であり、うまい棒をご飯代わりにするには栄養が足りないことが分かります。
また、うまい棒に含まれる糖類は吸収が速いため血糖値を急激に上昇させます。
血糖値が急上昇すると、インスリンが過剰分泌されブドウ糖が脂肪になりやすくなります。
カロリー
うまい棒だけで一日の食事を済ませる場合、一日に必要なカロリーを摂取するには運動量の少ない小柄な女性でも、30本以上は食べなければいけません。
1日10本程度で抑えてしまえば、栄養素やカロリーまで不足してしまい「低栄養状態」となってしまうため、体を動かすためのエネルギーや筋肉はもちろん、内臓や思考回路までに影響します。
カロリー面から見てもうまい棒はご飯代わりに適さないと言えます。
うまい棒のアレンジ方法
うまい棒はご飯代わりとしては不向きですが、1日1~2本程度であれば食べ応えがありカロリーも低いので、満足できるお菓子です。
どうしてもご飯代わりとして食べたい場合は、一日3回の食事のうち1食のみをうまい棒にし、残りの2食でしっかりと栄養を摂るようにしましょう。
ここからはうまい棒を使ったアレンジ方法をご紹介します。
ふりかけ感覚で
うまい棒を砕いて、ふりかけ感覚で食べるという方法です。
エビマヨ味や明太子味、牛タン味なんかもおいしそうですね。
じゃがいもだけじゃなく、ご飯にかけても天かすのような感覚でおいしいですよ。
卵かけごはんのトッピングにもおすすめです。
スープに
https://cookpad.com/recipe/1149569
コーンポタージュ味をコーンポタージュにしするアレンジです。
水ではおいしくないので、牛乳で作ることがおすすめですよ。
トマト系スープなどに加えても、出汁代わりになりおいしくなります。
出汁として
スープだけに限らず、うまい棒を出汁代わりにしてチーズフォンデュやリゾットなんかにも使えます。
カレーの隠し味やだし巻き卵に入れてもおいしくなりそうです。
炊き込みごはんに使うのも良いですね。
サラダのトッピング
https://cookpad.com/recipe/5646598
クルトン代わりにサラダにトッピングしてもおいしく食べられます。
チーズ味やサラミ味などがおすすめです。
衣として
うまい棒を細かく砕いてパン粉や小麦粉などの粉と混ぜて使うことで、うまい棒の味を生かした揚げ物を作ることもできます。
まとめ
うまい棒は、ご飯代わりに1~2本だけ食べるのではカロリーが低すぎますし、カロリーや原材料、栄養成分などを考えると大量に食べるのは好ましくない食品と言えます。
1本であればカロリーや脂質は低く腹持ちが良いお菓子なので、ご飯代わりではなく間食として1~2本に抑えて食べることがおすすめです。
うまい棒をどうしてもご飯代わりに食べたい場合は一食分のみにし、他の食事でしっかりと栄養を摂りましょう。
また、うまい棒はさまざまな方法でアレンジができますので、うまい棒だけで食べるのではなくトッピングや出汁代わりにするのもおすすめです。