マクドナルドにおいて、バーガーでは肉系のメニューがほとんどを占める中、魚系として独自の存在感を放つフィレオフィッシュ。
長年販売され続けており、肉系の合間に食べたり、フィレオフィッシュが1番好き!という方も中にはいるのではないでしょうか。
ロングセラーなのは、もちろん美味しさも理由の1つ、美味しさの源は何の魚からきているのでしょうか。
フィレオフィッシュは何の魚を使用して、どのように作られるかを調べ、より美味しく食べられるようになりますのでご覧ください!
フィレオフィッシュは何の魚を使用しているか?
フィレオフィッシュに、四角く揚げられて挟まっている魚、白身魚は分かりますが、何の魚かといいますと…。
その情報は、公式サイト上にもはっきりと掲載されており、すぐに知ることができました。
答えはアメリカ・ロシア産天然のスケトウダラで、ベーリング海とオホーツク海で漁獲されているとのこと。
- スケソウダラともよばれ、名前の由来は諸説あり
- 北太平洋や日本海、ベーリング海、オホーツク海と広く分布
- 鍋や煮魚にすると美味しく、蒲鉾や竹輪、ハンペンなどの煉製品にも利用される
他にも、ご飯のお供にお馴染みのたらこや辛子明太子は、スケトウダラの卵巣を加工して作られる一品。
戦後の食品三大発明の1つ、カニカマの原材料にもスケトウダラのすり身が多く使われています。
このようにスケトウダラは、日本でもずっと親しまれてきた魚。
フィレオフィッシュの具材にも、ピッタリなのかもしれませんね。
フィレオフィッシュの魚はこんな加工方法
漁獲されたスケソウダラは、その後どのように加工され、フィレオフィッシュとして私たちの手元に届くのでしょうか。
きれいな三枚おろしに加工
アラスカで漁獲されたスケソウダラは、漁船で直接、漁港に隣接した工場へ。
そして機械で骨や皮、内臓を取り除いて、きれいな三枚おろしに加工。
その後もチェックが続き、三枚おろしの両面にライトを当てながら、専門のスタッフが血合いや骨を除去。
さらに、エックス線を使用して、細かい骨がないか、検査が行われます。
箱詰め、冷凍してタイの工場へ輸送
検査が完了した後は、三枚おろしを四角くブロック状に箱詰めします。
そして今度は箱詰めした状態で冷凍し、金属検査が行われます。
鮮度を保つため、三枚おろしにされてから冷凍までの工程は、20分程度で完了。
こうしてアラスカの工場で全ての工程を経たフィッシュブロックは、次の加工工場のあるタイへと輸送されていきます。
カットや衣付け加工、各検査
アラスカからタイに運ばれてきたフィッシュブロックは、「フィッシュポーション」の大きさにカット。
フィッシュポーションは、フィレオフィッシュに四角い形で挟まっている、私たちが食べるときのサイズ。
そして衣付けとして、パン粉にクラッカー粉をブレンドしてサクサク食感を出した衣を、フィッシュポーションにまぶします。
次の官能検査では、実際に揚げられたフィッシュポーションを、スタッフが食べて美味しさや品質をチェック。
最後の出荷前にも、金属探知機による異物混入チェックが行われ、全ての工程が終了。
これら各工程の様子が、マクドナルド公式の動画でも公開されていますので、チェックしてみてください。
フィレオフィッシュの魚は「MSC認証品」
フィレオフィッシュに使われているスケトウダラは、MSC(海洋管理協議会)の認証を受けた水産物。
マクドナルドはMSC認証を取得し、その証として、2019年11月からフィレオフィッシュの箱に「海のエコラベル」マークを表示。
乱獲などによる水産資源の枯渇が起こらないよう、管理が進められている漁場で獲れた魚を取り入れているんですね。
水産資源の現状を知って、大事に持続させていくのが課題。
いつまでも美味しいフィレオフィッシュを食べ続けていけるよう、今後もこうした地球規模の取り組みは欠かせないでしょう。
まとめ
フィレオフィッシュは、白身魚のスケトウダラをフライに揚げて、主役として挟み込んだ一品。
フライをはじめ、鍋や煮魚にしてもよし、蒲鉾などの煉製品にも使われ、私たちの食に欠かせないスケトウダラ。
これからもその美味しさで、多くの人たちの食を変わらずに支え続けていってもらいたいですね。