2007年に「デザートドリンク」として登場し、新たな分野を切り開いてきた江崎グリコのドロリッチ。
2009年には売上高が100億円とピークに達するも、その後は「ステルス値上げ」の実施などにより下降線をたどり、現在は販売終了。
価格は変わらないのに容量が減ってしまったときは、驚きがありますね。
メーカーの打ち出す施策に対して、言い訳では?などの意見もあり、どのような声が挙がっていったのでしょうか。
ドロリッチが好きだからこそ、様々な反応が出てくるのかもしれませんが、そのあたりをみていきましょう。
ドロリッチのステルス値上げ
江崎グリコはドロリッチに対して、2014年頃から「ステルス値上げ」ともとれる施策を徐々に実施。
このことで買い控えが起こり、消費者が離れていくことにつながった、と指摘する声もあります。
ステルス値上げについて記載した記事は、こちらをご覧ください。
ドロリッチのステルス値上げ時、メーカーの考えは
2017年は、ドロリッチの容量が前年の180gから120gに大きく減った年でした。
この時の開発担当者は、30代以下の働く女性をターゲットに集中させたそうです。
「3段充填製法」で、従来のクリームとジェリーにソースを加え3層とし、味の変化が楽しめるように
「バニラクリーム&カフェ」
- 弾力があってやわらかい「やわふわ食感」のジェリー
- 従来品の約10倍の粘度を持つ濃密バニラクリーム
- ラムが香るソースを隠し味に
「クリーミーカスタード&ベリー」
- 「やわふわ食感」の、いちごを香り付けしたジェリー
- 従来品の約3倍の粘度を持つカスタード風クリーム
- いちご果汁+3種の果汁(ぶどう・もも・グレープフルーツ)を合わせたベリーソース
- 手にフィットしやすいよう、段を取り付け
- サイズを小さくして丸みをつけ、かわいらしさを表現
女性でも飲みきれる量にしつつ、満足感も得られるような商品を、という考えとのこと。
一方、2018年には容量が再び120gから180gに増量されるなど、方針転換がみられました。
このときは家事や仕事で忙しい女性にターゲットを絞ったようです。
「ほろにがコーヒーゼリー」
- 55サンプルのコーヒー豆から香りとコク、香ばしさを併せ持った豆を厳選
- 豆を濃いめにドリップ抽出してゼリーに使用、ビター感アップ
「つぶつぶいちご果肉」
- 果肉を初めて使用し、みずみずしさや種のプチプチ感が出るよう、カットサイズを工夫
- バニラやフルーツを香り付けたスッキリのゼリーを使用、いちごを強く感じられる仕様に
仕事や家事の合間にお腹と心を手軽に満たせる商品を、という考えとのこと。
いずれの年も、女性視点を中心に商品が開発されていった様子がみてとれました。
メーカーの考えは言い訳に聞こえる?消費者の反応は
女性視点で商品開発を行ったとするメーカー側に対し、言い訳ではないか、と捉える否定的な厳しい意見もみられました。
再び増量したときには、メーカー側に対して同情的な反応もみられました。
ドロリッチは一時期、斬新なスタイルで、ブームを巻き起こしただけに注目度のある商品。
その人気の高さゆえに、メーカー側の一挙手一投足にも注目が集まり、様々な反応が出てきますね。
ドロリッチを自作すれば値上げは関係なし!?
ドロリッチが販売終了した今、自ら手作りで楽しむ方もいるようですよ!
確かにこれでしたら、安い材料を選べるなど、自分に合ったドロリッチを作れちゃいそうですね。
インスタにもバッチリ!自家製ドロリッチ、色々とアレンジでき、自分だけのオリジナルが作れそうですね♪
まとめ
メーカーはステルス値上げともとれる施策を実施し、理由や味の改良をアピール。
消費者からは、特に理由については厳しい反応もみられました。
ドロリッチをよく知る根強いファンほど、厳しい視線も向けているのではないでしょうか。
ドロリッチを作って食べるなど、今なお大好きな方もたくさんいますし、大きな影響力を持つ商品といえそうですね。