- マカロンってどこで生まれたの?
- マカロンにはどんな種類がある?
おしゃれかわいいスイーツの代表といえば、マカロン!
今や日本でも世界でも大人気のマカロンですが、その歴史は意外と知られていないですよね。
実は発祥や由来は諸説あるのですが、この記事では中でも有名なマカロンの歴史をざっくり解説します。
この記事を読めば、明日役に立つかもしれないマカロンの歴史が学べますよ!
マカロンの歴史:生まれはイタリアorフランス
ヨーロッパのお菓子の歴史は古いので、発祥地や起源が正確にわからないものもあるんですよね。
マカロンも生まれが定かでないお菓子の一つで、マカロン誕生の地については有名な2つの説があります。
- 16世紀、イタリアのメディチ家からフランスへ嫁ぐ女性が連れてきた菓子職人が作り出した
- 8世紀、フランスのコルムリー修道院で考え出された
うーん、どっちもありそうな説です(笑)
イタリア生まれのアマレッティというお菓子がマカロンの原型と言われていますが、このお菓子の歴史はもはや古代ローマまでさかのぼります。
マカロンのようなお菓子は本当にむかーしからヨーロッパで食べられていた、ということですね。
マカロンの歴史:レシピの特徴
マカロン(macaron)の語源はイタリア語の「マカロニ(maccherone)」と言われています。
「マカロン」と「マカロニ」だとイメージがだいぶ違いますね...
土地によって微妙に形やレシピが異なるマカロンですが、ほぼ全てのマカロンで採用されている材料は以下の3つ。
- 卵白
- 砂糖
- アーモンド
肉を食べない修道院でも栄養がとれるよう、マカロンは修道院でも積極的に採用されていたようですよ。
そして、マカロンを作る流れはざっとこんな感じ。
- アーモンドパウダーと砂糖をまぜる
- 卵白を泡立ててメレンゲを作る
- メレンゲと材料を混ぜ合わせる
- 生地を天板の上に絞り出す
- 一定時間生地を乾かす
- 焼く
工程はシンプルですが、一つひとつに手間と技術が必要なのがマカロンなんですよね。
そのため、お店のようなマカロンは作り出すのは素人ではかなり難しいでしょう。
マカロンの歴史:土地で違うマカロンの種類
土地によって形や材料が違うのがマカロンの面白いところ。
日本でよく見かける「マカロン」はマカロン・パリジャン(もしくはマカロン・ムー)と呼ばれ、実はパリスタイルのマカロンなんですよ。
マカロンの本場、フランスで古くから伝わるご当地マカロンをざっくりまとめてみました。
場所 | 名前 | 特徴 |
パリ | マカロン・パリジャン (マカロン・ムー) | ガナッシュクリームが間にはさまっている 日本でよく見かける「マカロン」 |
ロレーヌ地方 | マカロン・デ・ナンシー (スール・マカロン) | 18世紀末から修道院で作られていた クッキーのような見た目 |
ロワール地方 | マカロン・ド・コルメリ | 8世紀頃に修道院で作られていた 中央に穴が空いた独特の形 |
ピカルディ地方 | マカロン・ダミアン | 円柱型、ビスケットに近い |
アキテーヌ地方 | マカロン・サンテミリオン | 名産のワインが入っている 温泉を使って温める製法 クッキーのような見た目 |
ここで紹介しているのも、実はフランス各地に伝わるマカロンのほんの一部。
なんだか、日本で言うところのご当地まんじゅうみたいな感じですよね(笑)
この中で挙げたマカロンのうち、ストーリーのある3つのマカロンを紹介しましょう!
THEマカロン:パリのマカロン・パリジャン
日本でも有名なパリのパティスリー・LADUREE(ラドゥレ)がマカロン・パリジャンを最初に発売したお店と言われています。
創業者のいとこがマカロンの間にクリームをサンドするアイデアを出し、売り出したところ一躍有名デザートに。
マカロンだけでも美味しいのに、そこにガナッシュやジャムが挟まれたら美味しくないわけがないですよね!
パリの3大マカロンショップといえば、
- LADUREE(ラドゥレ)
- DALLOYAU(ダロワイヨ)
- PIERRE HERMÉ(ピエール・エルメ)
日本でも大人気のお店ばかりです。
修道女のマカロン:ロレーヌ地方のマカロン・デ・ナンシー
18世紀に修道女の作ったマカロンとして広まった、マカロン・デ・ナンシー。
修道院ではお肉を食べない代わりの栄養補給としてマカロンが食べられていたそう。
生活のためにマカロンを販売し始めた修道女たちのマカロンが美味しいと話題になり、ナンシーで広まっていきました。
ナンシーのマカロンは焼くときに使われた台紙のまま販売されていて、割れ目ができているのが特徴です。
おへその形:ロワール地方のマカロン・ド・コルメリ
コルメリのとある修道院だけで作られていた、マカロン・ド・コルメリ。
ドーナツのような、中央に穴の空いたユニークな形のマカロンです。
美味しいと評判の修道院のマカロンをどうにかこの修道院だけのデザインにしたいと考えた人が、神様からのお告げをもとに「おへその形」にすることにしたとか。
エピソードはかなり斬新ですが(笑)、他にはない形のマカロンなので、現代まで伝わる有名マカロンになったことは間違いないですね。
マカロンの歴史:日本に来たのは江戸時代
日本に初めてマカロンが入ったのは、江戸時代。
当時伝わってきたのは、どうやらマカロン・デ・ナンシーだったようです。
日本では「マコロン」と呼ばれるようになりました。
マコロンはカルメ焼きのような素朴な味わいが特徴です。
また、アーモンドが手に入りにくかったため、ピーナッツを使っているのも特徴。
宮城の「仙臺まころん」などは、その頃の名残を感じられるお菓子ですね。
今の形のマカロン・パリジャンが日本で販売されるようになったのは1970年代。
今のようにマカロン専門店が立ち並ぶようなブームが起きたのは2000年代に入ってからでした。
マカロンでおしゃれなティータイムを!
イタリアもしくはフランスで生まれ、今や世界中で愛されるマカロン。
その始まりは意外に素朴で、シンプルなご当地焼き菓子でした。
私たちがイメージするいわゆる写真映えするマカロンは、おしゃれな街パリの生まれだったんですね。
フランス各地に伝わるマカロンはとってもたくさんの種類があるので、いつかフランス中のマカロンを食べ歩きしてみるのも楽しそう♪
パリの有名店のマカロンで、ちょっと頑張って手作りのマカロンで、おしゃれなティータイムを楽しんでくださいね。