メレンゲと生クリームの違いってなに?
生クリームとホイップクリームも別物?
メレンゲも生クリームも白くてふわふわの泡でお菓子作りに使う、という共通点はあります。
でもこの2つは全くの別物!
といっても、何がどう違うかって説明するのはなかなか難しいですよね。
そこでこの記事ではメレンゲと生クリームの違いについてまとめました。
泡立てのポイントや生クリームについての豆知識も紹介しています。
これを読めば、お菓子作りがもっと楽しくなるかも?
メレンゲと生クリームの違い
原料
まずメレンゲと生クリームで徹底的に違うのはその原料。
メレンゲの原料は卵の白身、つまり卵白です。
一方、生クリームの原料は生乳、つまり牛乳。
白いふわふわという見た目の共通点はありますが、原料からして全く別物なんですよ。
使い方
メレンゲも生クリームも両方お菓子作りによく使われます。
とはいえ、メレンゲは泡立てた後そのまま食べられることはほとんどなく、クッキーのように絞り出して焼いたり、シフォンケーキの生地作りに使われたりと焼いて使われることがほとんど。
一方の生クリームは、クリームソースなどで調理して使われる場合もありますが、ケーキのデコレーションなどの場合は泡立ててそのまま食べられる場合もあります。
調理方法や使い方が違うので、作れるお菓子も違うんです。
メレンゲと生クリームを混ぜて使うお菓子はあまり多くないですが、スウェーデンの方ではピノッキオケーキという、メレンゲも生クリームも使ったゴージャスな伝統のお菓子があるようですよ。
泡立てる方法
メレンゲも生クリームも泡立てるのにちょっとしたポイントがあります。
メレンゲの泡立てのポイントは...
- 最初はゆっくりと、泡が出てきたら手早く混ぜる
- 泡立ちを良くするのにお酢やレモン汁を少し入れることもある
生クリームの泡立てのポイントは...
- クリームや器具を冷たくしておき、氷や氷水を使って冷やしながら泡立てる
- 最初から手早く混ぜる
どちらの場合も、調理器具に水や油が残っているとうまく泡立たない場合があるので注意してくださいね。
どちらも泡立てすぎるとボソボソになってしまうので、程よいところで泡立てはストップしましょう。
泡立つ仕組み
メレンゲと生クリームはそもそも原料が違うので、泡立つ仕組みが違うんです。
メレンゲの原料である卵白のタンパク質には、空気を取り入れやすくよく泡立つという特徴があります。
一方の生クリームは、脂肪球という目には見えない粒々がつながっていくことで空気を取り込む特徴が。
原料が違うので仕組みが違うのはなんとなくイメージできると思いますが、泡立つ時にミクロの世界で全然違う変化が起こっているんですね!
生クリームとホイップクリームの違い
メレンゲと生クリームは原料が全く違いますが、生クリームとホイップクリームはどうでしょう?
生クリームもホイップクリームも同じような泡立て方・使い方なので、違いが分かりにくいですよね。
簡単にいうと、生乳が原料で乳脂肪分が多いのが生クリーム、乳製品に植物性脂肪を混ぜたり添加物が入ったりしているものがホイップクリームです。
生クリームに比べるとホイップクリームの方がお値段が安く、さっぱりとして長持ちする特徴があります。
今では100%植物由来のホイップクリームも市販されているので、ダイエット中の人や動物性の食品を控えている人も生クリームの代用として使うことができますね。
メレンゲと生クリームの違いをうまく使い分けよう!
メレンゲと生クリームには原料、使い方、泡立てる方法、泡立つ仕組みに違いがありました。
どちらもお菓子作りに使用できるものですが、違いを理解するとお互いに代用することは無理だということがわかると思います。
メレンゲをケーキにデコレーションしたり、逆に生クリームだけをクッキーのように焼いたりはできませんね...
メレンゲと生クリーム、2つの違いをうまく使い分けて、お菓子作りやスイーツタイムをもっと楽しみましょう!