ロッテのチョコパイは日本人なら誰もが知っているお菓子といってもいいほど知名度・人気のあるお菓子ですよね。
そんなロッテのチョコパイ、「パイ」とはついているもののパイ生地を使用してはいません。
ということは、ロッテのチョコパイはパイじゃない?
この記事では、ロッテのチョコパイがパイ生地じゃないのに「パイ」ついている謎に迫ります!
この記事を読めば、ロッテのチョコパイも森永のエンゼルパイも「パイ生地」じゃないのに「パイ」とつく理由がわかりますよ。
ロッテのチョコパイはパイじゃない?
結論は・・・パイじゃないけどパイ!
つまり「パイではある」と・・・
ロッテのチョコパイの名前の由来
まずは、ロッテの「チョコパイ」の名前の由来からご紹介します。
ロッテの「チョコパイ」という前の由来は、ロッテ公式サイトお客様相談室に掲載されています。
Q.チョコパイの名前の由来を教えてください。
A.米国では丸いケーキのことをパイということから、チョコをかけたケーキでチョコパイと名づけました。
引用:ロッテ公式サイトお客様相談室ビスケットQ&A
アメリカでは、パイ生地の料理やお菓子だけでなく丸いケーキも「パイ」ということもあるとは・・・
それならロッテの「チョコパイ」も「パイ」と名乗るのは間違っていない、ということになりますね。
さらに、一般的な「パイ」と「チョコパイ」についても調べたのでご紹介します。
そもそも「パイ」「チョコパイ」とは
一般的な「パイ」の意味について解説します。
パイ(英pie)は、小麦粉とバターから作った生地(パイ生地)に、甘く煮た果実類やナッツ類、肉類その他を包み込むなどして、オーブンで焼き上げた料理あるいは菓子。バターの代わりにショートニングやラードを用いることもあり、卵や砂糖も入れる場合もある。
なお、パイ生地を用いないパイや、食品としての使用目的以外に作られるパイも存在する。
引用:Wikipediaパイ
上の説明でいうと、パイ生地を使用したものが主流のようですが、ロッテの「チョコパイ」の由来にあるように、パイ生地以外でももっと広い意味で「小麦粉とバターから作った生地に食材を入れた料理やお菓子」を「パイ」と総称できるものと考えられます。
実際に、「ウーピーパイ」や「ボストンクリームパイ」はスポンジ生地ではありますが、名前には「パイ」とついています。
また、調べているうちに「チョコパイ」にはロッテの「パイの実」やマクドナルドの「三角チョコパイ」のように、「パイ生地と合わせてチョコレートを使用したお菓子」の他にも、違った解釈がありました。
チョコパイとは、しっとりした生地にマシュマロまたは生リームを挟んでチョコレートでコーティングされた二層のパイに似た菓子、ソフトケーキ菓子、スナックケーキ。
引用:Wikipediaチョコパイ
この場合、ソフトケーキタイプのチョコパイには、ロッテの「チョコパイ」や森永の「エンゼルパイ」が当てはまります。
つまり、大きな総称としての「パイ」のうち、「チョコパイ」の分類として「パイ生地」「ソフトケーキ(パイ生地以外のパイ)」の2種類にわけられます。
さらに、その場合ロッテのチョコパイはソフトケーキタイプの「チョコパイ」に分類できるのです。
ソフトケーキタイプのチョコパイの歴史
ロッテのチョコパイに形状が似ているものに、アメリカのムーンパイがあります。
アメリカ南部の代表的なお菓子で、グラハムクラッカーにマシュマロを挟んでチョコレートでコーティングして作られているのですが、これも名前に「パイ」が入っていますね。
そして、ソフトケーキタイプのチョコパイの発祥といわれているのが、このムーンパイです。
また、日本には第二次世界大戦にアメリカ兵によってムーンパイが持ちこまれました。
ロッテのチョコパイや森永のエンゼルパイは終戦後に作られたので、このムーンパイのようなアメリカのお菓子が参考にされているのかもしれませんね。
ロッテのチョコパイのさらに詳しい歴史はこちらの記事で紹介しています↓
まとめ
「チョコパイ」にはパイ生地タイプとソフトケーキタイプがあり、どちらも「パイ」として考えられます。
ロッテのチョコパイもこのソフトケーキタイプのチョコパイに似ていたことから「チョコパイ」と名付けられています。
つまり、最初に書いたようにパイ(生地)じゃないけど(分類的には)パイという結論になるのです。
ロッテのチョコパイだけでなく、ソフトケーキタイプの「チョコパイ」にもさまざまな種類があるので、食べ比べをしてみても楽しそうですね♪