フランスの洋菓子老舗メーカー、マカロンで有名なダロワイヨですが、サブスク(サブスクリプション)を始めています。
今回はダロワイヨのマカロンのサブスクについて、値段、内訳、期間、対象商品、対象店舗について紹介します。
最近は飲食店でもサブスクがもてはやされていますが、お店、私達消費者にとってどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
現役の職人であり、ブーランジェリーの元経営者だった筆者が解説します。
ダロワイヨのサブスク。値段は?
1,000円!?安くないですか?
ダロワイヨの公式によりますと、サブスクの値段は1,000円(税込)になっています。
安いですね、、
サブスクって何度も貰えるやつですけど大丈夫なのでしょうか?
期間はどうなのか?
こちらも公式によりますと、1ヶ月ということです。
まあ、普通ですね。
内訳。どれくらいのマカロンをもらえるの?
公式を見てもらえば分かることで申し訳ないですが、
1日ごとに、マカロンを1つ頂けます。
ダロワイヨのマカロンは1つ216円(税込)なので5日で元が取れることになります。
ダロワイヨならどこでもOK ?
ダロワイヨは全国区ではなかった。
国内の全ての店舗でサブスクの利用できますが、、
2020年10月26日現在。
自由が丘本店、銀座三越店、日本橋三越店、アトレ目黒店、アトレ浦和店、アトレ吉祥寺店、ルミネ荻窪店、エキュート赤羽店、渋谷・東急本店、青葉台東急フードショー店、シャポー船橋店、ルミネ北千住、東武船橋店、小田急新宿店、小田急町田店、エキュート品川店、東武池袋店、エキュート立川店
引用元:ダロワイヨ
ダロワイヨの店舗は首都圏ばかりですね、地方の方は断念するしかないようです。
対象のマカロンはどんなもの?
お得なサブスクとはいえ、商品に魅力がないと何の意味もありません。
選べるのは単品のマカロン。
実際に店舗にいってきました。
写真の下段にある個包装されたマカロンが対象です。
人気商品は、ピスタチオ、フランボワーズ、シトロン、オランジュでしょうか、他にも沢山あって悩みました。
私個人としましては、変にアレンジされているものよりオーソドックスなほうが好みなので、このほうがありがたいです。
単価は安い物になりますね。
1月9日現在の、最新の情報です。
見ずらいので文字おこししたものを貼ります。
緊急事態宣言の中でもしっかり対応されていますね。
消費者にとって信頼できる企業だと思います。
サブスクリプションの意義とは?
サブスクと略して、最近よく聞く言葉ですが、どういう意味なのでしょうか?
今さら聞けないサブスクリプションとは何か?
サブスクリプションは定額料金で指定された期間何度も利用できることです。
ダロワイヨですと1ヶ月の間、1,000円で毎日マカロンを1つ貰うことができます。
我々、消費者のメリット、デメリットは?
こちらも説明するまでもないですが、企業が設定したサービスを余すことなく受けることが出来たら、非常にお得な制度です。
逆に、安いと思ってノリで購入してしまうと行動が制限されて非常に損した気分になりますね。
しかし、なるべく利用されないことが、企業の狙いかというと、全く違います。
サブスクを採用する企業の本当の狙いとは?
人の心理として、接触頻度が高いほど信頼度が増してコミュニケーションが取りやすくなります。
ケーキ屋さんなどの小売業においては、サブスクはお客の来店頻度を否応なしに高めることになりますので、そのお店のファンにさせ易いというメリットが発生します。(サブスクを購入する時点ですでにファンですけどね、ファンの度合いの話です)
顔見知りの店員ができる、質問しやすい、商品の知識が増すことで、いわゆる"ついで買い"を誘発しているんですね。
これをザイオンス効果などと言ったりしますが、私がダロワイヨのサブスクが優れていると思う点はもう1つあります。
原価ベースでは損をしない価格設定と、"ついで買い"をさせやすい低価格設定。
商品の原価は企業の競争力で変わってきますが、"ダロワイヨ"クラスの企業ですとマカロン1つの原価は30円弱にしていると思われます。
それはダロワイヨのサブスクが1ヶ月、30個のマカロンを提供したとしても損はしないという価格設定です。
もう1つ、サブスクの対象がマカロン1つなので、買い足す可能性が高いです。
例えば、ラーメンなど食事のサブスクも話題になっていますが、これは最初に高額を支払っていることもあり、買い足す効果が低く、サブスクのみの収入で終わってしまう可能性が高いです。
こうなると利益の先食いにしかならず、話題性以外のメリットがありません。
企業がサブスクを採用する際には必ず"ついで買い"を誘発する仕組みがなければ意味がないのです。
まとめ。
こ難しいことも書きましたが、ダロワイヨの企業努力に感服しました。
しかも、スイーツ好きとして1,000円でマカロンを毎日食べれるのは嬉しいことです!
私は毎日ダロワイヨに通う自信はなかったのでサブスクは購入しませんでしたが、私の前にいた小学生くらいの子がマイマカカードを見せてマカロンを貰ってる姿を見て微笑ましく思いました。
それはノスタルジーとなって、私達大人世代が駄菓子屋に通っていた姿と重なり、時代の移り変わりを感じさせるものでした。