- ハーゲンダッツ事件って何?
- 独占禁止法に違反していた過去?
ちょっと高級なアイスクリームといえば、ハーゲンダッツ。
今では値引きされていることも多々あるハーゲンダッツですが、その昔、値引きなしで販売されていたことを知っていますか?
この記事ではハーゲンダッツが独占禁止法に触れると疑われた過去について分かりやすく紹介します。
法律なんてちょっと難しい...って思いがちですが、これを知ると、今私たちがハーゲンダッツをお得に買えるワケもわかっちゃいますよ。
ハーゲンダッツ事件って何?
ハーゲンダッツ事件とも呼ばれる、独占禁止法違反の疑いがハーゲンダッツにかけられた事件。
ハーゲンダッツにどんなことがあったのか、独占禁止法に違反しているかどうかを調べる機関・公正取引委員会の公式サイトにはこんな説明がされています。
アイスクリーム製造大手のH社は、小売店を巡回し、希望小売価格より安く売っている小売店に対し、同社の定める希望小売価格で売るように要請していました。それに応じない小売業者には、商品の出荷を停止したり、H社が行っていた店員の派遣を中止したりしていました。
公正取引委員会公式サイト
「H社」として社名は伏せているのですが、このH社というのはハーゲンダッツ。
お店側がハーゲンダッツのアイスを安く売ることができないように、ハーゲンダッツが圧力をかけていたということなんですね。
実際ハーゲンダッツの販売員やセールスレディなどが監視していて、安く売っているお店があるとハーゲンダッツ側に報告されていたんだとか。
ちょっと怖い...
というわけで、公正取引委員会がこの行為を「再販売価格の拘束」として独占禁止法に違反するということで勧告した結果、改善されることになりました。
ハーゲンダッツの不祥事は?
実はハーゲンダッツを取り巻く不祥事は他にもあります。
こちらは法律違反ではないのですが、台湾にて輸入されたハーゲンダッツに発がん性物質が入っていることがありました。
この問題はハーゲンダッツから公式に発表があり、回収と返品で事なきを得たよう。
食品の安全性って最近はどの国でも関心が高いので、食品会社は特に神経を使う分野ですよね〜
大きな会社、しかも世界で活躍する企業ともなると不祥事と言われてしまうような事件や問題も大きく報道されてしまいます。
色々あるけれど、ハーゲンダッツのアイスは個人的には大好きです(笑)
独占禁止法ってなんのためにある?
ここまでで、ハーゲンダッツが独占禁止法に違反していたと指摘されちゃったよ、ということがわかりました。
でも独占禁止法って私に関係あるの?って思いますよね。
実は私たち消費者に関係があります!
ここは公正取引委員会に説明してもらいましょう。
メーカーがお店の販売価格を決めてしまうと、お店は価格の競争ができないため、私たちはどこのお店に行っても高い価格で買わなければなりません。
公正取引委員会公式サイト
つまりハーゲンダッツで考えると、独占禁止法がなければ、ハーゲンダッツのアイスをどこのお店に行っても高い値段で買うしかなかったということ。
やっぱり高いから諦めるか、高い値段で泣く泣く買わされていたわけですね〜(泣)
でも、独占禁止法があるおかげで、ハーゲンダッツのアイスをできる限り安い値段でもゲットできるようになったわけです。
好きなアイスを出来るだけお得に買うのにも、実は独占禁止法が役に立っているんですよ。
独占禁止法のわかりやすい例
ハーゲンダッツだけでなく、独占禁止法に違反していた有名企業のわかりやすい例はいくつかあります。
例えば...
- インテル...パソコン製造会社に他社の部品(CPU)を使わせないようにしていた
- 近畿日本ツーリスト、東武トラベル、トップツアー...旅行会社3社で結託して旅行の値段を設定していた
どこも知っている企業名ばかり。
楽天やAmazonなどのグローバル企業も、独占禁止法に違反している疑いで調査されたことがありました。
会社の規模が大きくなると影響力も大きくなるのは事実。
私たちが自由に自分の好きな商品を選んでお得に買えるようにするためにも、独占禁止法の存在がありがたい!
ハーゲンダッツもお得に買える世の中でよかった!
ハーゲンダッツも過去は独占禁止法に違反すると指摘されたことがありましたが、今ではお店側が値段を設定できるようになりました。
今でもハーゲンダッツが少し高級なアイスであることは変わらないですが、スーパーで多少値引きされていることも。
いつもはちょっと高めのハーゲンダッツがセールになっていると嬉しくなってつい買ってしまう(笑)
あ、でもこれって消費者心理を逆手に取られているのでは?!
とか思わずに、単純にハーゲンダッツのアイスを楽しんで食べたいと思います。