卵や小麦粉にバターなど、お菓子作りには様々な材料を使って、味を高めたり仕上がりを良くしたりする工夫がされています。
その材料の1つ、「アーモンドパウダー」と「アーモンドプードル」を使ってみようと、興味をお持ちの方もいるでしょう。
パウダーとプードル、少し呼び方が異なりますが、この2つは一体どのような違いがあるのでしょうか。
アーモンドパウダーとアーモンドプードルの違いについて調べ、材料選びに迷わず、アーモンドの力を活用できますので、ご覧下さい!
アーモンドパウダーとアーモンドプードルの違い

アーモンドパウダーとアーモンドプードル、これら2つの品を目にするとき、違いが気になる方もいるでしょう。
両者はどちらもアーモンドを細かく粉末状にしたもので、違いはないものと考えて大丈夫です。
パウダーは英語で「powder」、プードルはフランス語で「poudre」と綴り、どちらも「粉」を意味します。
レシピに材料で使用する旨が記載されている場合には、どちらを用意しても問題ありませんので、ご安心を。
日本の洋菓子がフランス菓子主流となり、フランスの製法や器具が普及、それに伴い製菓用語にもフランス語を使う機会が増加
(アーモンドパウダーとアーモンドプードルはどちらも同じ品なので、これより先は表記をアーモンドパウダーに統一します)
アーモンドパウダーの効果

アーモンドパウダーを入れたときと入れないときとでは、どのように違うのかも気になるところ。
アーモンドパウダーが、お菓子にもたらす効果について挙げていきます。
- お菓子の生地にアーモンドの風味とコクを加える
- ケーキなどはしっとり、クッキーなどはサクサクと、お菓子の食感に変化を付ける
- アーモンドの栄養素をお菓子にプラス
お菓子の生地にアーモンドの風味とコクを加える
アーモンドパウダーは、クッキーやパウンドケーキ、フィナンシェなどの焼き菓子を中心に幅広く使用。
材料として生地の一部に加えることで、小麦粉では出せない、アーモンドの香ばしい風味やコクを加えられます。
お菓子にアーモンドパウダーが加わると、またひと味違った食べ味を出すことができるんですね。
アーモンドパウダーにしか出せない美味しさは魅力的、味にハマればアーモンドパウダーが欠かせない材料になるかもしれませんね。
お菓子の食感に変化を付ける
アーモンドパウダーの特徴の1つとして、小麦粉と違い「グルテン」を含んでいない一品であること。
グルテンはお菓子の生地に粘りや弾力を持たせる役割りを果たしますが、量が多すぎると生地がカチカチになってしまうことも。
アーモンドパウダーはそのグルテンを含まず、その代わりに、含有されている油分が食感に大きく影響します。
アーモンドの成分は、なんと約50%が脂質で、味や香りもクセのない良質とされるオイルも搾取できるほど。
この油分が、クッキーなどにはサクサク感を、パウンドケーキなどにはしっとり感を与えて、お菓子の食感を変えてくれますよ。
アーモンドパウダーを加えたことによって、クッキーらしいサクサク感が上手く増してパワーアップ。
アーモンドパウダー使用のひと手間で、本格的なクッキー作りが成功できそうですし、一役買ってくれますね。
アーモンドパウダーがケーキの生地に練り込まれれば、しっとりとした食感を生み出すのを支えます。
ケーキの切り口も見事な断面で、いかにもしっとりとしてそうな雰囲気が伝わってきますね。
アーモンドの栄養素をお菓子にプラス
アーモンドは、お菓子の美味しさを高めてくれるだけではなく、体にも良い栄養素がたくさん含まれています。
これらの栄養素、アーモンドパウダーにももちろん含まれているので、お菓子に入れれば、美味しく健康面もサポート。
- ビタミンE
- ビタミンB2、葉酸、ナイアシン
- ミネラル(カルシウム、マグネシウム、亜鉛など)
- 良質な脂質
- たんぱく質
- 食物繊維
ざっとみただけでも、アーモンドにはこれだけの栄養素が含まれていることが分かりました。
アーモンドパウダーでお菓子を作れば、美味しさアップはもちろんのこと、上記のような栄養素も補給でき、一石二鳥ですね。
アーモンドパウダーの皮つき、皮なしの違い

アーモンドパウダーには、「皮つき」と「皮なし」タイプがあり、お菓子の仕上がりにも違いが出てきます。
- アーモンドの茶色い皮が入っている分、見た目も茶色っぽい
- アーモンドの香りやコクがお菓子の生地にしっかり残る
皮つきのアーモンドパウダーは、お菓子を食べたとき、アーモンドの風味を楽しみたい場合には良さそうですね。
- アーモンドの果肉部分だけを砕いているので、白系の色
- お菓子生地の色や風味を残しつつ、仕上がりを整える
皮なしのアーモンドパウダーを使うと、お菓子の素材本来の色や味わいを出せるみたいですね。
まとめ

アーモンドパウダーとアーモンドプードルは、英語とフランス語で呼び方だけが違い、モノ自体は変わりません。
お菓子の仕上がりに変化を付け、種々の栄養素を補うこともできる、なかなかのスグレモノ。
上手く活用して、ワンランクアップしたお菓子ができれば、お菓子作りの腕前を上げることができるかもしれませんよ!