亀田製菓から販売されている「おばあちゃんのぽたぽた焼き」って美味しいですよね。
私自身子供の頃に食べていましたが、今は自分の子供が食べている姿を見ると、なんだか感慨深くなります。
世代をこえて愛されているぽたぽた焼きですが、時代に合わせて変化してきたところがあります。
この記事では、ぽたぽた焼きの歴史をまとめました。
- ぽたぽた焼きの歴史とは?
- どんなところが変わってきた?
- おばあちゃんの火鉢が復活したのはどうして?
- 「おばあちゃんの知恵袋」が無くなった理由とは?
ネット上で検索しただけでは見つからなかったギモンについては、亀田製菓さんから回答をいただきましたのでぜひ最後まで読んでみてください。
これを読めば、ぽたぽた焼きの歴史と変化へのギモンの答えがまるわかり!
ぽたぽた焼きがさらに好きになりますよ♪
ぽたぽた焼きの歴史
ぽたぽた焼きの歴史は、亀田製菓株式会社公式のぽたぽた焼スペシャルサイトから確認することができました。
発売開始時のパッケージから歴代のパッケージや商品の変遷についてわかりやすく紹介されています。
ぽたぽた焼きは1986年に発売され30年以上販売されている商品です。
ぽたぽた焼きのトレードマークでもあるおばあちゃんは発売開始からパッケージにデザインされていました。
ぽたぽた焼きは何が変わってきた?
ぽたぽたき焼は35年間販売されてきた商品ですが、35年の歴史の中ではさまざまな変化がありました。
時代で変わってきたぽたぽた焼き【味つけ編】
【商品の改良・変更一覧】
1986年 | 発売開始 |
1991年春 | 砂糖じょうゆ味のレシピ見直し |
1998年 | 醤油と砂糖の種類を変更 |
2000年 | 口どけの良い食感に改良 |
2002年 | サクサクとした食感とすっきりしたおいしさに改良 |
2003年 | 食感の改良と砂糖じょうゆとつける量を変更。 |
2005年 | 甘味をすっきりさせる改良 |
2006年 | おせんべいをふっくらさせ、さっくりとした食感に改良 |
2011年 | 砂糖じょうゆ味の醤油と甘みのバランスを見直し、後味すっきりの食べ飽きない味に改良 |
2016年 | 化学調味料無添加 お醤油感をアップさせた味付けとサクサクしながらも食べごたえのある生地に変更 |
年表をみてみると、味付けや食感について数年ごとに商品の改良・変更がされてきていました。
「変わらない味」ではなく、消費者のニーズや時代に合わせて変わってきたからこそ、世代をこえて愛されているのかもしれませんね。
また、定番の「さとうじょうゆ味」だけでなく、期間限定でさまざまな味が発売されてきました。
【期間限定の商品一覧】
1990年代 | ・おばあちゃんのしゃりしゃり焼 なつかししょうが糖【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた海苔巻【終売】 |
2000年代 | ・ぽたぽたメイプル【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 ミルクキャラメル味【終売】 ・おばあちゃん家のおせんべ【終売】 |
2010年代 | ・おばあちゃんのぽたぽた焼 はちみつしょうが味【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 メープル味【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 黒みつ味【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 はちみつバター味【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 塩キャラメル風味【終売】 ・おばあちゃんのぽたぽた焼 スイートぽてと風味【終売】 |
過去に販売されていた商品の中に、皆さんが知っている味はありましたか?
ちなみに、2021年8月現在は期間限定商品は販売されていません。
次にどんな味がでるのか楽しみですね♪
時代で変わってきたぽたぽた焼き【パッケージ編】
外袋のパッケージの変遷
【消えた】火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん
外袋のパッケージで印象的なのは、なんといっても「火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん」ではないでしょうか。
このおばあちゃん、発売当初から2003年までは火鉢でせんべいを焼いていました。
しかし、2004年には縁側でお茶を飲んでいるおばあちゃんに変更、2011年には既製品のせんべいを食べる姿に変更されたことで、「火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん引退説」が話題になりました。
【復活した】火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん
しかし、2016年からは再び「火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん」が復活しています。
そもそも、2011年にパッケージの変更でおばあちゃんが火鉢でせんべいを焼かなくなったのは、「時代の変化とともに火鉢が身近なものではなくなったから」というのが理由だったようです。
参考サイト:「ぽたぽた焼」おばあちゃん引退説、その真相「ご心配おかけして・・・」(20015/05/11)
しかし、相変わらず火鉢は身近なものではなくなったままなのに2016年に再び「火鉢」が復活しているのは一体どういう理由なのでしょう?
復活した火鉢について情報がなかったので、亀田製菓に問い合わせたところ、下記のような回答をいただきました↓
ー前略ー
ぽたぽた焼のパッケージはこれまでに何度か時代に合わせた改版を行っております。
発売当初は商品のイメージうを伝えるために、おばあちゃんが火鉢でおせんべいを焼いているイラストを採用しておりましたが、その後は時代の流れにあわせて縁側でお茶を飲んでいるイラストに変更した経緯がございます。
2016年のリニューアルでは、ぽたぽた焼きを「親子で召し上がっていただけるおやつ」としてリニューアルし、パッケージにはお子様のためにおせんべいを焼いているおばあちゃんのイラストを改めて採用しました。ー以下略ー
引用:亀田製菓株式会社お客様相談室
2016年といえば、ぽたぽた焼きにとっては発売から30周年の節目でした。
30年たって私のように自身の子供と食べるようになるなど、世代をこえて食べられるようになったことで、再び「火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん」が戻ってくることになったようです。
今小さい子を持つ親世代にとっては「ぽたぽた焼き=火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん」に懐かしさを感じられますし、子供にとっては「火鉢」は身近なモノではないけれど「これってなぁに?」など親子の会話につながる様子が想像できますね。
また、「火鉢でせんべいを焼くおばあちゃん」がいなくなったことを悲しんでいた多くの消費者にとってもうれしい変化だったことでしょう。
個包装のパッケージの変遷
個包装の裏面の変化
ちなみに、個包装のパッケージもかつては「おばあちゃんの知恵袋」だったのが「みんなの知恵袋」になり、2016年からは「ぽたぽた親子遊び」となっています。
この変化についても先ほどの火鉢へのギモンと合わせて亀田製菓に尋ねたところ、先ほどの内容に加えて以下のように回答をいただしました↓
ー前略ーまた同時に個包装も、これまでの「みんなの知恵袋」から「ぽたぽた親子遊び」へリニューアルし、おせんべいを食べながら親子のコミュニケーションを深めていただきいという思いを込めています。ー後略ー
引用:亀田製菓株式会社お客様相談室
つまり、2016年に外袋や個包装のパッケージが変更されたのは、「親子で食べるおやつ」としてリニューアルしたことがことの真相だったのです。
おばあちゃんにモデルはいるの?
ぽたぽた焼きで人気のおばあちゃんですが、ぽたぽた焼のおばあちゃんにモデルはいないそうです。
こちらについては、亀田製菓株式会社お客様相談室よくあるご質問のページに回答がありました。
Q.ぽたぽた焼のおばあちゃんは誰をモデルにしたものですか?
A.誰かをモデルにしたおばあちゃんではありませんので、モデルはいません。
田舎のおばあちゃんが、お孫さんのために火鉢で砂糖じょうゆをぽたぽたとおせんべいにたらしながらゆっくり焼いている姿をイメージしたものです。砂糖じょうゆの味付けとほのぼのとしたおばあちゃんのイメージがマッチして発売以来人気キャラクターになっています。
引用:亀田製菓株式会社お客様相談室よくあるご質問
現在のぽたぽた焼きの商品情報
【商品情報】
原材料名 | うるち米粉(米国産、国産)、砂糖、でん粉、植物油脂、しょうゆ(小麦・大豆を含む)、食塩、酵母エキスパウダー/加工でん粉、トレハロース、カラメル色素、紅花色素、パプリカ色素、酸化防止剤(ビタミンE) |
内容量 | 通常サイズ20枚(2枚×10個包装) |
製造者 | 亀田製菓株式会社 |
アレルゲン(27品目中) | 小麦・大豆 |
【栄養成分表示】
100g当たり | 1個包装(2枚)当たり | |
エネルギー | 426kcal | 52kcal |
たんぱく質 | 4.2g | 0.5g |
脂質 | 9.3g | 1.1g |
炭水化物 | 81.3g | 9.9g |
食塩相当量 | 1.85g | 0.23g |
まとめ
30年以上愛されている「おばあちゃんのぽたぽた焼き」は時代に合わせて味、食感、パッケージで商品のリニューアルを重ねていました。
パッケージの「火鉢のおばあちゃん」や「ぽたぽた親子遊び」は「親子で食べられるおやつ」というコンセプトが反映された結果であり、味も発売当初より「すっきりした味」「無添加」など時代のニーズに合わせた味に変化しています。
1986年の発売から時代が変わる中でも、変わらずに愛されるロングセラー商品であるがゆえの商品の変遷でした。
“ロングセラー商品に歴史あり”ともいえるぽたぽた焼き!
30年以上の歴史を感じながら食べるぽたぽた焼きは、今までとひと味違う美味しさを感じられそうですね♪