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【ドロリッチ】販売終了で売ってない理由は?メーカーが掲げた方針とは

「飲むスイーツ」として2007年に発売され、これまでにはない新しいジャンルで人気を博した江崎グリコのドロリッチ。

一時期は「ドロリッチなう」とツイッターなどで発信されるほど流行り、記憶に残っている方もいるでしょう。

そんなドロリッチもすでに販売終了で売ってない状況ですが、どのような背景があったのでしょうか。

考えられる原因を調べてみましたので、ぜひチェックしてみてください!

ドロリッチが販売終了して売ってない原因は?

ドロリッチが販売終了したのは2019年で、その時のことが書かれている新聞記事がありました。

江崎グリコはデザート飲料「ドロリッチ」の生産を3月に終了する。2007年に発売されたゼリー状の飲料で、独特の食感や腹持ちのよさなどが人気となり、ツイッターで大きな話題となった。ピーク時の2009年に売上高は100億円程度だったとみられる。ただ最近では売り上げが低迷しており、在庫がなくなり次第、販売を終える。

江崎グリコは収益性を高めるためビスケット「ビスコ」など成長が見込める商品に集中的に投資する一方、低収益商品の扱いを取りやめている。18年にはガム「キスミント」の生産を停止した。

引用元 日本経済新聞(2019年2月20日)

売り上げが落ち込み、利益を出すことができない低収益商品として除外することとなったんですね。

ドロリッチのステルス値上げ

ではなぜドロリッチは売れなくなってしまったのでしょうか。

その大きな要因の1つに、ステルス値上げがあるといいます。

ステルス値上げ

ステルスとは敵のレーダーには映らない戦闘機で、ステルスのように見つかりにくい値上げのこと。

ここでは価格やパッケージは変えず、見えにくい容量を減らして実質的な値上げを果たすこと。

それでは、ドロリッチの具体的な容量の変化についてみていきましょう。

  • 2008年 220g
  • 2014年 200g
  • 2015年 180g
  • 2017年 120g
  • 2018年 180g

価格は各年度全て税抜き150円
参照 内容量が減った商品wiki

このデータをみると、価格は据え置いたままで、容量を段々と下げていることが分かります。

特に2016年までの180gから、2017年には120gで大きく下がり、減少率が高くなっていますね。

2018年には再び180gに増量するなど、方針転換も。

ドロリッチのステルス値上げに対する反応は

ドロリッチのステルス値上げ、ステルス値上げそのものに対しては、否定的な反応が多くみられました。

確かに、大好きな商品でいつの間にか中身が減っていたら、残念なものがありそうですね…。

ステルス値上げの疑問点

ステルス値上げの疑問点について、専門家の意見を参照してみます。

Q1.企業がステルス値上げ行う理由は?
A.コストは世の中の環境によって変動し、商品の分量を多少減らすことで変化に対応できる場合は、ステルス値上げも行われる場合がある。

Q2.ステルス値上げは法的責任は問われないのか?
A.ステルス値上げは法律上で告知義務があるわけではなく、パッケージに表示された分量などの情報が正確ならば、実施しても法的責任を問われることはない。

Q3.通常の値上げとステルス値上げ、消費者の印象が悪いのはどちらか?
A.値上げや値上げ後の金額の明確な理由を伝えた上での値上げと、消費者に一切告知をしない形のステルス値上げとでは、ステルス値上げの方が印象が悪い。

Q4.企業が定期的にステルス値上げを行った場合、業績への影響は?
A.消費者に事前告知のないステルス値上げを続けた場合、メーカーへのイメージが悪化し、消費者離れが想定される。ステルス値上げの情報は口コミで拡散していくため。

Q5.企業がステルス値上げを実施する場合、消費者にどのような対応が必要か?
A.黙って量を減らすのではなく、分量を減らした理由、今後の見通しなどを消費者に伝えることが望ましい。消費者から信頼されることが勝ち残れる最大の要因。

ステルス値上げQ&A詳細

まとめ

引用元 江崎グリコ

ドロリッチが販売終了した要因に、ステルス値上げの可能性がある、としてみてきました。

私個人的には、ステルス値上げは仕方がないとしても、その理由をしっかり公表することは必要だなと感じます。

信頼を得ることというのは、世を渡っていく上で本当に大事な要素だなと改めて認識できる事例ではないでしょうか。

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