2016年8月末で当時のヤマザキナビスコとのライセンス契約が終了してから、現在販売されている「オレオ」はモンデリーズ・ジャパンが販売していますが、生産国は中国になっています。
この記事では、
- なぜ中国製になったの?
- 安全性はどうなの?
- 中国製オレオはまずい?おいしい?
- 日本製のオレオはもう食べられないの?
といった疑問におこたえします。
中国製になったオレオと旧オレオに違いはあるのか、どのように変わったのかご紹介します。
それでは、そもそもなぜ「オレオは中国製になってしまったのか?」その疑問から解説していきます。
ナビスコのオレオが中国製になった理由
1978年から日本で販売されていた「オレオ」は旧ヤマザキ・ナビスコ株式会社(以下:ヤマザキナビスコ)がアメリカのビスケット会社であるナビスコとのライセンス契約のもとに日本で製造販売されていました。
しかし、2016年にヤマザキナビスコはライセンス契約終了を発表し、ライセンスを受けていた「オレオ」「リッツ」「プレミアム」「チップスアホイ」計4ブランドのうち、「オレオ」「リッツ」「プレミアム」3ブランドをナビスコの系列会社であるモンデリーズ・ジャパンが引き継ぐことになったのです。
この際、モンデリーズ・ジャパンでは日本国内にビスケット工場を持っていなかったため、親会社であるモンデリーズ・インターナショナルが持っている工場で製造されることになりました。
現在、モンデリーズ・ジャパンが継承した3ブランドはすべて海外の工場で生産されています。
オレオ | 中国(北京) |
リッツ | インドネシア(チカラン) |
プレミアム | イタリア(カプリアータ・ドルバエ) |
なかでも、オレオを製造している中国北京の工場は、モンデリーズ・インターナショナル最大のビスケット工場で最新鋭の製造ラインを持ち、中国市場およびオーストラリアを含むアジア圏の7か国向けにビスケットやクラッカーを製造しています。
中国製オレオの安全性
しかし、「中国製」といえば食品の安全性が問題視されるニュースを聞くことが多く、敬遠される方もいますよね。
商品の安全性について、モンデリーズ・ジャパン公式ホームページでは以下のように掲げています。
安全な製品の安定した供給
原料の入庫から製造、出荷にいたる全ての過程において、製品が安全に作られ、一定の品質が保たれるように独自のGMP(Good Manufacturing Practice=適正製造規範)システムが定められ、食品の生産においても医薬品やサプリメントと同じレベルの品質管理を目指しています。また環境にも配慮し、エネルギーや水使用量の効率化、廃棄物の削減にも努めています。
引用:モンデリーズ・ジャパン公式ホームページ
【まずい?美味しい?】ナビスコのオレオの口コミ
×悪い口コミ
やっぱり、ヤマザキと別になってから味が落ちましたね。本当輸入物の安っぽい味というか。値段んが安いならありかもしれませんが。中国製ってのもなんだかね。
引用:Amazonカスタマーレビュー
懐かしいので購入しましたけど、ヤマザキの商品の方が美味しいです。
引用:Amazonカスタマーレビュー
買収後、初めて買いました。それはわかっていたし、備蓄食料のつもりだったので、返品するほどではないですが、不味いですねえ。クリームが脂臭いし、クッキーもココア?なレベルで。残念です。今回でごちそうさまします。
引用:Amazonカスタマーレビュー
○良い口コミ
レビューではヤマザキのオレオ?と比べたりする声がありますが、僕はあまり製造会社を気にかけないので…自分からしたら普通のオレオでした。甘すぎないのにしっかりした味で、紅茶に合います。食べかけの袋をクルクルと巻いて輪ゴムで止めて。少しずつ食べています。
引用:Amazonカスタマーレビュー
時々無性に食べたくなる。美味しかったです。
引用:Amazonカスタマーレビュー
クッキーは口どけの良い、なめらかでサクサクの食感です。ビターとは書いてありますがビターはさほど感じません。程よい吸収性があり、ミルクなどに浸すと適度に吸収するため異なる食感、味を楽しむことができます。またスタンプ模様がとてもきれいき綺麗です。中のクリームは自己主張控えめでクッキーの引き立て役に徹しています。つい剝がして食べてしまうのは何故なのでしょうか。おいしく、楽しい商品です。
従来品との比較で評価が低めの方もおられますが、単体として考えた場合はとても美味しいクッキーです。なめらかで舌触りも良く、柄も綺麗で高級感がありあり、また黒と白の構成なので存在感もある、これはこれで素晴らしい一品だと思います。
引用:Amazonカスタマーレビュー
各口コミ総評
低評価の口コミで目立ったのは「中国製になったから」「ヤマザキ時代と味が変わったから」という感想が多くみられ、今のオレオの味自体というよりは、「中国製であること」「ヤマザキ時代のオレオ=オレオ」という消費者の考えが大きく反映されているように感じました。
旧オレオには「オレオ信者」といえるほどのファンがいましたので、旧オレオとは変わってしまった現在のオレオについて低評価になってしまうのかもしれません。
また、低評価の方々が一様に推しているのが旧オレオを作っていた現ヤマザキビスケットが販売している「ノアール」です。
ノアールの製造場所は、これまたヤマザキ時代に旧オレオを作っていた茨城県なのでもちろん日本製です。
逆に、高評価の口コミでは「生産国は気にしない」「ヤマザキ時代と大きな違いは感じない」「ヤマザキ時代との違いは感じるけれど今のオレオも美味しい」という感想が多くみられました。
実際に、旧オレオに近いであろう現在のヤマザキビスケットから販売されている「ノアール」と今のオレオを食べ比べしてみると確かに味の違いは感じますが、どちらも元になっているのはナビスコのオレオなわけですから大きな違いがあるかといえば「うーん・・・」と迷うところ。
実際のところ、中国製をどのようにとらえるか、味の違いをどのようにとらえるかは個人の見解による相違の問題が大きいと思います^^;
しかし、一定数中国製を敬遠される消費者がいる以上、ライセンスの契約終了によってオレオが中国製になってしまった分、ヤマザキビスケットから日本製の類似商品であるノアールが発売されたことは、消費者に選択肢ができたわけですから喜ばしいことといえますね。
オレオとノアールの食べ比べレビュー
【オレオ】
外国製のお菓子のようでビスケットとクリームの甘さ自体は成分表示の一番目の表示が「砂糖」から「小麦粉」へ変化していることからも旧オレオに比べて砂糖が控えめになっている反面ビスケットとクリームの画一的な甘さが印象の商品。
【ノアール】
旧オレオのようにビスケットの苦味、クリームの甘さという反する味のコントラストが全体に強い印象の商品。
ビスケットの模様について、発売当初は「桜」、現在は「桜」に加えて「富士山」「しめ縄」がモチーフにされており、日本色の濃い商品。
ビスケットをキレイにはがせるのは断然ノアールで、これは旧オレオも綺麗にはがせていたのでヤマザキ独自の製法があるのかもしれません。
まとめ
現在のナビスコのオレオはモンデリーズ・ジャパンの親会社であるモンデリーズ・インターナショナルの保有する中国工場で生産されたものです。
モンデリーズ・ジャパンの中国製オレオになったことで「もうオレオが食べられない・・・」と思っていた方には、ヤマザキビスケットの「ノアール」がオススメです。
モンデリーズ・ジャパンの中国製オレオもヤマザキビスケットの日本製ノアールもそれぞれの美味しさ、それぞれの良さがあると思います。
消費者自身が好みや価値観に合わせて商品選択ができることが一番消費者にとっての“おいしさ”といえるかもしれません。