明治製菓のガルボは、1996年発売開始のロングセラーのチョコレート菓子です。
私自身、ずっと好きで学生のころからよく買いますが、みなさんもいろんなシーンで食べてきたのではないでしょうか?
ガルボは変わっていないイメージがあるかもしれませんが、実は昔と今では違いがあり、ライフスタイルの変化に合わせて、進化してきた歴史があるんです。
ここでは、ガルボの歴史をなつかしのコマーシャルと合わせて見ていきます。
ガルボの歴史その1 誕生のきっかけ
明治の「ガルボ」は、ビスケットにチョコレートをしみ込ませる含浸製法を用いています。
その製法は明治の菓子開発研究所の社員さんが編み出したものです。
その社員さんは「チョコレートと焼菓子を一体化した新しいお菓子を作りたい」と思っていました。
そこでなんと、「漬物」からヒントを得て、液状のチョコレートに圧力をかけて、ビスケットに浸すことを考え出したんだとか。
こうして独特の食感の「ガルボ」は、1996年9月に発売されました。
覚えている方も多いと思いますが、発売当時のコマーシャルは広末涼子さんを起用したもので、その独特の食感を強調したものになっています。
デビュー1年後の広末涼子さん!かわいいですね。
おそらく、流行に敏感な中高生をターゲットにしていて、「初めてなのこんな気持ち♪」というフレーズで新食感をアピールしています。
当時は、女子高生がブームのけん引役になるさきがけの時代ですよね。
私は当時女子大生で、友達と授業の合間やドライブのときに、この箱に入った「ガルボ」をよく食べていた思い出があります。
ガルボの歴史その2 「ガルボ」の昔と今
2005年には、「ガルボ」から大きく姿を変えた、「ガルボミニ」という商品が発売されました。
この商品は、「ガルボ」を半分くらいの大きさにし、チョコレートを手につきにくするコーティング加工をしたものでした。
これが現在、私たちが認識している「ガルボ」で、昔と今でだいぶ変わっていたことがわかりますね。
この新形態の発売には、2000年代にパソコンを使ったデスクワークが主流となったことが関係しています。
デスクワーク中でも食べやすく、手を汚さずに食べられることを考えた結果、チョコが手につかないミニサイズの「ガルボ」ができたんですね。
OLになった私も、デスクで食べていた記憶があります。
ガルボの「手につかない」という特徴は最初の開発段階ではなくて、後から追加されたというのは驚きじゃないですか?
ガルボの歴史その3 シリーズ商品を次々と発売
その後、シリーズ商品がいくつも発売されました。
- 2008年 ガルボチップス
- 2010年 ガルボボール
- 2011年 ガルボキューブ
- 2012年 ガルボツイスト
- 2014年 ガルボプレミアム かる~いガルボ
軽い食感の商品が多く発売されていますが、みなさんはいくつ覚えてますか?
トリンドル玲奈さんのコマーシャルでも、「サクサク」とした食感をアピールしていますね。
たくさんのシリーズ商品が発売されましたが、その後残ったのは、前述の「ガルボミニ」と「ガルボプレミアム」でした。
「ガルボプレミアム」は食感よりも濃い味が売りで、コマーシャルでは石原さとみさんも「濃い~」を連発しています。
個人的には、軽い食感のものは音が出るので、デスクで食べるには敬遠されたんではないかと思います。
ガルボの歴史その4 「ガルボミニ」が「ガルボ」に
2017年に、「ガルボミニ」を「ガルボ」とするリニューアルが行われました。
そして、現在のポケットパックとパウチタイプの2種類に集約されたのです。
パウチタイプは、好きな量だけ食べて、保存できるという機能が追加されていて、とても便利ですよね。
日本人が食べる量というのは、年々減少している気がします。
あるコンビニの商品開発担当バイヤーは「食品の開発は胃袋の取り合い」と言っていました。
量が食べられないんだから、消費者に保存してもらって、ちょっとずつ食べてもらえばいいんですよね。
ガルボの歴史その5 コロナ禍とガルボ
2019年末からコロナ渦にみまわれ、在宅ワークが多くなりました。
在宅ワーカーから、オンとオフの気持ちの切り替えがうまくできないという声があがり、明治さんは「ガルボ」の役割を「気持ち切り替えチョコレート」と銘打ちました。
新しいコマーシャルには小松菜奈さんを起用し、働く女性をターゲットに、仕事の息抜きで「ガルボ」を手に取るイメージを打ち出しています。
私は現在いわゆる働く女性でも若い女性でもありませんが、主婦兼ちょっとした在宅ワーカーでもあり、確かに、主婦と母の仕事を終えて、パソコンに向かう直前にはお菓子を食べて、気持ちをリセットしてから、デスクワークに取り組みます。
まとめ
ここまで「ガルボ」の歴史をなつかしのコマーシャルとともに振り返ってみました。
「ガルボ」がライフスタイルの変化にあわせて、ミニサイズになったり、手につかないようになったり、パッケージの形状を変えたりして進化してきたことがわかりましたね。
基本的には、若い女性や働く女性をターゲットにして、商品を展開してきたようですが、わたしのように、自分自身のライフスタイルの変化とともに長い間美味しくいただいてきた人も多いですよね。
ここで明治さんに言いたいことがひとつ!
ママになって気づきましたが、「ガルボ」は手につかないので、小さい子供のおやつにも安心して与えられます!
手も洋服も汚される心配がないですから(笑)。
子供向けガルボなど、新たな今後の展開にも期待しています!