- マクドナルドの創業当初ってどんな感じだったの?
- マクドナルド兄弟がかわいそうと言われる理由は?
今や世界中の人が食べているマクドナルドのハンバーガー。
そんな人気店の創業にまつわるストーリーって気になりますよね。
実は、マクドナルドはアメリカでマクドナルド兄弟がスタートしたのですが、店舗を拡大させたのはレイ・クロックでした。
この記事ではそんなマクドナルドの創業と成功の歴史から、マクドナルド兄弟がかわいそうと言われる理由を探りますよ。
マクドナルド兄弟の始めたマクドナルドの歴史を知ると、いつものハンバーガーがちょっとスパイスの効いた味になるかもしれません。
マクドナルド兄弟がかわいそうと言われる理由
2017年にアメリカで公開された、マクドナルド非公認の映画「ファウンダー」では、マクドナルドがいかに全米で成功した企業になったかが描かれています。
その映画を見て、マクドナルド兄弟がかわいそうと思う人もいるようなんです。
マクドナルドを始めたのはマクドナルド兄弟なのに、結果的にマクドナルドはレイ・クロックという人物のものになり、マクドナルド兄弟は経営から外されてしまったから。
確かに、その歴史を知るとマクドナルド兄弟かわいそう、ってなりますよね。
せっかくなので、一度マクドナルドの歴史をおさらいしてみましょう。
マクドナルドの始まり
マクドナルドという名前のハンバーガー店をカリフォルニアの田舎で始めたのは、モーリス・マック・マクドナルドとリチャード・ディック・J・マクドナルドの兄弟でした。
ハンバーガーは当時からアメリカのソウルフードではあったものの、ファストフードというにはまだ程遠く、注文してから30分以上待たされることも普通の時代。
そんな中、彼らの店では機械化された商品作りと、お客さんがラインに並んで注文するという新しいシステムの導入で圧倒的速さでハンバーガーを提供します。
食器を洗う手間を省くため、商品は皿には載せず紙袋に入れるという徹底的な合理主義もあり、田舎町とはいえそれなりに繁盛する店になっていました。
今ではファストフードで普通のシステムを考え出したのはマクドナルド兄弟だったんですね!
マクドナルドを拡大させたレイ・クロック
そんなマクドナルドから業務用ミキサーの大量注文を受け、店に向かったのが後の経営者となるレイ・クロックです。
彼は当時ミキサーのセールスマンをしていました。
あまり売れないミキサーを8台も購入予約するほど繁盛している店に強く関心を持ったレイは、マクドナルド兄弟に店舗内を案内され、その店にビジネスのチャンスを感じ取ります。
彼は乗り気ではないマクドナルド兄弟を根気強く説得、1955年にフランチャイズ権を手に入れ、3年ほどで全米展開する一大企業にまでマクドナルドを導きました。
ビジネスチャンスをものにするレイの感覚の鋭さと粘り強さはすごいです!
マクドナルド兄弟の店はどうなった?
マクドナルドの店は成功しましたが、マクドナルド兄弟とレイの経営に関する考えは合わず、1961年にはレイがマクドナルド兄弟から全面的にマクドナルドを買い取ることになります。
この時、マクドナルド兄弟がスタートした店舗の名前「マクドナルド」も結果として売り渡すことになり、兄弟は店の名前を変更せざるをえませんでした。
店の名前を「ビッグM」に変えて営業を続けたものの、レイがすぐ近くに「マクドナルド」を出店し、ビッグMは廃業してしまいます。
このちょっと悲しいストーリーも、マクドナルド兄弟がかわいそうと言われる理由のひとつです。
自分たちが始めた店が自分のものでなくなるというのはどんな感覚だったんでしょう...
マクドナルドの初期キャラクターが復活!
マクドナルド兄弟のちょっと悲しいストーリーはともかく、彼らがマクドナルドをスタートさせたことは間違いありません。
そんな兄弟が考案したといわれるキャラクター「スピーディ」が、日本マクドナルドの50周年を記念して、期間限定でパッケージデザインに復活しています!
速さと効率を売りにしていたマクドナルド兄弟だけあって、キャラクターも速さを名乗るとはブレてないですね(笑)
手描きらしいゆるっとしたフォームとデザインが可愛いと、SNSで人気になっていますよ。
もしお店で限定パッケージをゲットする機会があれば、マクドナルド兄弟の歴史をちょこっと思い出してあげてくださいね。
マクドナルドの歴史は意外と深かった
マクドナルド兄弟がスタートした店、マクドナルド。
そのマクドナルドを全米に展開する一大ビジネスに成長させたのは、マクドナルド兄弟ではなくレイ・クロックでした。
マクドナルドという店の名前までとられてしまったマクドナルド兄弟、確かにかわいそうな気もしますが、日本の私たちが当然知っているほど有名になったのは、レイのおかげでもあります。
よくビジネスの世界では、何もないところから築き上げた人と、築き上げたものを拡大する人は違う人物の場合が多い、といわれるそうです。
それもまた、成功するビジネスの現実なんですね。
まさにアメリカンドリームの象徴・マクドナルドのスナックで、たまには遠いアメリカの地と歴史に思いをはせてみるのもいいかもしれません。