60年以上のロングセラー商品である「歌舞伎揚」ですが、メディアなどで紹介されたことをきっかけに「家紋が描かれている」と知った人も多いですよね。
そんな歌舞伎揚の家紋にはどんな種類があるかご存知ですか?
実は、歌舞伎揚の家紋の四角以外の種類については非公開なんです!
SNSやネット記事でも「歌舞伎揚に家紋が描かれている」ということは書かれていても、四角以外の家紋の種類について書かれているものは見つけられませんでした。
そこで、今回は歌舞伎揚の家紋について調査してみましたので、歌舞伎揚に興味のある方や歴史が好きな方は是非お読みくださいね!
歌舞伎揚げの家紋の種類とは?
歌舞伎揚の家紋について、製造元である天乃屋さんに問い合わせたところ、ホームページでも紹介している【三枡(みます)】以外の家紋については未公開とのことでした。
歌舞伎揚の家紋を調査
そもそも、家紋には240種類・5100以上のパターンもあるといわれています。
歌舞伎役者も屋号を使用するようになったことから、家紋を持つようになったんだとか。
このことから考えて歌舞伎揚の家紋は、おそらく歌舞伎役者に関係するような家紋が使われているのではないでしょうか。
※あくまでも私の憶測であり、確実な情報ではありません。
ツイッターの画像を参考に、歌舞伎揚で使用されている家紋について、私なりに調べてみました。
歌舞伎揚の家紋には12種類あり、四角い家紋は「三枡」の一種類のみで、残りの11種類は丸い形になります。
三枡(みます)
天乃屋の公式ホームページでも唯一公開している家紋です。
三枡は、歌舞伎の様式の一つ、【荒事(荒々しく豪快な演技)】の創始者である市川團十郎の定紋(じょうもん)で、成田屋を屋号とする市川一門に受け継がれています。
丸十(まるじゅう)
戦国武将の島津家でも使われていた家紋で、歌舞伎では「丸屋」を屋号とする大谷廣次(おおたにひろじ)の定紋。
七つ割二つ引き(ななつわりふたつひき)
松島屋の定紋。
松島屋の名跡といえば、片岡仁左衛門ですね。
陰陽勾玉巴(いんようまがたまともえ)
この家紋は、歴史上最初に登場するものです。
公家、武家のほかにも神社でも非常に多く使用されています。
役者紋ではありませんが、家紋の代表として使用されたのかもしれませんね。
ですが、型で見ると点の部分が丸ではないので、違う家紋なのかもしれません・・・。
銀杏鶴(いちょうつる)
片岡愛之助さんの屋号でもある松廣屋の定紋。
銀杏紋は歌舞伎役者の中でも人気の紋だったそうです。
歌舞伎揚に使用されている家紋には、丸で囲まれていますね。
八重裏梅(うらうめ)・片喰(かたばみ)
「裏梅」には、八重・陰八重・中陰八重・陰陽の四種類がありますが、歌舞伎に関係する役者紋の中で使用されているものが、この「八重裏梅」になります。
新駒屋の屋号を持つ初代中村成太郎(なかむらなりたろう)の替紋が八重裏梅で、定紋は丸に剣片喰(まるにけんかたばみ)です。
歌舞伎揚の中には、丸に剣片喰にも似ている型がありますよね。
「丸に片喰」にも数種類あり、喜の字屋の定紋は「丸に中が瓜実の片喰(まるになかがうりざねのかたばみ)」ですので、「丸に片喰」のどれかがモデルである確率は高いのではないでしょうか。
祇園守(ぎおんまもり)
守紋の代表的な紋章で、二代目中村歌右衛門が使用した蛭子屋(四代目が加賀屋に改める)の家紋である成駒屋祇園守(なりこまやぎおんまもり)と、巻物の部分が似ている気がしませんか?
他の家紋については、「これだ!!」と思えるものは見つけられませんでした。
発売当初の「歌舞伎揚」は、堅めだったので家紋が見やすかったのですが、現在は柔らかくなってはっきりと見えないことも多いようですね。
もちろん見えやすいものもありますので、歌舞伎揚を食べる際にはぜひ見比べてみてくださいね。
バラエティ豊かな「歌舞伎揚」
誕生から60年以上も経過し、今では様々なシリーズがありますよ!!
☑鬼滅の刃とのコラボしたパッケージの商品。
☑スッパイマンは、名前のとおり酸っぱいそうです。
☑帆立バター味はファミリーマートなどで購入できますよ。
☑超明太マヨ味の歌舞伎揚はピリ辛なんだそうですよ。
他にも焼きとうもろこし味など、まだまだいろいろな種類がありますので、詳しく知りたい方は天乃屋の公式ホームページでご覧くださいね!
https://www.e-amanoya.co.jp/product/
まとめ
歌舞伎揚に使用されている家紋は「三枡(みます)以外は非公開」ということなので、確実なことはわかりません。
家紋には240種類・5100以上のパターンがあることもあり、歌舞伎揚に使用されている12種類全てを見つけることはできませんでしたが、私がいくつか見つけた家紋はいかがでしたか?
今回は憶測であり、情報が少ないため根拠もありませんが、共感いただける家紋も少しはありましたよね?
歌舞伎揚にはたくさんの味やサイズなどがありますが、家紋が描かれているのは「昔からあるサイズのものだけ」とのことでしたので、家紋が描かれている歌舞伎揚を買った際には、ぜひ今回紹介した家紋と見比べてみてくださいね!