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【プッチンプリン】現役パティシエが原材料を調べてみたらプリンじゃなかった?

プッチンプリン、最近はさすがに中年のオジサンなのであまり食べなくなりました。

まあ、そもそもプッチンプリンが3個入りで発売されてたのは、子供2人お母さん1人を想定していたので、大人のオジサンの食べ物でもないのですが、、(かつて子供だったオジサン向け?にBigも販売されています )

しかし、大人になっても、たまに食べたくなるのがプッチンプリンです。

私も一応パティシエとしてプッチンプリンが、いわゆるプディングではないことは、とうの昔から気がついておりましたが、プリンじゃないと聞くと驚く人も多いかもしれないですね。

そこで今回はプッチンプリンの原材料を見てプリンじゃないなら何なの?という疑問を解き明かしてみようと思います。

【プッチンプリン】原材料を見てみる

見ずらいので文字起こしすると、

加糖練乳、砂糖、植物油脂、バター、脱脂粉乳、ローストシュガー、生乳、カラメルシロップ、加糖卵黄、食塩、寒天/糊料(増粘多糖類)、香料、酸味料、カロチン色素(一部に卵·乳成分を含む)

以上になっています。

それにしても、色々な物が入ってますね。普通のプリンには入らない物が有るのが分かるでしょうか?

寒天/増粘多糖類が使われているのが謎?

プリンの定義として、卵、砂糖、ミルクを混ぜて蒸し焼きにしたものということでいいと思います。

普通のプリンは卵の熱を加えると固まる性質(熱変性)を利用して形を作りますが、プッチンプリンには寒天/糊料(増粘多糖類)も入っていますね。

寒天は分かるとして、糊料(増粘多糖類)って何なのでしょう?

食品表示法に乗っ取った添加物表示

✓ゼリーに「キサンタンガム」、「カラギナン」、「カロブビーンガム」をフルーツの懸濁安定と、ゼリーのゲル化目的として使用した場合。添加物表示:糊料(増粘多糖類)

引用元:多糖類.com

ちょっと良く分からないですが、要するにゼリー状(ゲル化)にするために

キサンタンガム、カラギーナン、カブロビーンガムを使用しているということです。(3種類全て使用していなくてもOK)

そして、食品表示法で糊料(増粘多糖類)という簡略表示することが認められています。

プッチンするために必要な材料?

原材料を見ると加糖卵黄も入ってます。

熱を加えると固まるので、これでプリンの形になりますが、プッチンするための絶妙な固まり具合を作るには寒天/糊料(増粘多糖類)を添加する必要があるのだと思われます。

普通のプリンとは違う食感はこれで作り出されているのですね。

なので、私は食感的に、プッチンプリンプリンじゃないと思っていました。

プリンじゃないのか?

プリンを名乗る為に必要な条件があるわけではないですが、、

卵寒天ゼリーじゃないの?

プッチンプリンの食感は寒天/糊料(増粘多糖類)によるものが大きいと思いますが、

加糖卵黄生乳も入ってますから加熱処理(滅菌)されているのは間違いないですね。公式→プッチンプリンができるまで

卵の熱変性を利用したものをプリンと呼ぶなら、、

最初にプリンじゃないと書きましたが、訂正します。やっぱりプリンですね(微妙)。

まとめ

プッチンプリン原材料を見てみると、寒天という意外なワードが出てきましたね。

卵寒天ゼリーでは不味そうです。まあ、しかし、グリコのプッチンプリンはちゃんと卵が入ってますので、プリンと言えばプリンでした。

類似品では卵さえ入ってない物もありますからねw(デフレ下の企業努力です)

色々、思うことは有りますが、はっきり言ってプリンかどうかなど、旨ければ何でもいいです。

パンナコッタとブランマンジェの明確な区別がつかないようにプリンとプッチンプリンの違いが分からなくても、旨ければそれが全てだと思いました。

パティシエはプッチンプリンより美味しいプリンを作ることが出来るかもしれませんが、プッチンプリン原材料をみて、どういうロジックで作られているのか知ることは有意義だと思いますけどね。

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藤原 敏夫

1974年生まれ。ポール・ボキューズ、ノブTOKYOで製菓製パン、ペストリーを学び、日本人唯一MOF取得者の美ノ谷靖夫氏に師事。独立してベッカーフジワラを15年経営して廃業。現在はブーランジェリー職人として勤務しながら、経験を活かした記事を執筆中。

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