カールおじさんでお馴染み明治の定番スナック菓子「カール」。実は東日本では2017年に販売が中止されており、現在は西日本のみで販売されています。
元々全国で販売されていたCMで流れるほどの人気商品がなぜ販売中止になったのでしょうか。理由を調べてみました。
明治カール販売中止の理由:売り上げが落ちた
明治の公式HPに東日本で販売を中止した理由が書かれていました。
市場環境やお客様ニーズの変化により長期的に販売規模が低迷しており、収益性の確保が難しいことから
明治カール公式HP
明治の公式HPでは金額が書いてありませんでしたが、下の日本経済新聞に具体的な売上金額の記載がありました。
カールも最盛期の1990年代には小売りベースで190億円程度あった売り上げも、現在は約60億円と3分の1以下に激減していた。
日本経済新聞
売上が190億円から60億円と約3分の1になっていますね。ですが、冷静に見ると60億でも大きな金額ですよね。
売上額が高くても原価や人件費などで削られ、利益が確保できず赤字になってしまうことが原因の1つかも知れませんね。
ポテト系スナックの優位性
スナック菓子市場はジャガイモを原材料とするポテト系スナックの優位が続き、長期的に販売が低迷していました。
HUFFPOST
最近の子供達はひょっとしたら「明治カール」を知らないかもしれないですよね。
ここ最近のスナック菓子といえば、カールよりもポテトチップスのほうが思い浮かぶ方が多いのではないでしょうか。
ポテトチップスはカルビーの商品です。お菓子業界の売上げランキングは以下のようになっています。
2019年 | 2020年 | |
1位 | カルビー、2,486億円 | カルビー、2,559億円 |
2位 | 森永製菓、2,053億円 | 森永製菓、2,088億円 |
3位 | 江崎グリコ、1,799億円 | 江崎グリコ、1,451億円 |
4位 | 明治ホールディングス、1,222億円 | 明治ホールディングス、1,212億円 |
グラフを見ての通り、お菓子業界の1番はカルビーです。更にカルビーと明治では売上に約1000億の差がありますよね。
カールは1968年に発売され一世を風靡しました。一方ポテトチップスは1975に発売されました。
ここからポテトチップスのほうが徐々に世間にウケ、現在のような人気の差に繋がっているのかも知れません。
明治カール販売中止の理由:物流コストがかかる
生産や物流に関するコストを総合的に検討した結果、グループ会社の四国明治で生産し、関西地域以西への販売であればなんとか収益性が確保できると判断しました。
明治カール公式HP
元々カールは5つの工場で生産されていましたが、上記にある通り2017年から生産工場を5工場から1工場(四国工場:香川県三豊市)に絞っています。
また引用内容から考えるに、西日本のほうが東日本と比較して売上が良かったのかもしれませんね。
まとめ
大人気商品だったはずのカールが売上低下、生産縮小と驚きな内容でしたね。
売上が復活して東日本も販売再開になってくれるといいですね、、、