- ポテトチップス税がある国って?
- 世界のフードにまつわるおもしろルールが知りたい!
お菓子の代表選手といえば、ポテトチップス!
そんなポテトチップスに税金をかけている国があったって知っていましたか?
世界的に健康意識が高まり、健康を理由に食品に税金を取るようになった国がいくつかあります。
この記事では、ポテトチップス税が導入されていた国、そしてそれと似たような世界のおもしろ税金を取り上げてみました。
この記事を読めば健康意識が高まる、かも?
ポテトチップス税がある国って?
ポテトチップス税がある国とは、ハンガリー。
日本人にはあまりピンと来ませんが、肥満率が高い国なのだそうです。
そこで健康対策として政府が2011年9月に導入したのが、通称「ポテトチップス税」と呼ばれる税金。
どんな税金かというと...
ポテトチップス税(ハンガリー)
理由:肥満抑制
対象:砂糖・塩をたくさん含む食品(ポテトチップス、甘いドリンク、お菓子など)
税率:5〜20%
ポテトチップスだけが対象ではないのですが、要するに「健康的じゃないでしょ?」と思われた食品が税金をかけられるようになったということですね。
ポテトチップス1袋あたり10から20%も値段が上がってしまったとか!
ハンガリーのポテチ好きには厳しい税金でした...
ポテトチップス税はその後どうなった?
ハンガリーのポテトチップス税ですが、実はすでにこの税金は廃止されているんです!
というのも、ヨーロッパは隣の国への行き来がとても自由な地域。
「ハンガリーでポテチが高いんだったら、隣の国に行って買えばいいじゃない」
という具合に、ポテチ購入の抑止力にはならなかったみたいですね。
むしろ自分の国ではポテチが売れなくなる、という経済的な課題も発生。
政府としてはポテトチップス税で年間約80億円もの税金収入を期待していたようですが...
そんなに現実は甘くなかったようです。
世界のフードにまつわるおもしろルール
脂肪税:デンマーク
ハンガリーのポテトチップス税と似た税金がデンマークにもありました。
その名も「脂肪税」。
脂肪税(デンマーク)
理由:脂肪の取りすぎ防止
対象:飽和脂肪酸がたくさん含まれる食品(バター、ピザ、牛乳など)
税率:16クローネ/1kg
この税の画期的なところは、飽和脂肪酸に世界で初めて税金をかけたところ。
でもやっぱりヨーロッパなので、ハンガリーのように国外で買い物をする人が増え、食品のコストが上がり、結果として廃止になりました。
食品に税金をかけるって意外と難しいんですね...
ソーダ税:アメリカ
ジャンクフード大国、アメリカに存在しているのはソーダ税。
アメリカの一部の州で実在する税金です。
ソーダ税(アメリカ)
理由:健康を促す
対象:ファストフード(炭酸ドリンク、スナックなど)
税率:州によって異なる
炭酸じゃなくてジュースならいいの?というツッコミがありそうですね(笑)
ちょっと車を走らせてソーダ税が採用されていない州に買い物に行く、という人もいるかも。
ジャンキーもバランスよく楽しもう!
世界的に健康意識が高くなったのはいいことだけど、健康に関係する税金をとる国があるとはびっくり!
でも結局廃止になっている税金もあったりして、健康を政府がコントロールするのは無理がありそうな気が...
正直なところ、健康的な食生活ももちろん大切だけど、たまにはジャンキーなお菓子や食事も楽しみたいですよね。
日本にポテトチップス税のようなものができるかはわかりませんが、税金が導入されていない今のうちに、上手にジャンキーも楽しみましょう!