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雪の宿の白い部分っていったい何でできてるの?50年近く愛され続ける3つの理由

甘じょっぱくてくちどけの良いおせんべい「雪の宿」。「1度は食べたことある!」という方も多いのではないでしょうか。
おせんべいなのにクリーミーで、断然ケーキ派な私も雪の宿は大好物。老若男女から愛されるおやつです。
そんな雪の宿ですが、私が子供の頃から気になっていたのが、おせんべいにかかっている白い部分。
このふわっと雪が舞い降りたような白い部分はいったい何でできてるんでしょう?
今日は、この白い部分が何なのか、雪の宿がなぜ老若男女から愛され続けているのかを説明したいと思います!

雪の宿の白い部分の正体


〇甘~い雪の宿の白い部分の正体は?
気になる白い部分、その正体はなんと・・北海道産生クリームと濃厚ミルククリームのWクリーム!
このWクリーム入が練りこまれた、マイルドな砂糖蜜が上にかかっているんです。
米菓に以外な生クリームが使われていたとは、どおりでケーキ好きな私好みなわけです。

〇甘さを引き立てるサラダせんべい
雪の宿は塩味のサラダせんべいを使用。工場の巨大な焼窯で強火で焼き上げ、さっくりと仕上げています。くちどけが良いのも雪の宿の特徴ですね。
サラダせんべいの片側だけに砂糖蜜をつけているのも甘さを引き立てるポイントです。

口に入れる時に白い面を上にするか下にするかでも味の感じ方が違うので、ぜひご自身の好きな食べかたを見つけてみて下さいね

本当は雪見宿だった?!ネーミングの裏側


「雪の宿」というお菓子の名前はいまや多くの人に知れ渡っていますが、どうしてその名前がついたのでしょう。実は、ネーミングの裏側には、社員の方の聞き間違いがあったのです

雪の宿の名前を考えたのは三幸製菓の1977年当時の社長さん。

商品名を考えながら出張に向かっていた社長は、出張先の宿で降り積もる白い雪を見ながら「商品名は雪見宿だ!」とひらめいたそうです。
早速社長はこの名前で商標登録をするよう指示を出しました。

しかし、その当時の連絡手段は電話オンリー。電話を受けた社員さんが「雪見宿」「雪の宿」と聞き間違えてしまったのです。
そしてそのまま商標登録され、「雪の宿」として発売されることとなりました。

聞き間違いがきっかけで生まれた名前ですが、「雪見宿」より「雪の宿」の方が簡単で覚えやすかったことが、お茶の間で親しまれるポイントとなったのかもしれません。

雪の宿誕生秘話!開発苦悩を乗り越え理想のお菓子へ!


〇世にまだ出ていない味を届けたい!後発メーカーのリスクチャレンジ
雪の宿が誕生した1970年代は、米菓といえば醤油せんべいか塩味のサラダせんべい。
当時、おせんべいのメーカーは約3000社もあり、その中でも三幸製菓は最後にできた会社でした。
後発のメーカーが市場に入っていくのは難しく、「なんとか新しいせんべいを作らなければ!」と目をつけたのが、ありそうでない、塩味の甘いおせんべいだったのです。
油分の多い塩味のサラダせんべいに砂糖蜜を付着させることが技術的に難しく、サラダせんべいに蜜がけした商品は他にありませんでした。

〇地元のケーキ屋さんで修業
甘い塩味のサラダせんべいの商品開発を進めましたが、開発者が何度試してもなかなかおせんべいに砂糖蜜がつきません。
そこで、開発者は洋菓子の技術が使えないのかと、地元新潟のケーキ屋さんで修業を開始。
メレンゲの作り方などの技術からヒントを得て、おせんべいと生クリームを組み合わせることに成功しました。

そうした努力の結果、一度食べたらやみつきになる、甘さと塩味の絶妙なハーモニーを生み出すことができたのです。

【商品ラインナップ】
〇現在販売中のもの
・雪の宿サラダ(24枚)(14枚)
・雪の宿ミルクかりんとう(120g)
・雪の宿黒糖みるく味(24枚)

〇その他期間限定商品
・苺ミルク味(あまおう)
・花咲け開運雪の宿(五角形と「合格」をかけているそうです)
・特濃
・ミルクかりんとう(地域やコンビニ限定)などの新展開も続々出ています!

〇ちょっと攻めた過去の商品
・さわやかレモン味
・南国マンゴー味
・栗&ミルククリーム味
・ラムネ味
・梅味

これら変わり種の発売きっかけは、2013年4月発売の抹茶ミルク味!
2012年「大好き!雪の宿キャンペーン」にて、食べてみたい雪の宿の味で堂々の第1位を獲得し、発売となりました。

皆さんも普段見かけない味が発売されたらぜひチャレンジしてみてくださいね!
お気に入りの味が見つかるかもしれません。

まとめ


雪の宿の魅力、おわかり頂けましたでしょうか。
・生クリームとサラダせんべいの甘じょっぱさの黄金比率
・雪から連想!簡単で覚えやすいネーミング
・開発苦悩の先に生まれた洋菓子技術との融合
この3つが50年近く愛され続ける雪の宿を作り出したといえるでしょう。

ここ最近「塩味のスイーツ」も話題になり、人気となっていますが、もしかすると1970年代に生まれた「雪の宿」が「塩味スイーツ」のパイオニアだったりするかもしれません。

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