インスタグラムやTwitter、焼き芋の焼き方にうるさい、こだわりの焼き芋職人が沢山いますね。
めちゃくちゃ美味しそうです!
しかし、家庭でこのレベルの焼き芋をつくるのはなかなか大変そうですね。
焼き芋を美味しくするにはいくつかコツがあります。
βアミラーゼ、デンプン分解反応とか、ちょっと難しいですね。
そこで今回は現役パティシエでもある筆者が魚焼きグリルで簡単にできる美味しい焼き芋の作り方を紹介します。
https://komurohiroki.com/food/gastronomy/yakiimo/ 詳しい理屈を知りたい方はこちらのサイトで焼き芋の科学を解説されていますのでどうぞ。
魚焼きグリルで焼き芋を美味しく焼くには?
とても重要!まずはお芋を選びます。
これが全てと言っていいくらい重要です。
あまり大きくない、細長いものを選びます。火の通りが均一になりやすいです。
大きくて太いものは魚焼きグリルで焼くには時間がかかりすぎてあまり適さないです。
アルミホイルで巻いたら魚焼きグリルで焼きます。
良いお芋を選んだらアルミホイルで、3回くらいグルグルに巻きます。
焦げないように火の当たりを柔らかくするんですね。
では、魚焼きグリルで焼いていきます。
美味しそうな香りがしてきたら、取り出しましょう!
グリルの火力によりますが、弱火でやきます。
香りが立ってきて、爪楊枝や竹串がすっと入ったら完成です。
簡単過ぎですね!
しかし、難点があります、、
3時間弱くらいかかっています、、
これでは、なかなかやる気になりませんね。
レンジにかけるともっと時短になります。
仕方なく大きく太めな芋しか手にはいらなかった場合や、グリルで焼く時間が長いと感じたら、最初に電子レンジにかけて火を通してしまいましょう。
アルミホイルは必要なし?
レンジにかけて爪楊枝や竹串がすっと入るくらいになったら火が入ってます。
火は通っているのでアルミホイルは巻かずに魚焼きグリルを弱火にして焼きます。
香ばしい臭いがしてきたらOKです。
ここまでかかった時間は45分くらいですね。
これなら小学生でも忙しい方でもお家で簡単に美味しい焼き芋を作れるのではないでしょうか?
ネタばらしと、ちょっと真面目な考察。
焼き芋の出来はお芋しだい?
はっきり言ってしまうと、30分そこそこで焼き芋職人がつくるような焼き芋はつくれません。
上記でお芋選びが重要と書きましたが、今回使ったさつまいもは鳴門金時という、ちょっと値段が高めのものになります。
"時短"で作る場合、デンプンを糖に変える反応が短かく、甘みが出にくいのですが、舌触りと薫りが良いとされる、なると金時を使うことで良い結果になりました。
しかし、時短でもしっかり甘さが出るかどうかは経験上、同じ品種でも個体差があるようですね。
素人が良いさつまいもを選ぶには、やはり値段で判断するというのがベターという正直な結果になりました、、
そもそも糖度の高い芋を使うとことがポイントです。
今回は魚焼きグリルで簡単に美味しい焼き芋を作ることが目的です。
糖度の低い芋を使った場合、焼き芋職人のように低温で長時間火を入れる必要があります。(炊飯器に入れて4時間くらい保温したりしてますね)
実験的要素があり面白いですが時間がかかりすぎてあまり実用的ではないですね。
そこで今回は焼き芋を作るのに元々スペックの高い芋を使うことにしました。
さつまいも農家さんの努力の賜物です。
現在、安納芋、紅あずま、シルクスイートなどさまざまな高糖度のさつまいもが出回わるようになりましたね。
高糖度の芋はデンプン分解反応など必要とせず、火を通すだけで十分甘くて美味しいです。
甘ければ甘いほど需要があり、高く売れる事情があるので農家さんも日々、商品開発されているのですね。
せっかく努力して開発していただいたものを利用しない理由はないのです。
まとめ。焼き芋は農家さんの技術のバロメーター?
私たちがただ火を通すだけで、どこまで美味しい焼き芋が作れるか?
今後、更に糖度の高いさつまいもが作られることだと思います。
きっと、もっと焼き芋に適したさつまいもが登場するんでしょうね。(個人的にはもう充分だとおもいますが、)
それはそれで焼き芋好きとしては目が離せませんw楽しみですね。
新しい品種が出たら、また焼き芋をつくりたいです。
もっと簡単に美味しい焼き芋を作ることが出来たら、さつまいも農家さんの技術が、更に上がったことになるのだと思います。