- カルビーのポテトチップスっていつ生まれたの?
- 日本でポテトチップスが販売されたのはいつから?
子供も大人も大好きなおやつの定番といえば、ポテトチップス。
中でもカルビーのポテトチップスは日本のポテトチップス市場の70%を占める一大ブランドです。
軽くてサクっと何枚でも食べられるポテチ、思わず手が止まらなくなりますよね〜
この記事ではふと気になるカルビーのポテトチップスの歴史を、まるでポテチのようにサクっと振り返ります(笑)
日本のポテチの歴史を知ればポテチ博士になれるかも?
カルビーのポテトチップスの歴史
今でこそ、カルビーといえば日本で知らない人はいないくらいの大手食品メーカー。
そんなカルビーも、始まりは広島の小さな食品会社でした。
まずはカルビーとポテトチップスの歴史を年表で見てみましょう。
年代 | 出来事 |
1949年 | 松尾糧食工業として創業 |
1955年 | 社名をカルビーに変更 |
1964年 | かっぱえびせん販売開始 |
1975年 | ポテトチップス販売開始 |
1976年 | ポテトチップスのり塩味販売開始 |
1978年 | ポテトチップスコンソメパンチ味販売開始 |
1992年 | ピザポテト販売開始 |
2016年 | ポテトチップスクリスプ販売開始 |
2020年 | ポテトチップス販売45周年、パッケージリニューアル |
カルビーの前身・松尾糧食工から数えると、カルビーの歴史はすでに70年以上!
ポテトチップスも2020年には45周年を迎えています。
もう押しも押されもしない老舗という貫禄ですね〜
かっぱえびせんがきっかけのポテトチップス作り
地方の小さな企業だったカルビーが首都圏での販売を目指して考えたのが、まずアメリカでお菓子を認めてもらうことでした。
そのためにかっぱえびせんをニューヨークの国際菓子食品見本市に持っていきます。
そんな1967年当時、創業者がアメリカで見たのは日本ではまだ珍しいポテトチップス。
その後創業者の息子も渡米し、ポテトチップスの販売を手掛ける大手メーカー社長からビジネスについて教わり、本格的にポテトチップスの商品化を進めることになりました。
首都圏に進出するのにアメリカを経由するというアイデア、すごいですよね!
最初は売れなかったポテトチップス
かっぱえびせんのヒットでポテトチップス業界への参入が遅れたこともあってか、カルビーのポテトチップスは当初なかなか売れませんでした。
そこで、鮮度を明確にするため業界で初めて製造年月日を記載したり、ビニールではなくアルミの袋を採用したりして独自の工夫を加え、一気に業界のトップシェアへ駆け上ります。
お菓子のパッケージでは今では当たり前に見られる製造年月日って、カルビーが最初につけたんですね!
「100円でカルビーポテトチップスは買えますが、カルビーポテトチップスで100円は買えません。あしからず。」という、印象的なキャッチコピーのテレビCMも有名になりました。
当時ポテトチップス業界の相場は120円から150円。
そこであえて100円での販売に乗り出し、それを印象づけるCMを流す、すごい戦略だったと思います。
私もその時代にCMを見ていたら、確実にカルビーのポテトチップスを手に取っただろうな〜
ポテトチップスの歴史
そもそもポテトチップスはどのように生まれたのでしょう?
ポテトチップスの始まりは若干あいまいなのですが、アメリカのとあるレストランのシェフ、ジョージ・クラムのアイデアだといわれています。
フライドポテトが厚すぎる!とクレームをつけられたシェフが、これでもかというばかりにポテトをうす〜くカットして出してみたところ、これが逆に大好評になったそうです。
それゆえそのシェフは独立してポテトチップスの店を立ち上げたんだとか。
逆転の発想で成功につなげる、なんともアメリカらしい始まりですよね。
日本のポテトチップスの歴史
じゃあ日本でポテトチップスを最初に作ったのはやっぱりカルビー?
いえ、カルビーはポテトチップス業界の参入は遅かったんです。
実は、カルビーがポテトチップスを販売する20年ほど前に、ハワイから日本へ帰国した濱田音四郎という人が、日本で初めてポテトチップスを商品販売しました。
そのポテトチップスは今でも「フラ印アメリカンポテトチップス」として販売されているんですよ。
フラ印のポテトチップスは、レトロでハワイアンなパッケージが今では逆にレトロでオシャレに感じます。
しかしフラ印は当初アメリカ軍の人にしかウケず、大量生産で成功を収めたのは湖池屋が最初でした。
湖池屋がのり塩味のポテトチップスを最初に販売したのは1962年。
カルビーがポテトチップスを販売するよりも13年も前に、湖池屋がポテトチップスを販売していたんですね。
カルビーのポテトチップスの種類
ポテトチップス業界への参入が遅かったとはいえ、後から着実に追い上げてトップへおどり出たカルビー。
その背景には早くからフレーバーを充実させたことにも成功の鍵があるようですよ。
特に1978年に販売開始したコンソメパンチ味は大ヒットしました!
公式サイトを見ると、現在レギュラーのポテトチップスのフレーバーは6種類あります(2022年2月現在)。
それに地域・期間限定や新しいフレーバーを加えると全部で17種類!
種類の多さにカルビーのポテトチップスへの気合を感じますね(笑)
爆発的にヒットした「ピザポテト」、フレークのじゃがいもを形成した「ポテトチップクリスプ」など別の種類のポテトチップスも好調です。
いつの時代も愛されるカルビーのポテトチップス!
カルビーのポテトチップスは、販売開始から45年の節目である2020年にパッケージをリニューアル。
SDGsの観点から、プラスチックの袋を少し小さくすることでCO2の削減を目指しています。
美味しいものを届けるだけではなく、環境に配慮する姿勢も求められている今、カルビーの企業としての努力も好感が持てますね。
美味しくて環境にも良いなら言うことなしです!
昔も今も、そしてもこれからもカルビーのポテトチップスでスナックタイムを楽しみましょう!