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シャンパンは漢字でどう書くか?日本で確立した文字の文化を調査!

フランスのシャンパーニュ地方で作られ、華やかな雰囲気があってパーティーなどにも欠かせないシャンパン。

日本に輸入されてきた当時は、これまでにはない異国の品に、多くの人が驚いたことでしょうね。

昔の日本は、外来品に漢字を取り入れ当て字にして表記することもありましたが、シャンパンの漢字はどのようなものでしょうか。

シャンパンの漢字について調べ、知っているとシャンパンをより楽しく美味しく味わえますので、ご覧ください!

シャンパンの漢字を例にみる、日本の文字文化

シャンパンの漢字表記と発音

シャンパンを漢字で表記すると「三鞭酒」になります。

「鞭」の字は、訓読みが「むち」「むちうつ」で、音読みが「ベン」「ヘン」。

三鞭酒(さんべんしゅ)を当て字にして「シャンパン」と読むことになったんですね。

また、シャンパンの英単語での綴りは「champagne」で、発音記号は「ʃæmpéin」となります。

カタカナで表現すると「シャンペイン」の方が英語に近く、日本独自の「シャンパン」の発音は海外では通じないこともあるようです。

外来語、表記方法の変遷

日本は、大陸から伝わってきた漢字に加え、ひらがなやカタカナも使い分けるようになって現在まで至ります。

日本の文字文化、外来語の影響を受けつつ状況に合わせ、異なる形態の文字を上手く使い分けながら変化を遂げてきたんですね。

さて、現在はカタカナ表記「シャンパン」が普通ですが、伝わってきた当初はやはり漢字「三鞭酒」での表記が多かったのでしょうか。

外来語の表記について

明治期から段々に,新しい外来語を日本語に取り入れる際にはカタカナで書くことが増え,大正期・昭和期には漢字で新しい外来語を書くことはほとんどなくなりました。

引用元 ことば研究館

年号が明治となったのが1868年で、この辺りを境に段々と外来語がカタカナ表記となっていったとのこと。

シャンパンの日本伝来
  • 1853年、ペリーが江戸幕府役人にシャンパンを振る舞った記録がある
  • 1860年長崎のアーノルド商会が、1861年横浜のベーカー商会がシャンパンなどを販売

シャンパンが日本でも段々とみかけるようになってきたのは、明治初期よりもう少し前のようですね。

そして明治時代を境に、「三鞭酒」という漢字表記も、徐々に減っていったのかもしれません。

外来品の「シャンパン」と漢字が合わさって「三鞭酒」、日本独自の文字文化が感じられますね。

シャンパンの漢字は漢検にも登場

漢字能力を、1~6級まで区分して測定する技能検定の「漢検(漢字能力検定)」。

この漢検の最上位である1級は、出題対象となる漢字が約6,000字となりますが、「三鞭酒」も1級に当て字として登場します。

三鞭酒(シャンパン)は、この機会にバッチリ覚えてしまえば、漢検で出題されても大丈夫そうですね(笑)

なお、「鞭」の文字そのものは準1級として指定されており、「鞭撻(べんたつ)」といった熟語などでも登場するようです。

その他のお酒外来語の漢字表記は

三鞭酒の他にも、外国から伝来してきた、漢字の当て字が添えられたお酒はまだまだありますよ。

お酒外来語、漢字表記の例

  • アルコール…酒精
  • ウイスキー、ウォッカ、ブランデー…火酒
  • カクテル…混合酒
  • シェリー酒…該里酒
  • ジン…洋酒
  • ビール…麦酒
  • ラオチュー…老酒
  • ラム酒…糖酒
  • リキュール…小酒
  • ワイン…葡萄酒

普段耳にする色々なお酒、このように漢字で書く場合は、慣れていないとどんなお酒か分かりづらいですね(笑)

シャンパンとは別に存在するお酒「至宝三鞭酒」

シャンパンとは全く違いますが、「至宝三鞭酒(しほうさんべんしゅ)」というお酒もあるそうです。

中国で作られ、白酒をベースにして、「至宝三鞭丸」という漢方で仕込んだお酒で、滋養強壮や肉体疲労に効果があるとのこと。

味の方は、ほのかに甘くコクのある後味が特徴のようで、主要通販サイトでも取り扱われています。

Amazon

楽天市場

Yahoo!ショッピング

至宝三鞭酒を提供しているお店もあるんですね。

アルコール度数は、40度とのことで高めの値ですが、お酒は美味しく適量を楽しみたいところ。

このような漢方系のお酒でしたら、楽しむと同時に、疲労回復など体への良い効果の方も期待してしまいます。

まとめ

シャンパンは漢字で書くと三鞭酒となり、漢検1級にも当て字として登場する、なかなかに難解なもの。

カタカナ表記がメインとなっている現在、こうした当て字に触れていると、古い時代の雰囲気が感じられますね。

読めない漢字に出会ったとき、調べてみたら身近なよく知っているものだった、ということもあるかもしれませんよ!

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