- マドレーヌの意味と名前の由来は?
- マドレーヌが貝の形なのはなぜ?
- マドレーヌとフィナンシェは違うの?
見た目の可愛さと美味しさからから、焼き菓子の代表ともいうべきマドレーヌ。
なんとなくフランス出身っぽいお菓子だなと思っているそこのあなた、正解ですよ!
マドレーヌの出身地はフランス。
でも意外にもその名前の由来はあいまいなのです。
この記事では今から数百年前に生まれたマドレーヌの歴史をざっくり紹介します。
この記事を読めばあなたはもうマドレーヌ通?
マドレーヌに込められた意味
友達や好きな人にマドレーヌを渡そうと思うと、マドレーヌに込められた意味が気になりますよね。
マドレーヌの貝の形から発想される意味は「仲良くなりたいです」。
もともとのマドレーヌにこの意味が込められていたのかは不明ですが、少なくとも日本で貝は縁起物。
中でもはまぐりを入れる道具は、江戸時代に嫁入り道具として使われていました。
2枚の貝がピッタリとくっつく様子から夫婦円満や縁結びをイメージできるんですね。
仲良くなりたい相手に、マドレーヌを送ってみるといいかもしれないですよ!
マドレーヌの名前の由来は諸説あり
実はマドレーヌの歴史はとても古く、その始まりは1600年代、もしくは1700年代とも言われています。
もう数百年前のことになるので、マドレーヌの名前の由来も諸説あり、ざっくりリストにまとめるとこんな感じ。
場所 | 名前・立場 | 出来事 |
フランス・コメルシー お城のパーティ | マドレーヌ・ポルミエ 召使い | 帰ってしまったパティシエの代わりにお菓子を作った |
フランス・コメルシー 枢機卿の家 | マドレーヌ・シナモン 料理人 | 新しいお菓子が食べたいと言われて作った |
フランス・コメルシー | マドレーヌ・ポール・ミエ 料理人 | 貝殻型を使って初めてお菓子を作った |
フランス 外交官の家 | アヴィス(愛人がマドレーヌ) パティシエ | カトルカールの生地を貝殻型に入れて作ってみた |
フランス | 少女マドレーヌ スペインへの巡礼者 | 巡礼者に貝の形をしたお菓子を配った |
フランス | サンクタ・マリア・マグダレーナ キリスト教聖人 | 信仰心からお菓子に彼女の名前がついた |
こんなに色々と説はありますが、共通しているのが
- 「マドレーヌ」という女性の名前から取られている
- フランスのロレーヌ地方コメルシーで誕生した
ということのようですね。
フランス出身のマドレーヌさんが作ったお菓子、というのは間違いなさそうです(笑)
貝の形をしているのはなぜ?
巡礼者に貝の形をしたお菓子を配ったという説がありましたが、実は貝は巡礼者のためのお守り・通行証の役割をしていました。
その昔、はるばる聖地へ崇拝に向かう人はホタテ貝の貝殻を持って行っていたそう。
そのこととマドレーヌが直接関係しているかどうかは諸説ありですが、今でもスペインの巡礼聖地には道にホタテのシンボルが埋め込まれているのを見ることができるんですよ。
聖ヤコブのシンボルはホタテ貝とされているので、縁起物的な意味がありそうですね。
私はシンプルにホタテ貝の形が可愛らしい、というのも十分有力な説だと思いますが...
マドレーヌとフィナンシェの違い
マドレーヌと同じフランス出身の焼き菓子で代表的なものにフィナンシェがあります。
ではマドレーヌとフィナンシェはどう違うのでしょう?
名前 | 意味 | 形 | 材料 |
フィナンシェ(financier) | 金融家・お金持ち | 金の延べ棒状 | 卵白を使用 |
マドレーヌ(madeleine) | 女性の名前 「さめざめと泣く」 | ホタテ貝状 | 全卵を使用 |
こうやって比べると意外と違いがありますね!
フィナンシェはフランスはパリの金融街で誕生したと言われています。
縁起のいいモチーフだったことと、金融街のビジネスマンがさっと食べられることもあり、今でも食べられる人気のお菓子になったんでしょうね。
マドレーヌで美味しいティータイムを!
コクのあるバターの香りとしっとりした生地がたまらないマドレーヌは、ティータイムにぴったりのお菓子!
レモンピールやブランデーなどを入れて爽やかな香りを楽しむマドレーヌも美味しいですよね。
マドレーヌの発祥の歴史は諸説ありですが、少なくともマドレーヌさんという女性のおかげで、今の私たちが美味しい焼き菓子を楽しめることは事実です。
コーヒーや紅茶と一緒にマドレーヌで美味しいティータイムを過ごしてくださいね♪