井村屋のあずきバーは、誰もが知っているといってもいいほど、認知度の高いアイスですよね。
子供のころ、よく母や父が食べていたあずきバーの『歴史』はいつから始まったのでしょうか?
発売は1973年、なんと45年以上のロングセラー商品だったんです!!
なぜ45年以上もあずきバーが愛され続けているのか、その歴史について調査しました!!
さらに、「やわらかあずきバー」などのあずきバーシリーズについてもまとめましたよ。
この記事を読めば、あずきバーが食べたくなるかも・・・。
あずきバーの歴史
井村屋・あずきバーの歴史
1896(明治29)年に創業者の井村和蔵さんが、あずきを使った「ようかん」を製造し、1947(昭和22)年に「株式会社 井村屋」が設立され、ようかんなどのあずきを使用した和菓子を取り扱っていました。
1963(昭和38)年アイスクリーム事業に進出し、イチゴ味やミルク味のアイスクリームを発売するものの、大手乳製品事業には太刀打ちできず売り上げが低迷。
1972(昭和47)年に「他社に負けない商品とは何か」と考え、井村屋の原点でもあるあずきを使用したアイスの開発が始まり、1973年に試行錯誤の末「あずきバー」が誕生しました。
1979(昭和54)年、家庭用冷蔵庫の進化や冷凍売り場に充実により、ボックス入りのがマルチパックが誕生。
1993(平成5)年、健康志向により添加物への意識変化に合わせて着色料を廃止。
7月1日を「井村屋あずきバーの日」として制定し、2007年7月31日に日本記念日協会から認定されました。
あずきバーロングセラーの理由
現在では、年間売上本数2億5000本を超えるロングセラー商品です。
あずきバーは、あずきの選別から火力・圧力、炊き時間や砂糖の入れるタイミングなどこだわりの製造方法により、粒がしっかりと残った柔らかなあずきに炊き上げています。
また、あずきがまんべんなくちりばめられるように、製氷方法にもこだわっているんだとか。
そんなあずきバーのターゲットは、40~50代の健康や美容に敏感な世代で、原材料や製造にこだわり続けて、甘さを控えあっさりとした「もう少し食べたい」と思わせる製品へとシフトチェンジするなど、現在でも消費者を飽きさせないよう、試行錯誤を繰り返しているそうですよ。
たくさんのこだわりだけではなく、変化や挑戦を忘れないからこそ、長年愛され続けているのですね。
【あずきバー】シリーズの歴史
常に試行錯誤を繰り返しているあずきバー。
今までに発売されたさまざまなシリーズもご紹介します。
やわらかあずきバー
40~50代がターゲットということで、「柔らかいあずきバー」の方が食べやすいのではないかとの発想から1992年、1997年、2010年と3度も挑戦しているものの、どれもヒットせずに販売を中止しています。
ゴールドあずきバー
2015年4月に登場した「ゴールドあずきバー」は、北海道産の大納言小豆を丁寧に炊き上げ、小豆の自然の甘みや粒感を味わえます。
味は、小豆が濃厚で大粒なため、甘納豆のような優しい甘さがあります。
ゴールドシリーズには、【ミルク金時】と【宇治抹茶】がありますよ。
ゆずあずきバー
2019年4月に「あずきバープラスα」の第一弾【ゆずあずきバー】と【コーヒーあずきバー】が誕生しました。
今までの40~50代だけではなく、20~30代の若い層をターゲットとしたあずきバーとして開発されたものです。
あずきバーを爽やかなゆずアイスが包んだ斬新な「ゆずあずきバー」。
ゆずアイスは高知県のゆず果汁を使用しています。
本物っぽいゆず感なのにあずきを邪魔しない絶妙なバランス。
ゆずあずきバーは、2013~2014年にも発売され、再販を希望する多くの声に応えた大人気商品です。
コーヒーあずきバー
ゆずあずきバーと同時発売した「コーヒーあずきバー」は、あずきバーがカフェオレアイスに包まれています。
苦みの強いインドネシア産のコーヒー豆を使用し、甘みのあるあずきとの相性が抜群なんだとか。
マイルドな甘みのあずき部分を苦みのあるコーヒーであっさり煮もしてれるので、最後まで飽きがきません。
甘酒あずきバー
2020年9月に発売された甘酒のアイスバーは、甘酒の健康性に注目・開発されました。
クセのない国産100%の糀甘酒を使用したの甘酒アイスであずきバーを包んでいます。
甘酒が好きな人にはたまらない商品ですよね。
また、あずきバーで初めて甘酒を口にしたなんて人もいるようです。
アルコール分を含んでいませんので、お子様や妊婦さんでも安心して食べれますね。
オーガニックあずきバー
2020年にノベルティタイプとしてリニューアル登場したオーガニックあずきバー。
健康志向の高まりに合わせ、あずきと砂糖を有機原料に変えたオーガニックあずきバーのボックスタイプが2018年に数量限定で発売されていました。
通常のあずきバーよりも甘さが控えめで、あっさりした後味です。
通常あずきバーより好きだという人も多いですよ!
その他のあずきバーシリーズ
あずきバーシリーズには他にも【ミルク金時バー】や【宇治金時バー】がありますよ。
どちらも中につぶあんが入った商品です。
あずきバーとは少し違い、つぶあんをそのまま味わえる和風なアイスになっていますね。
各シリーズの入手方法
コンビニやスーパーなどではなかなか見かけない商品もありますよね。
井村屋の公式オンライン、楽天市場やamazonなどのECサイトで購入可能ですので、どうしても見つからないという人は、通販でのまとめ買いがおすすめですよ!
また、あずきバー自体なかなか見かけない地域もあるようですね。
あずきバーはファミリーマートにあることが多いようですので、ぜひお近くのファミマを探してみてくださいね!
【あずきバー】価格の歴史
長い歴史のあずきバーですが、味だけではなく価格にも変化があります。
販売当初は1本30円だったあずきバーも、日本経済の発展などにより1992(平成4)年あたりから60円で販売されていました。
2016年には人件費の高騰や、輸送費の値上がりなどのアイス価格の改定により、販売価格を70円に変更。
2017年、原材料や物流費コストが軒並み高騰し100円に値上げ、さらに95mlから85mlに量が減りました。
2018年にはさらに、現在の価格でもある120円となりました。
まとめ
あずきバーは、小豆製品を多く取り扱い長年の技術を持つ「井村屋」だからこそ開発できた商品でした。
また、こだわりぬいた製造・製氷方法や、時代・世代に合わせて試行錯誤し続けているからこそ、1973年の誕生から現在に至るまで、多くのファンに愛される商品となったのです。
40~50代に人気だったあずきバーも、20~30代の若者世代向けの新シリーズ登場のおかげなのか、現在では若者にも人気があり、SNSにも「あずきバー」の投稿がたくさんありますよ。
販売当初は30円だったあずきバーが、人件費や輸送費などのコスト高騰などにより、現在では120円にまで値上がりしました。
値段はこれ以上変化しないことを願いますが、今後のあずきバーの進化や新しい味が発売されるのが楽しみですね!!