「ブラウニー」と「ガトーショコラ」、あなたはどちらが好きですか?
「え?同じじゃないの?」、「何が違うの?」って思いましたか?
実は、「ブラウニー」と「ガトーショコラ」には、はっきりとした違いがあります。
ここでは、「ブラウニー」と「ガトーショコラ」の違いと、「オペラ」や「ザッハトルテ」、「フォンダンショコラ」といった他のチョコレートケーキの特徴も解説します。
「ブラウニー」と「ガトーショコラ」の違い
どちらもチョコレートの風味が楽しめるスイーツですが、名前だけでなく、実は材料や卵の使い方、形、食べ方に違いがあります。
材料の違い
「ブラウニー」と「ガトーショコラ」では、薄力粉の量が違い、より薄力粉が多い「ブラウニー」のほうが、さっくり仕上がります。
また、「ブラウニー」は生地にナッツやクルミ、ドライフルーツなどを混ぜたものも多く、カジュアルな印象ですが、「ガトーショコラ」は仕上げに粉糖をかけているなど、上品な感じがしますよね。
卵の使い方の違い
「ブラウニー」は卵を黄身と白身に分けず、全部を生地に混ぜ込みます。
「ガトーショコラ」は白身を泡立ててメレンゲにしたものを生地に使います。
これにより、「ブラウニー」はケーキとクッキーの間のような、わかりやすく言うと、カントリーマアムのような食感になります。
対して、「ガトーショコラ」はふんわりしっとりした食感になります。
形の違い
「ブラウニー」は四角い形にカットされていることが多いですね。
一方、「ガトーショコラ」はホールケーキのように丸く作ったものを三角形にカットした、いわゆるケーキの形が一般的です。
食べ方の違い
「ブラウニー」は、生地が比較的サックリしているためか、気軽に指でつまんで食べることが多いですが、「ガトーショコラ」は、生地がしっとりしていて、フォークで食べる傾向があります。
食べ方からも、カジュアルな「ブラウニー」、上品な「ガトーショコラ」という印象の違いがありますね。
そもそも「ブラウニー」とは?
「ブラウニー」は、アメリカ発祥のチョコレートを用いた焼菓子です。
名前は、スコットランドなどで信じられている家の妖精「ブラウニー」と色が似ているからという説がありますが、いずれにせよその茶色い(「Brown」)見た目が語源のようです。
そもそも「ガトーショコラ」とは?
「ガトーショコラ」はフランス語で「焼きチョコレート」という意味で、フランスでは、チョコレートケーキ全般を指します。
日本では「ガトーショコラ」という名称は、より狭い意味で使われ、チョコレートケーキの中でもチョコクリームを使ったケーキは含まれず、チョコレートを生地に混ぜ込んで焼き上げたケーキを意味します。
チョコレートケーキあれこれ
ほかにも、いろいろなチョコレートケーキがありますので、その特徴を説明します。
オペラ
「オペラ」はフランスの老舗「ダロワイヨ」が発祥とされ、ジョコンドと呼ばれるアーモンド生地にコーヒーシロップを浸し、その上にチョコレートガナッシュやバタークリームを重ね、チョコレートでコーティングしたケーキです。
「オペラ」という名前は、オペラ座のバレリーナに敬意を表したものだそうで、何やら華やかな大人の雰囲気ですね。
ザッハトルテ
「ザッハトルテ」は、オーストリア宰相のお屋敷に仕えたフランツ・ザッハが考案しました。
チョコレートスポンジにアンズジャムを挟むか外側に塗り、チョコレートでコーティングしたウィーンを代表するケーキです。
フォンダンショコラ
「フォンダンショコラ」は、フランスで19世紀以降に家庭で親しまれ、日本には1998年頃から入ってきたようです。
スポンジの中からレアチョコレートが溶け出すのが魅力のケーキです。
まとめ
「ブラウニー」と「ガトーショコラ」はどちらもチョコレートケーキで混同されやすいですが、材料や卵の使い方、形、食べ方に違いがあることがわかりました。
また、ほかにもいろいろなチョコレートケーキがあって、それぞれの魅力がありますね。
自分の好みや食べるシーン、おもてなしで出す際の相手によって相性の良いケーキがあると思いますので、「どれにしようかな?」と迷ったときに、この記事が参考になればと思います。
個人的な意見ですが、気軽に食べたいときは「ブラウニー」、ゆっくり味わいたいときは「ガトーショコラ」、華やかな場には「オペラ」、クラシカルな雰囲気には「ザッハトルテ」、サプライズが欲しいときは「フォンダンショコラ」というような感じでどうでしょうか?