- 餃子の王将と大阪王将の違いは何?
- それぞれの人気メニューとお店の特徴を知りたい!
餃子チェーン店として有名な、「餃子の王将」と「大阪王将」。
どちらも「王将」がついているので系列店かと思いきや、実はこの2つは全く別のお店なんです!
ということで、この記事では特徴の違う2つのお店の違いをあらゆる角度から検証してお伝えします。
今度餃子が食べたくなったらどっちのお店に行くか、この記事が参考になるかも?
餃子の王将と大阪王将の違いをまとめてみた
「餃子の王将」と「大坂王将」はどちらも独立した法人、名前こそ似ているけれど別の会社なんです!
実は「餃子の王将」から「大坂王将」がのれん分けする形で2社競合の歴史が始まります。
別会社となって久しい2社の違いをまとめてみると、こんな感じ。
ブランド名 | 餃子の王将 | 大阪王将 |
創業 | 1967年 | 1969年 |
本拠地 | 京都 | 大坂 |
店舗数 | 約700店 | 約350店 |
ターゲット | ファミリー・女性 | 中高年男性 |
料理の特徴 | 本格中華 | 創作中華 |
主力メニュー | 餃子 餃子の王将ラーメン 天津飯 | 元祖焼き餃子 大坂ちゃんぽん麺 ふわとろ天津飯 |
自宅用餃子 | 生餃子(持ち帰り) | 大坂王将羽根付き餃子(冷凍) |
こうして表で見ると、餃子が売りというところ以外は2社はかなり違うお店のイメージですね。
のれん分けしたあと裁判に
1969年、のれん分けという形で「餃子の王将」から独立した「大阪王将」。
「餃子の王将」経営者の親族が「大阪王将」を始めました。
「大阪王将」は大阪を中心に店舗展開していたのですが、事業を拡大して「餃子の王将」の本拠地である京都にまで出陣します。
「大阪王将」が「餃子の王将」という名称を一部使っていたこともあり、1983年「餃子の王将」側が名称を巡って訴訟を起こすことに。
最終的に「大阪王将」が「餃子の王将」という名称を使わないことにして和解となりました。
この名称に関する登録商標をめぐる問題は2005年にも再発しており、2社のライバル関係がうかがえます。
餃子の王将と大阪王将の違い<看板編>
餃子の王将の看板
「餃子の王将」の看板は、緑・オレンジ・黄色のふちに赤の背景で白抜きの文字。
ほぼ全国で展開している餃子の王将のロゴは、見覚えのある人も多いのでは?
落ち着いた字体とデザインで、ファミリーにも通いやすい雰囲気が看板からも感じられますよね。
ビビットなカラーが青空によく映える看板です。
大阪王将の看板
一方の「大阪王将」はお店によって看板のカラー展開が異なります。
赤い背景に白い文字が多いですが、黄色い背景に黒い文字、白い背景に黒い文字という看板もあるようです。
ガッツリ美味しいものが食べられそう!というエネルギッシュなイメージの看板ですよね。
最近展開されている新しい「大阪王将」のお店は将軍のようなデザインのロゴマークも採用されています。
餃子の王将と大阪王将の違い<お店編>
餃子の王将はおしゃれレストラン「GYOZAOHSHO」
「餃子の王将」は、おしゃれな雰囲気ただよう「GYOZAOHSHO」レストランを全国で4店舗のみ展開。
ぱっと見、あの餃子の王将とは思えないビストロバーもしくはカフェのような外観にびっくり!
栄養面や健康も考えられたメニュー展開は、女性の心をガッチリつかんでいそうですよ。
ワインやカクテルも楽しむことができるとあって、餃子の新しい可能性を開拓している雰囲気さえ感じます。
大阪王将は昭和の雰囲気「三度の飯より餃子好き 池袋餃子第一工場」
「餃子の王将」が洗練された中華のイメージを作ろうとしている一方、昭和の雰囲気ただよう街の中華屋さんのイメージにまっしぐらなのが「大阪王将」。
池袋に「三度の飯より餃子好き 池袋餃子第一工場」という店舗をかまえています。
あえて昭和っぽいイメージの看板が今は逆に新鮮かも!
餃子といえばビールでしょ!というブレない日本人の心が感じられるお店になっていますね。
餃子の王将と大阪王将の違い<餃子編>
餃子の王将「餃子」
「餃子の王将」も「大阪王将」もやっぱり一番人気のメニューは餃子ですよね。
その味の違いを表現するのはとても難しく、ほぼ差がないとまでいわれる両者の餃子。
差を挙げるとすれば、餃子の王将の「餃子」は国産材料と冷凍を使用しない手作り餃子にこだわりがあります。
フレッシュが売りなだけあって、皮が分厚くモチモチ!
焼き目はそれほど濃くなく、野菜がたっぷりと入った餃子はバランスの良さが感じられますね。
大坂王将「元祖焼餃子」
「大阪王将」の「元祖焼餃子」はどちらかというと、野菜よりもお肉が多めの印象。
皮は薄めでサクッと仕上がっており、何個でも食べられそうですね。
写真では違いがはっきりとはわかりませんが、焼き目は大阪王将の方が濃いという話も。
外はパリパリ、中はお肉がジューシーなしっかり焼き上げげられた餃子は後を引くこと間違いなしです!
餃子の王将と大阪王将の違い<戦略編>
餃子の王将は食べやすいサイズ感・テイクアウトに尽力
「餃子の王将」はメインターゲットとして女性やファミリー層に力を入れていています。
「餃子の王将」の特色のひとつが、ボリュームを抑えた小さめサイズの「ジャストサイズメニュー」。
小さめのメニューなら少ししか食べられない人も、少しずつチョコチョコたくさん食べたい人も満足できますよね!
「餃子の王将」ではデリバリーやテイクアウトのシステムも充実。
おかげで、飲食業界に打撃を与えたコロナ禍でも「餃子の王将」は大打撃を受けずに済んでいます。
大阪王将は冷凍食品業界に積極参入
「餃子の王将」がフレッシュにこだわる一方、「大阪王将」は積極的に冷凍食品業界に参入。
冷凍食品に力を入れていたことが、コロナ禍では役に立ったようですね。
巣ごもり需要が増えたコロナ禍、お店の味が手軽に味わえる冷凍食品は食卓の強い味方になりました。
また、ちょっと変わったメニューにおくすることなく挑戦しているのも「大阪王将」の特色です。
過去には「禁断のタルタル油淋鶏炒飯」や「麻婆モッツァレラ炒飯」など、ボリュームと創作力あふれたメニューが登場!
メインターゲットである中高年男性の好みを知り尽くしたメニュー展開ですね。
餃子の王将も大阪王将も楽しもう!
同じ餃子業界といえど、それぞれ独自の戦略で成長を遂げてきた、「餃子の王将」と「大阪王将」。
どちらにもその餃子店ならではの良さがあります。
ライバルがいるからこそお互いに意識しあって伸びていく、というのも一理あるのかもしれません。
次に餃子を食べるときは、「餃子の王将」か「大阪王将」か、あなたはどちらのお店を選びますか?
どちらを選ぶにしても、美味しい餃子を堪能してくださいね!