ジリジリと太陽が照りつける暑い夏の日などに、食べるとヒンヤリとして冷たく、癒しの時間を与えてくれるアイス。
私たちの身のまわりに出回ってるものには様々なタイプのものが見受けられますね。
私は子供の頃、キンキンに凍らせた「チューペット」を食べてひと息ついていた懐かしい思い出もあります。
そんなチューペット、類似品は別として、最近ではお店でもすっかり見かけなくなりました。
今回はこのチューペット、すでに生産終了となって売ってない状態なのか?について調べてみました!
チューペットは生産終了?売ってない?

かつては親しみやすいメロディーに乗せ、テレビCMでも宣伝されてお馴染みだったチューペット。
「チュッチュチュチュッチュ、チュ~ペット~♪」と、「チュ」が数え切れないくらい歌われているのが印象的でした。
現在、商品の販売状況はどうなっているかというと、残念ながら2009年8月にチューペットの生産終了の旨が公表されています。
長年親しまれてきたチューペットですが、生産終了した背景はどのようになっていたのでしょうか。
- 2009年5月、生産工程上の不具合により生産休止
- 同年8月、ライン設備老朽化により、高コストとなるため設備・施設の修繕を断念
多大な費用がかかるため、工場設備を直すことができず、やむなく生産終了になってしまったとのこと。
ネット上にも、チューペットを長年親しんできた人たちから、生産終了を惜しむ声が挙がっていたようです。
チューペットが生産終了になった理由

生産工程上の不具合で生産休止に
チューペットは1975年に発売されると、その後も長年にわたって子どもを中心に人気が拡大。
しかし、以下のような生産工程上での不具合が発生し、生産を存続させることが難しくなってきます。
今年(2009年)5月、(チューペットに)カビの混入が発覚。
自主回収して調べたところ、いずれも毒性は弱いものの、2種類のカビを確認した。
チューペットは原料溶液を約115℃で殺菌し、ポリ容器に詰めたあとに約85℃で再び殺菌する。
カビは容器に詰める際に混入し、約85℃の殺菌では死滅しなかったとみられるという。
引用元http://yajiyaji2.seesaa.net/article/127653712.html
殺菌工程上での不具合であり、現状の設備のままでは、殺菌しきれない状況だったとのことですね。
カビの状況を把握した、チューペット製造メーカー・前田産業株式会社は生産を休止、設備の改善を進めていくこととなりました。
製造ライン老朽化のため生産終了に

ポリ容器の強度の問題で、2度目の殺菌温度はこれ以上高くできないという。
カビの混入を完全に防ぐようにするには、約3500平方メートルある工場の半分を造り直さなければならないことがわかり、同社は再開を断念。
8月中旬にホームページで生産終了を公表した。
引用元http://yajiyaji2.seesaa.net/article/127653712.html
生産の休止以降、早期再開を目指し工程上の不具合解消に努めてまいりましたが、ラインの設備の老朽化もあり、施設・設備の改善、改良に思った以上に時間、費用がかかることが判明してまいりました。
これ以上時間をかけても再開の目途が立たず、お客様にもご迷惑をおかけすることにもなりますので、やむなく生産再開について断念することを決定いたしました。
引用元:前田産業株式会社 「チューペットの生産、販売の終了について」(PDF)
完全にカビを取り除きたくも、85℃よりも温度を上げると、ポリ容器破損の恐れも。
このことを考慮してカビを完全に防ごうとすると、工場の半分を造り直すなど大がかりな工事が必要に。
ライン設備が老朽化しており、工事がより大きな負担となってしまうため、生産終了を決断することとなってしまったんですね。
まとめ

チューペットは残念ながら生産中止となって販売されておらず、完全に過去のものとなってしまいました。
しかしながら、近所のスーパーに似たようなタイプの商品が販売されているのを見かけました。
まだまだ需要があって食べられているということであり、チューペットが残した足跡も大きいのでしょう。
チューペットをご存知の方も、初めて聞いた方も、興味をひかれたらお店で同タイプのものを探し出して味わってみてください!
通販でチューペットに似たようなのが売ってるよ