コーヒー豆の一種で、ジャマイカの山地で栽培されて、主に日本へと輸出されているブルーマウンテン。
私はよく缶コーヒーなどにブルーマウンテンの名前が入っているのを目にしますが、普段から興味を持っている方もいるでしょう。
日本でも有名なこのブルーマウンテンというコーヒー豆ですが、一体どんな特徴を持っているのでしょうか。
ブルーマウンテンの特徴について調べており、予備知識を得てブルーマウンテンをより美味しく味わえますので、ご覧ください!
ブルーマウンテンの特徴は
ブルーマウンテンは、カリブ海に位置する熱帯海洋性気候の島、ジャマイカで栽培されているコーヒー豆。
このジャマイカ産のブルーマウンテンの特徴はどんなところにあるのか、挙げていきます。
- コーヒー豆作りに最適の環境で栽培
- ジャマイカのコーヒー産業公社(CIB)による品質管理
- 輸出時は樽に入れて輸送し、コーヒー豆を保護
- コーヒーを構成する味わいのバランスがとれている
コーヒー豆作りに最適の環境で栽培
ブルーマウンテンが栽培されているジャマイカには、東から西に向かって山脈が広がっており、国土の約8割が山岳地帯です。
そして島の東部にそびえる山脈こそが、コーヒー豆の名前にも冠されている「ブルーマウンテン」。
ブルーマウンテンの頂上は、海抜2,256mに達して、ここがジャマイカで最も標高の高い地点。
「ブルー」とは、この地域によく発生する霧が、カリブの青い空や海を映し出して青くみえることに由来、素敵ですね。
そしてこのブルーマウンテン山脈の気候や土地が、コーヒー作りにピッタリの条件を揃えているんです。
コーヒー作りに最適な条件
- 1日の寒暖差が大きい
- 水はけの良い急峻な斜面
- 弱酸性の土壌
- 豊富な雨量
- 栽培高度の高さ
ブルーマウンテンは、このような好条件のもとで栽培される良質なコーヒー豆で、ジャマイカの主要輸出品の1つにもなっています。
ジャマイカのコーヒー産業公社(CIB)による品質管理
ブルーマウンテンである条件は高度がポイントで、ブルーマウンテン山脈の標高800mから1,200mで栽培されたものとなっています。
1953年、ジャマイカ政府により、こうした栽培エリアの規定ついても、法律によって定められました。
また、ジャマイカ政府の機関である「コーヒー産業公社(CIB)」は、ブルーマウンテンの品質を厳格にチェック。
コーヒー農家への生育指示や肥料、化学薬品の使用規制からその品質管理までを一貫して行う機関
コーヒー豆の等級についても定められ、高い順から「No.1」、「No.2」、「No.3」、「ピーベリー」、「トライアージ」の5段階に規定。
ジャマイカ政府の徹底した管理のもと、優れた品質のコーヒー豆が生み出されているんですね。
輸出時には樽に入れて輸送し、コーヒー豆を保護
ブルーマウンテンは、輸送されるときは「ブルマン樽」に入れて運ばれるのも大きな特徴の1つ。
このブルマン樽に使われている木材は、アメリカ温帯林で育ったもので、においもしないとのこと。
そしてこの木材が、樽の内外の湿気を吸収と同時に放出することで、輸送時に起こる温度変化を緩和します。
これによってコーヒー豆の品質を保つことにつながり、樽が重要な役割りを果たすことが分かります。
ジャマイカで栽培されるブルーマウンテンは、なんと8割ほどが日本へ向けて輸出されているんですよ。
ジャマイカから日本までの長旅となりますが、ブルマン樽は旅の用心棒として、輸送を支えているんですね。
お馴染みUCCのブルーマウンテン缶コーヒーでは、缶をブルマン樽に見立てて、リアルさが追求されていますね。
コーヒーを構成する味わいのバランスがとれている
ブルーマウンテンの味わいの特徴は、苦味や酸味、甘みにコクの全てが完璧なまでにバランス良く整っていること。
ブルーマウンテン山脈が誇る最高の環境によって育まれた最高級レベルのコーヒー豆であり、「コーヒーの王様」とも称されています。
味のバランスがしっかりと整っているがゆえに、突出した良さがあまり感じにくいとの声も。
際立った良さを味わいたい人にはやや物足りなく映ってしまうこともありそうで、好みが分かれるところかもしれませんね。
バランス良く調和のとれた味わいであると、多彩な味の感覚が広がって飲みがいもとてもありそう。
ブルーマウンテン独特のバランスの良い味わい、やはり多くの人を惹き付けるポイントなのでしょう。
まとめ
ブルーマウンテンは、ジャマイカのブルーマウンテン山脈の恩恵を受け、丹精込めて作られた最高級のコーヒー豆。
その多くが日本へと輸出されていき、ジャマイカと日本をつなぐ、架け橋のような存在でもありますね。
もしブルーマウンテンの最高の1杯を飲むときは、ジャマイカの豊かな山々をイメージしながら味わってみてください!