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こねないパンはなんでまずいの?美味しいパンの作り方おしえて

おー、今度はパン作りに挑戦ですか?いいですね!私もちょっと頂いていいですか?

おっちゃん!食べてみて

ま、まあ、こんなもんじゃないですか?そもそも捏ねないのですからこんなもんですよ。

https://twitter.com/pyon_panblog/status/1469106229830385667?t=tz7EwlT3MP0Z9OAs004U9w&s=19
https://twitter.com/kuronekomajutsu/status/1360053103676903424?t=PKVAH5XDXX4BOoMC_jCwvg&s=19

えー、やっぱりパンって捏ねないと美味しくならないのかな?

そうとも限りませんが、美味しく作れるものは少ないですね。

世の中にはパンの捏ねないレシピが多くありますが、実際はけっこう捏ねるじゃんって突っ込みを入れたくなる物ばかりです。

そうそう!結局、こねるし、、普通にこねた方が上手に出来るのなら最初からそう言って欲しいわね

まあ、混乱の元でしょうね。

そういう捏ねない不出来なパンのレシピを作ってる人は、"焼き立て"だけ切り取って美味しいという事を、嘘をついてるような後ろめたさは無いのでしょうか?

家庭でのパン作りは面倒なイメージがありますから、"こねない、簡単、誰でも出来る、美味しい"というパワーワードに惹かれるのはわかりますが、こねた方が美味しく出来る事を誤魔化して商業利用する料理家や版元は本当クソですね。

はい!では本当に捏ねない美味しいパンとやらを作ってみましょう!

[まずい!]こねないパンとこねたパンの違い

こねたパンとこねないパンの違いですが、非常に簡単に説明すると、

  • こねないパン→ボリュームがない、ボソボソする、固い、美味しいと思うには思い込みが必要
  • こねたパン→ボリュームがあり、フワフワ柔らかい、まあ、普通のパン

こねないパンが美味しいのは、"自分で作ったという自己肯定感のたまもの"であり、まともに作ったパンの方が絶対に美味しいと思います。

しかし、普通にこねない事が基本のパンがあるのも事実ですね!

今回はその"基本がこねない"パンの紹介をしますよ!

筆者が映りこんでますが、どの家庭にもあるような普通のオーブンレンジで焼きます!

こねないパン、それは"イングリッシュマフィン"

イングリッシュマフィンはPascoの超熟でお馴染みですが、こねないパン生地といえば非常に水分の多い超加水パンになります。

イングリッシュマフィンの生地は小麦粉100%に対して水分が85~100%も入り、捏ねようにも捏ねることができません。

イングリッシュマフィンかー、そんなに柔らかい生地だったのね!

必死にかき混ぜる事はできますが、グルテンを繋ぐ意味はなく、歯切れの良さがイングリッシュマフィンの美味しさです。

柔らか過ぎる生地は形を作ることはできず、型に流して焼き上げますが、フライパンでナンのように焼くこともできますね!

イングリッシュマフィンのレシピです。

  • 強力粉    200g
  • インスタントイースト 2g
  • 塩      4g
  • 砂糖     6g
  • 水      160g
  • ミルク    20g
  • コーングリッツ お好みで

作り方はメチャクチャ簡単です!

小麦粉はダマを取るため、ふるいにかけます
材料を計ります
材料を全部いれ、泡立て器で混ぜます
30秒くらいですね、混ざればOK!
乾燥するのでラップします
家の安いオーブンレンジに発酵機能があったので30℃で1時間発酵をとりました
1時間後、軽く混ぜてガス抜きをしました、もう30分発酵させたほうが水和が良いでしょう
イングリッシュマフィン専用の型は無いのでよくあるマフィン型で代用します、油を塗ってコーングリッツをまぶします
生地を均等に分けます、発酵機能のオーブンレンジでホイロをとります
型の7割くらい発酵させます、30分くらいでした、上にもコーングリッツを振りかけます
220℃のオーブン、クッキングシートを敷いてバットで蓋をしました
15分くらい、焼けました
完成です、プチサイズでピンチョスにも使えそう!
中身はこんな感じです

ええやん!ムチャクチャしっとりしてるし、Pascoのより味が濃い、旨いわ!

どうでしょうか?こねないパンというより、イングリッシュマフィンの作り方ですね。

パン作りに詳しい方はイーストを半分の量にして生地を冷蔵庫で一晩寝かす(低温熟成)させてもいいでしょう、自己満足になるかもしれませんが違う美味しさがあると思います。

ちょっと何言ってるか分からないな、、

……、ですね、

今回はついでにもう1品つくりますよ!

こねないパン、それは"イーストパンケーキ"

パンケーキ?フランスパンとかバターロールは出来ないの?

捏ねない事を前提にしたらフランスパンやバターロールは無理ですよ、リュスティックやチャバタのような高加水なパンは、あまり捏ねる必要ないですが、何度もガス抜きを繰り返して手間がかかります、捏ねないとは言い難いですね。

今回紹介するイーストパンケーキはブリオッシュのようにフワフワで翌日でも全然固くならないので是非作ってみて下さい!

イーストパンケーキのレシピ

  • 強力粉  200g
  • インスタントイースト 2g
  • 塩     3g
  • 砂糖    30g
  • 卵   1個(50g)
  • 水     60g
  • ミルク   90g
  • バター(溶かす) 20g
  • ベーキングパウダー 0.4g (無くてもOK)

作り方はホットケーキを作るような感じです。

溶かしバターだけ最後に加えます。

バター以外の材料を入れ、混ぜます
だいたい混ざったら溶かしバターを入れます
だいたい混ざったら完成
さっきの発酵機能で1時間、ガス抜きして30分、やはりパンですね!
今回はスキレットで焼いてみましょうか、
発酵機能にして発酵をとりました、45分くらい、ブクブクです
190℃のオーブンで焼きます
15分くらい焼き表面にバターを塗りました、ぐりとぐらのカステラみたいにはなりませんがまあまあ美味しそうですか?
ひっくり返すとフワフワのスポンジケーキみたいです
バターとハチミツを大量にかけます
熱々でもいいですが、甘くしないで普通のパンとしても美味しいですよ!

これは卑怯だな、イッキ食いしてしまうやろ

どうでしょうか?捏ねないでもここまでフワフワで柔らかいパンを作る事ができるのです。

まとめ

こねないでバターロールやフランスパンはやっぱり無理なのかな?

まあ、不出来でもそれが美味しいと思えればOKじゃないですかね。

しかし、基本に則って作ったほうが美味しいのではないでしょうか?

こねないパンが流行っているようですが、本当に捏ねないで作れるパンは少ないです。

今回は本当に捏ねない美味しいパンのレシピを紹介しました、是非作ってみて下さい!

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藤原 敏夫

1974年生まれ。ポール・ボキューズ、ノブTOKYOで製菓製パン、ペストリーを学び、日本人唯一MOF取得者の美ノ谷靖夫氏に師事。独立してベッカーフジワラを15年経営して廃業。現在はブーランジェリー職人として勤務しながら、経験を活かした記事を執筆中。

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