今や料理に欠かせないうま味調味料『味の素』ですが、塩分はどのくらい含まれているのでしょうか?
味の素の主成分は昆布のうま味である『グルタミン酸ナトリウム』で、舐めるとコク…というか舌全体を包み込むような感じがします。
塩の直接的な刺激よりもかなりまろやかなイメージの味の素は塩分の代用として料理で使えるのか、味の素以外にも塩の代用が出来る調味料はあるのかを調査しました。
血圧が高めの方や、ついつい塩を多く使ってしまう人は是非参考にしてみてくださいね😊
味の素に塩分はどのくらい含まれているのか


実は味の素に塩分(塩)は含まれていません!!
「味の素®」に塩は入っておりません。原材料にも使用しておりません。
味の素公式HPより引用
「味の素®」のナトリウムは、グルタミン酸ナトリウム、リボヌクレオタイドナトリウムのナトリウムとして含まれており、食塩(Nacl)として含まれておりません。
確かに味の素のうま味成分には、一般的に食塩と呼ばれる『塩化ナトリウム』は含まれていません。
【味の素Rのうま味成分】
- グルタミン酸ナトリウム 97.5%
- イノシン酸ナトリウム 1.25%
- グアニル酸ナトリウム 1.25%(味の素公式HPより引用)

あれ?でも成分表示には『食塩相当量』って項目があるよ?
味の素Rの成分表示には、最後に『食塩相当量』という項目があります。
しかし、食塩相当量=食塩が入っているということではありません!
食塩相当量について次に少しお話します😊
食塩相当量=食塩・塩分ではない
食料品の成分表示の欄を見ると、どの食品にも『食塩相当量』という表示があります。
味の素だけではなくお菓子や牛乳などの飲料、食塩が入っていないものにも食塩相当量という記載が必ずあります。
2020年4月1日より新しい食品表示制度が完全施行され、5つの項目の成分表示が義務化されました。
食品表示基準に規定される栄養成分は、食品表示基準別表第9に掲げられています。そのうち、たんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウムの量及び熱量は、必ず表示しなければなりません。
消費者庁HPより引用
栄養成分表示は、熱量、たんぱく質、脂質、炭水化物、ナトリウムの順で、ナトリウムについては食塩相当量で表示することとされています。
そのため、塩分が含まれていなくても、塩分にするとどれくらいの量のナトリウムになるのか計算して表示されています。
う~ん、ややこしいですね…。
ナトリウムなのになぜ食塩相当量?
ナトリウムなのになぜ食塩と一緒にされるのか、これは現代の成人病の一つ『高血圧』に関連しています。
体に必要なミネラルの一つであるナトリウムですが、摂りすぎると高血圧などの病気の原因になる可能性があります。
しかし、ナトリウムという単語より塩分の摂りすぎ=高血圧という方が世の中には浸透しています。
減塩、塩分30%カットなどと叫ばれている昨今、成分表も『食塩』と書いた方が消費者に分かりやすいのではないかという狙いがあるのではないでしょうか。
味の素で塩の代用が出来る?

塩分が入っていない味の素で、塩の代用はできるのでしょうか?

減塩料理の味が物足りない時に味の素をたすと、味に深みやコクが出て満足できますよ♪
塩味とうま味はまったく別の味覚ですが、補い合うことは可能です。
例えば、いつも塩で味を調えている料理を塩2/3と味の素1/3の配合に変えてみると、素材の味を引き立たせるうま味が塩味を補強してくれます。
味の素はナトリウム量が塩の1/3の量なので、スパイスなどと合わせれば、塩を全く使わなくても満足できる料理が作れ、血圧高めの方も安心して食事が楽しめます😁
味の素以外の減塩調味料は?

なるべく塩を使いたくないという人におすすめの調味料は以下の通りです。
- ブラックペッパー
- 七味・一味唐辛子
- クミン
私も塩をなるべく使わずにあらびきのブラックペッパーを使用していますが、味が引き締まるのでおすすめです。
七味・一味唐辛子や、ラー油など辛い調味料で塩の代用にしたり、クミンを使ってカレーの風味やコクを料理に加えるのも良いでしょう。
味の素とスパイスをセットで使えば、塩がなくても味に満足できそうですね😆
まとめ
調査した結果、驚くことに味の素には塩分が入っていないことがわかりました。
ファーストフードなど、外食すると塩分多めの料理が多いので、手作りする料理には味の素のうま味を足して減塩するのがおすすめです。
ただ、味の素の主成分であるグルタミン酸はナトリウムなので、入れすぎには注意しましょうね!