綺麗なスイーツや美味しいお菓子は、人を幸せにしてくれます。
そんなお菓子を作りたい!と思いパティシエに憧れる人は沢山いますよね。
ですが実際のところ、パティシエという仕事は華やかなイメージとは裏腹に大変なことの方が多いのです。
じゃあ何がそんなに大変なの?と思う人のために今回は現役パティシエの私が、本音ですべてお話しします!
・パティシエになりたいけど、実際どうなんだろう・・・
・どんな仕事内容?
・休みの日が少ないって本当?
最初に断言します。
パティシエは、大変なことしかありません!
楽してパティシエになりたい、という方はよほど才能がなければ実現不可能です。
私も過去に結婚式場とフレンチレストランでケーキを作っていましたが想像以上に大変なことが多く自分が思い描いていた理想とのギャップに何度もつまづきました。
ですがそれを乗り越え、今でもパティシエとして働き続けています。
今回はパティシエを目指す人たちのために現役パティシエの私が働く中で感じたことその本音をお話していこうと思います。
パティシエの大変なとこ
仕事ですから大変なことは沢山あります。
その中でも世の中のパティシエが口を揃えて言う、これが大変なんだ!ということをピックアップしました。
6つの大変なこと
- 仕事内容
- 勤務時間
- 金銭面
- ケガが多い
- 休みが少ない
- 体系維持
この文面だけだと、いまいちピンとこないですよね。
ですので、この6つの大変なことについて詳しく説明していこうと思います。
仕事内容
第一に、パティシエの仕事はお菓子を作ることです。
ですが、家で趣味で作るお菓子とは全く別物だと思ってもらって構いません。
とにかく作る量が多いんです!!
小麦粉や砂糖は何キロ単位ですし、それをかき混ぜるのだって自分よりも幅のあるボウルを使ったりと相当な力が必要となります。
私も全身を使って筋肉痛になりながらも必死にかき混ぜていました。
基本ずっと立ちっぱなしで、中腰で作業をすることも多いので腰痛になる人が続出・・・。
これが毎日って考えただけで、少しうんざりしちゃいますね。
パティシエは力仕事なので、特に女性の方は大変に感じると思います。
また、新人の時はケーキを作らせてくれるお店はとても稀で、ひたすらフルーツカットや粉ふるいなど雑用ばかりです。
「新人だし仕方ない」って思っていてもやっぱり少し不満な気持ちはありましたね。
勤務時間
パティシエは朝が早く、夜が遅いことがほとんどです。
開店までにすべてのケーキを店に並べなくてはいけないので、とにかく時間との勝負です。
ケーキを予約したお客さんの時間に間に合わせないといけない!
ムースだから冷やし固めるのに時間がかかる!
と、こんな感じで毎日が慌ただしくて、もはや厨房は戦場状態でした。
朝の工程が終わったかと思えば、次の日の仕込みをしなくてはいけません。
私が働いていた時は、朝6時出勤の夜20時退勤でもう毎日へとへとです。
寝るために家に帰っているようなもんですよ。
でもやっぱりケーキを作るのが楽しかったので、疲れはしますが楽しさが上回っていました。
お菓子作りが本当に好きじゃないと、続けるのは難しいと思います。
金銭面
パティシエは仕事量や勤務時間の割に給料がとても低いです。
ケーキ屋で儲けることは実はとても大変で、正直利益があまり出ないというのが本当のところなのです。
安定したお給料が欲しい、という方にはパティシエは向いていません。
お店で働くことは、スキルを身に着けるため、修行の一環として働くといっても良いでしょう
ケガが多い
熱い鉄板やオーブン、ミキサーなど様々な調理器具を使用するので、けがは付き物です。
特にパティシエに多いのがやけどと腱鞘炎のこの2つです。
熱いうちの鉄板を触ってしまったり、お湯にかかってしまったりとちょっとした事故が多く、手や指先に傷が絶えません。
あとは長い時間、ひたすら手を動かしているので腱鞘炎になりやすいです。
また長時間労働なので体調を崩す人も多いです。
自分の身体が一番大切なので、無理は禁物ですよ。
休みが少ない
企業にもよりますが、パティシエは休みが少ない傾向にあります。
特に個人店は少ない人数で切り盛りしているので、躊躇に現れていますね。
友人と休みは合わない、家族とだって時間も合わない。
同僚だって、休みが合うことはほとんどありません。
クリスマスやバレンタイン、母の日やこどもの日などの行事があると更に労働時間が増えます。
中でもクリスマスは本当にしんどくてつらいです。
職場に泊りがけで、ひたすらクリスマスケーキ作りです。
恋人や家族、友人とクリスマスを過ごしたいという人は絶対におすすめしません。
ましてやクリスマスに有給をとるなどもってのほかです。
私は休みの日は疲れきって、一日中寝ていました・・・(~o~)
体系維持
パティシエって、お菓子ばかり食べているの?なんて思いますよね。
これは本当に人によりますが、太っている人は少ない気がします。
私は、味を覚えるという名目上でお店に出せないケーキの端やクッキーの端など貰っていました。
最初こそ喜んでいましたが、今ではちょっと・・・ってなります(;'∀')
味見として食べますが、「お菓子美味しい!」という思いよりも「うん、問題ないな」って感じでほぼ確認作業のような感じになりましたね。
なんて言っていますが、甘いものが好きなので余ったら勿体ない!と思って結局食べてしまいます・・・。
休みの日にも勉強がてらにケーキの食べ歩きをしてしまっています。
・・・やはり自分で体重の管理はしないといけませんね。
おわりに
今回は6つのパティシエの大変なことをご紹介していきました。
趣味の延長や生半可な気持ちでパティシエになる人は続きません。
たくさん努力して、実力を身につけるまでは辛い道のりかもしれませんが有名なパティシエたちはそれを乗り越えて、自分の作りたいケーキを作り出しています。
でも、お菓子作りって楽しいですよね!
食べた相手が喜んでくれたり、「おいしい!」と言ってもらえると心が温かくなります。
大変なことが多すぎるくらいのパティシエですが、やりがいは他の仕事よりも何百倍もありますよ!
お客さんに「美味しい」や「ありがとう」という言葉をもらえたときは「この仕事を続けていて良かったなぁ」としみじみ感じます。