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カヌレ、失敗作よさらば!みんな難しく考え過ぎですよ!

うさちゃん
うさちゃん

ぐぬぬ、、またカヌレ失敗した、(;´༎ຶД༎ຶ`)

あれあれw まだカヌレうまく焼けないのですか?

くそー、かれこれ30回くらい焼いたし、レシピも色々試したのに、、

あー、それはレシピがダメなやつかもしれませんね。

やっぱりそうよね(° ꈊ °)✧キラーン私失敗しないもん!

、、それは定かではありませんが、レシピが間違っていたり、工程を見逃している事はよくあるようですね!

ホウホウ言うではないか、ではその正しいレシピとやらを披露してもらおうか

了解です!どの家庭にもある普通のオーブンレンジで作ります!

筆者が写り込んでますが、普通のオーブンレンジ

カヌレ失敗作よ、さらば!

では、失敗しないカヌレを早速作っていきましょう!

ですが、失敗しないカヌレ作りの重要なポイントを挙げておきますね。

  • 牛乳は必ず沸騰させたものを冷まして使う
  • カヌレ型は家庭では必ずテフロン加工されたものを使う
  • カヌレの配合は素人が考案したものは避け、信頼出来るプロのレシピをつかいましょう!

以上ですが、まず沸騰させた牛乳を使う理由は、牛乳のタンパク質を熱変性させておく為です。

牛乳は沸騰させると吹きこぼれますが、一度沸騰させた牛乳は次に加熱した時に吹きこぼれしずらい性質を持ちます。

これはカヌレを焼いた時に必要以上膨らむのを防ぐ効果が期待出来ます、膨らみ過ぎるのはカヌレの主な失敗の理由ですね。

レシピには沸騰させると書いてあっても曖昧になっていないでしょうか?

人肌の温度でOKだと思ってたよ、そんな理由があるんだ、なるほどね!

次にカヌレ型が最も重要です、よく見聞きしますが、カヌレには銅製の型が良いと言われてますね。

もち、銅一択!高いけど良い道具がなきゃダメなんじゃない?

たしかにその通りですが、実はそこが大きな落とし穴でもあります。

はあ?なんでやねん¯\_( ͠° ͟ʖ °͠ )_/¯

おっさんテキトーなこと言ってんとシバくぞ( ゚Д゚)㌦ァ!!

国内で販売されているカヌレ型ですが、銅、ステンレス、アルミ、スチールのテフロン加工されている物がありますね。

カヌレの理想の焼上がりが出来る素材として銅製が良いとされる理由は熱伝導の良さからですが、熱伝導の良い順番は、

銅→アルミ→スチール→ステンレスです。

なので銅が良いのは間違いないのですが、ここにカヌレが上手に焼けない落とし穴があります。

勿体ぶってないで、はよ教えて

まあまあ、ところで、うさちゃんはフライパンは何を使ってますか?

私はこだわり派だから、鉄フライパンを使ってるよ!しっかり焼入れして油をなじませてあるんだよ!オムレツもくっつかずにキレイに焼ける自慢のフライパンだよ!

そうです!まさにそれ!カヌレの型もテフロン加工されている物以外はしっかりとした焼入れをして油をなじませないと使えない型なんです!

しっかり焼入れが出来ているかの判断も分かりずらいですしね。(私の経験上、焼き入れが一回目で完了する事は少なく、何度か繰り返す必要があります、そして手入れも必要です)

焼き入れすると煙がモクモク出て家庭では大変です。。

なので、やはり家庭でカヌレを焼く時は、悪いことを言わずテフロン加工されてる型を使った方が良いですよ。

なるほど、カヌレ型の焼入れは面倒だな、こだわりは捨てようではないか

ただし、テフロン加工は使ってるうちに効果が無くなりますので、キレイに焼けなくなったら買い換えが必要になります。これもテフロンのフライパンと同じですね。

エコじゃないのね、

まあ、あくまで家庭のお話として聞いて下さい。

次はレシピですが、どこの誰か判らない人(わたし?)のレシピではなく、責任ある有名パティシエのレシピを採用します。

特にカヌレのレシピとそのアレンジは数が多すぎ、ネット上ではカオスと化して訳が分かりません。

お菓子作りは家庭であっても基本が最も大事なのは変わりません。

いやー、そういうの流行んないだよね、楽しく簡単で誰でも出来るやつじゃないとさー、

えー、ダメですよ、そんなこと言ったら、私の存在意義がないです。。

そんなことで、今回は泣く子も黙る!御大ピエール・エルメの配合を採用して作りますヨ!

カヌレ6個分

  • 牛乳   250g
  • バニラビーンズ 1/3本 (無くてもまあOK)
  • 卵黄、全卵 1つづ(卵黄20g、全卵50g)
  • 粉糖   125g(グラニュー糖は×)
  • 強力粉と薄力粉 (普通のスーパーで売ってるのでOK) 25gづつ(ふるいにかける)
  • バター (溶かして冷ましておく) 25g
  • ラム酒  15g
特に何てことないフツーの材料
牛乳にバニラビーンズを入れて沸騰させる、ラップをして冷ましておく、バニラビーンズが無くても沸騰させてくださいね!
卵に粉糖を加えます
次にふるった粉を加えます
次にラム酒、バター、冷めた牛乳の順に加えます、よく混ぜます、これで完成!冷蔵庫で一晩寝かします

何かテキトーな気がするけど、それで本当に大丈夫なの?

これでいいのです!混ぜすぎてグルテンがー、とか関係ないですから、ポイントはそこじゃないのです。

バターは牛乳の前に加えてください、冷たい牛乳の後に加えると分離しますからね!それと一晩寝かすのは守って下さい!

一晩寝かした生地、バニラのさやは取り除きます
天板を入れたまま、オーブンは210℃で予熱します
テフロン加工された型を用意しました
室温に戻したバターを冷蔵庫で冷たくした型に塗り込みます、素手ですが洗ったので汚くないですよ、
一晩寝かした生地を泡立て器でよくかき混ぜまぜ、均一な状態にします
等分にします、ここで放置したりせず、直ぐ焼きますよ!
オーブンに入れました、70分くらい焼く予定です、焼上がりが楽しみですね!
60分、いい感じに焼けとりますが、
オーブンがクソ過ぎて焼きムラが酷いですな、、ちょっと早くオーブンから出したようです、仕方ないのでこの状態でもう10分くらい焼きましょうか
出来ましたね!焼きムラもだいたい解消しました

いかがでしょうか?これで完成ですが、失敗ではないと思いますよ!

うむ、家でもできるんだね!では早速実食じゃ!

断面、問題無くないでしょうか?

旨い!表面カリカリで中モチモチじゃ!焼き立てのカヌレって手作りじゃないとなかなか食べられないよね!

いかがでしょうか?このやり方なら失敗しないと思いますよ。

  • カヌレ型の焼き入れに自信のない人はテフロンやフッ素加工された型を使って下さい
  • 訳の分からない素人のレシピではなくまともなパティシエのレシピ、配合を使って下さい
  • まともが何か分からない場合は今回のレシピを参考にして下さい
  • どうしても銅製の型を使いたい場合はこちらのブログを参考に、カヌレ型ではないですが焼入れを理解できます→https://www.takashi-kushiyama.com/blog-list/cooking/technique/bake-blind/

まとめ

いやー、カヌレって型がかなり重要だったのね

そうですね、うさちゃんみたいに形から入る人は情報の波に翻弄されてしまいますね。

ムカつく┗(`皿´)┛コノォ--- でもなにも言い返せねえ

ネット上のカヌレのレシピを色々検索しましたが、型の焼き入れについて詳しく解説してるものは少ないですね。

1番重要な事なのにそれについてほとんど誰も触れていない事がカヌレの主な失敗の原因ではないでしようか?

配合もやたら小麦粉が多かったり、卵がすくなかったり、どうしてそうなった?というものもありますね、正解は無いのかもしれませんが、やはり基本という物はあります。

その基本が何か分からないんだよね

そうですね、だからこそ微力ながら解説し続けますよ。

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藤原 敏夫

1974年生まれ。ポール・ボキューズ、ノブTOKYOで製菓製パン、ペストリーを学び、日本人唯一MOF取得者の美ノ谷靖夫氏に師事。独立してベッカーフジワラを15年経営して廃業。現在はブーランジェリー職人として勤務しながら、経験を活かした記事を執筆中。

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