オシャレなカフェで彩り豊かな創作料理を味わい、インスタにも収めてバッチリ!と楽しんでる方もいるでしょう。
一方、今風のカフェがある中、昔ながらのレトロな喫茶店で、落ち着いた雰囲気の中コーヒーを味わうのもまたいいですね。
この喫茶店、かつて「純喫茶」という言葉を用い始め、コーヒーだけを楽しむ場所として示されるようになりました。
純喫茶について興味のある方、純喫茶の豆知識が分かりますので、ぜひご覧ください!
純喫茶とは
純喫茶の定義
まず、純喫茶とはどのように定義されているのでしょうか。
純喫茶(じゅんきっさ)とは、酒類を扱わない、純粋な喫茶店のこと。酒類を扱い、女給(ホステス)による接客を伴う特殊喫茶(カフェー)に対してのレトロニム的な呼称。
引用元 Wikipedia
純喫茶はお酒を扱わないというのがポイント。
「純粋」にコーヒーなど、お茶を飲む場所なんですね。
純喫茶と特殊喫茶
そして純喫茶と呼ばれ始めたのは、お酒を扱う「特殊喫茶」と区別するため。
この聞き慣れない、特殊喫茶とはどのようなお店だったのでしょうか。
大正から昭和初期にかけて出始めた、現在の風俗業にも近い業態で、女性店員が接客、接待などサービスを行う。
特殊喫茶はサービスの過激化により、1933年には「特殊飲食店取締規則」が発令され、規制の対象に。
喫茶店のイメージとは、およそかけ離れた特殊喫茶。
この特殊喫茶と混同せず、純粋にお茶を飲む場所だと分かるように、純喫茶という言葉が使われるようになったんですね。
法律にみる純喫茶、喫茶店、カフェの違い
純喫茶の営業は、「喫茶店営業許可」または「飲食店営業許可」が必要と食品衛生法施行令第35条で定められています。
喫茶店やサロンその他設備を設けて酒類以外の飲物又は茶菓を客に飲食させる営業
一般食堂、料理店、すし屋、そば屋、旅館、仕出し屋、弁当屋、レストラン、カフェ、バー、キャバレーその他食品を調理し、又は設備を設けて客に飲食させる営業
純喫茶は法律上では、喫茶店営業許可と飲食店営業許可のどちらでも営業でき、両方に区分されます。
ポイントはお酒で、飲食店営業許可では、お酒の提供が可能でも、していなければ純喫茶に区分。
そしてお酒の提供があれば、「喫茶店」として区分されるんですね。
また、カフェについては全ての形式に区分され、幅広い営業の形があります。
ただ、このような法的な区分があっても、お店を名乗るときは純喫茶、喫茶店のどちらにしても問題ありません。
もちろんカフェは全ての形式で営業できるので、どの場合も自由にカフェと名乗れます。
店主の好みやこだわりが表れるところですね。
純喫茶のメニュー
純喫茶といえば、入れたてのコーヒーと一緒に楽しめる軽食。
上記の「飲食店営業」では多くの調理法で料理を提供することが可能。
では、もう一方の「喫茶店営業」ではどのような食事メニューを提供できるのでしょうか。
営業許可を統轄する保健所の多くは、「トースト程度は可能」としているようです。
他は、温めた冷凍食品や既製品の提供程度といった感じ。
(どこまでが許容されるのか、いまいちピンとこない場合は、保健所に問い合わせるとよさそうです)
純喫茶らしいナポリタンなどは、1から作れば、切る·加熱する·盛り付けるなどの調理行為が必要に。
これは飲食店営業の範囲となり、喫茶店営業はメニューが限られることが分かりますね。
ですが、先ほど記載したように、飲食店営業でも純喫茶は名乗れますし、ここはお店の個性がでるところ。
純喫茶巡りがブームに!?
純喫茶巡りがマイブームになっている方も。
意外なことに、若い人でも楽しんでいるんですね!
昭和時代のようなレトロな雰囲気が、かえって新鮮で魅力的に映るのかもしれませんね。
確かに、オシャレなカフェもレトロな純喫茶も、素敵なところがあります。
昔ながらの純喫茶は、やはり時代の波に押されているでしょう。
ですが、まだ変わらず営業を続けているお店は、いいところを守り伝えていってもらいたいものです。
まとめ
純喫茶はお酒を提供してない、純粋にコーヒーを味わえる場所。
法律上の区分は違っても、純喫茶を名乗ることができるんですね。
今も昔も変わらずに、純喫茶でティータイムを楽しみたい人がいることが分かりました。
純喫茶のことが分かったところで、自分に合ったお店をみつけて、ゆったりと寛ぐのもよさそうです!