- ポテトチップスの起源は?
- どこで、なぜ作られたの?
スナックの代表といえば、パリパリ食感とたくさんあるフレーバーが美味しいポテトチップスですよね!
そういえばポテトチップスってどこで誰が作ったんだろう、とふと考えたりしませんか?
実はポテトチップスの始まりには一般的に伝わる話と、あまり知られていない話があるんです。
この記事ではポテトチップスの起源にまつわる話をまとめて紹介します。
この記事を読めば、ポテトチップスというテーマで小話ができるようになるかも(笑)
ポテトチップスの起源を知ろう!
ポテトチップスのはじまり年表
ポテトチップスの起源に関する出来事をまずは年表でチェックしてみましょう!
年代 | 出来事 |
1853年 | ニューヨークのレストランでシェフがポテトチップスを開発 |
1860年 | 開発したシェフがポテトチップス店をオープン |
1926年 | ワックスペーパー袋でポテトチップスが販売開始 |
1940年代 | 「Lay's」がアメリカ全国展開のポテトチップスブランドに |
1950年代 | <アイルランド>フレーバー付きポテトチップスを販売 |
1962年 | <日本>「湖池屋」がポテトチップスを販売開始 |
1967年 | 「プリングルス」が成型ポテトのポテトチップスを販売開始 |
特に注釈がないものは全てアメリカでの出来事です。
ジャンキーな感じからなんとなく予想がついたかもしれませんが(笑)、ポテトチップスの起源はアメリカにありました。
ポテトチップスはどこで生まれた?
元祖ポテトチップスは1853年のアメリカはニューヨーク州、サラトガ・スプリングスという街のホテル「ムーンレイクハウス」のレストランで生まれた、というのが通説です。
発祥地がサラトガだったこともあり、当初は「サラトガチップス(Saratoga Chips)」として知られていたようですよ。
アメリカ全体に広まっていくにつれて、サラトガという名前からもっと一般的なポテトチップスという名前に変わっていきました。
ちなみに、イギリスではポテトチップスのことは「クリスプス(Crisps)」と呼ばれ、フライドポテトのことがチップス(Chips)と呼ばれるんだとか。
ちょっとややこしいですね(笑)
ポテトチップスはなぜ作られた?
サラトガのレストランで食事をしていたヴァンダービルトという人が、食事に出てきたフライドポテトが分厚すぎるとクレームを出しました。
それを聞いたシェフがうすーくスライスして揚げたポテトを出したところ、それが評判になり、結果ポテトチップスという料理が出来上がったという話がよく知られています。
この話は日本の代表的なポテトチップスメーカー、カルビーや湖池屋の公式サイトでも紹介されているくらいなので、かなり有力な説とされているようですね。
クレームがきっかけで新しい料理が出来上がる、なんともアメリカらしいサクセスストーリーです。
ポテトチップスは誰が作った?
サラトガのレストランでポテトチップスを誕生させたのはレストランシェフ、ジョージ・クラム。
ポテトチップスが大評判になったクラムは、独立して「クラムズハウス」というレストランまでオープンします。
彼は黒人だったので、当時の歴史的背景からしてポテトチップスの製法を登録することはなかったようですが、お店は繁盛したようですよ。
その後、1926年にローラ・スカダーが、ポテトチップスをワックスペーパーの袋に入れて販売し始めたことで、ポテトチップスがより長く、形を保って保存できるようになりました。
1940年代にはハーマン・レイがLay'sというブランド名でアメリカ全国でポテトチップスの販売を始めます。
ポテトチップスが今の形で私たちの元に届くまでに、たくさんの人が関わってきたんですね。
ポテトチップスの起源は諸説あり...
サラトガのレストランシェフ、ジョージ ・クラムがポテトチップスを誕生させた、というのが通説になっているのですが、実は他にも説があるんです。
現実的な仮説がこちらの4つ。
年代 | 人物 | 証拠 | |
仮説1 | 1822年 | イギリスのシェフ | ポテトチップスのような料理のレシピを本に書いている |
仮説2 | 1849年 | 「エリザ」 サラトガのシェフ | サラトガで彼女のポテトフライが有名という新聞記事が残っている |
仮説3 | 1853年 | 「ヴァンダービルト」 クレームを出した本人 | 1977年に、彼の子孫が彼こそポテトチップスを誕生させたと主張 |
仮説4 | 1850年代 | 「ケイト・ウィックス」 ジョージ・クラムの妹 | 1924年の新聞に彼女がサラトガチップスを発明したと書かれている |
うーん、どれもありそうですよね...特にクラムの妹とか、有力かも。
他にも、通説をつきつめて研究した人たちはこんな矛盾点も発見してしまいます。
- ポテトチップス誕生の年とされる1853年にはサラトガにすでにポテトチップスのような料理はあった
- クレームを出したとされるヴァンダービルトは1853年にサラトガに行っていない
- ヴァンダービルトの名前がポテトチップスの広告に出たのがポテトチップス誕生の120年後
通説がくつがえってしまう可能性さえ出てきてしまいましたね。
というわけで記録も残っていない今、確実なのはポテトチップスが大量生産販売されるようになったきっかけはサラトガチップスにあったこと、くらいでしょうか(笑)
日本のポテトチップスの歴史
日本でのポテトチップスの起源は、ハワイから日本に渡った濱田音四郎という人が販売したフラ印アメリカンポテトチップスでした。
その後、1962年に湖池屋が「ポテトチップスのり塩味」を大量生産して成功させ、カルビーが後に続きます。
今では日本のポテトチップス界を引っ張るのは「ピザポテト」や「ポテトチップスコンソメ味」が人気のカルビー。
カルビーのポテトチップスの歴史については別の記事があるので、気になる人はチェックしてみてくださいね。
会話のネタになるポテトチップス
ここまででもかなりポテトチップスの起源で盛り上がってきましたが、意外と知らないポテトチップスのネタもまだまだいくつかありますよ。
- ポテトチップスにはじゃがいもをそのままスライスした「生ポテト」とつぶしたじゃがいもの形を整えた「成型ポテト」の2種類がある
- ポテトチップスに使われるじゃがいもはポテトチップス専用のじゃがいも
- 私たちがポテトチップスにして食べているのはじゃがいもの根ではなく茎
思わずへえ〜っと言ってしまうネタたちですよね。
会話のきっかけや盛り上げに使ってみてはどうでしょうか(笑)
ポテトチップスは歴史ある食べ物だった!
ポテトチップスの起源には諸説ありましたが、1800年代初めにはポテトチップスらしきものが食べられ始めていたことが分かりました。
それを考えると、ポテトチップスが食べられるようになってもう200年以上!
ジャンキーで今どきっぽい食べ物のイメージですが、200年の歴史をもつ食べ物だと思うと、なんだか重みが増します(笑)
ポテトチップスが気軽に食べられる時代でよかった〜
これからもポテトチップスでスナックタイムを楽しんでくださいね!