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ラフランスの食べ頃の見分け方!美味しい食べ方とアレンジレシピを紹介します

世の中、すっかり秋になりましたね。

美味しいフルーツが沢山出てきていますが、洋梨のラフランスは召し上がっていますでしょうか?

せっかく買ってきても実が硬くて全ガリガリする、いつの間にかブヨブヨになって腐ってしまったなど、食べ頃を見極めるのが難しいので敬遠しがちかもですね。

和梨やりんごのように、買ってきて直ぐに食べられる物に比べ、洋梨は追熟しないといけないので確かに面倒ではあります。

しかし、食べ頃ラフランスは本当に美味だと思います。

今回はその美味しいラフランスの見極めかたを紹介します。

ラフランス、食べ頃の判断は?

食べ頃のラフランスはとろけるような食感と濃厚な旨味、なんといっても豊潤な香りが最高ですね!

ラフランスの食べ頃は触って確かめる

ラフランスの食べ頃を見分けるには触って確かめるのが簡単です。

買ってきたラフランスはカチカチの事が多いですね。

その場合、冷蔵庫に入れずに熟すのを待ちましょう。(追熟)

元々の熟れ具合で数日かかりますが、指で軽く押して少し柔らかくなっていたら食べ頃です。(冷蔵庫に入れて冷していただきます)

ちょっと弾力が出てきたらOKです。よく軸にシワがよってきたら食べ頃といわれていますが、個人的には遅いと思います

慣れないと、どれくらい柔らかくなれば良いのか判断が難しいところですが、ちょっとまだ硬いかな位で大丈夫だと思います。

注意点は柔らかくし過ぎない事、ラフランスは熟れてくると一気に柔らかくなるので、とても傷みやすいのです。

追熟しているのを忘れてしまい、ブヨブヨにしてしまった経験はないでしょうか?

ラフランスの食べ頃は短く、気をつけてないとすぐに過ぎ去ってしまうので注意が必要なのです。

熟れ過ぎを防ぐには?

熟れてきたら冷蔵庫で保存すれば2、3日大丈夫です。

私の場合ですが、忘れないようになるべく高級品を買います。

貧乏性なので高いお金を出して買ったからには、絶対に最高の状態で食べたいと思いませんか?

ラフランスの美味しい食べ方

ラフランスの食べ頃になったら、そのまま皮を剥かずに丸かじりが一番美味しいですが、これはフルーツ愛の強い方にオススメです。

普通にカットして食べますね。

皮ごと食べるメリット

シャインマスカットや巨峰、無花果、リンゴ、和なしなど、日本のフルーツは皮を剥かずそのまま食べるのが一番美味しいです。

皮と実の間は香りが強く、栄養の面でもタンニンなど含み健康にも良いと思われます。

輸入品と違い残留農薬の心配もすくないでしょう。

是非、ラフランスも皮ごと召し上がっていただきたいですね!

一応、アレンジレシピを紹介

そのまま食べるのが一番美味しいラフランスをわざわざ加工する意味が無いと思いますが、一応私もパティシエとしてラフランス(洋なし)を使ったアレンジを紹介します。

ラフランスのコンポート

ラフランスのアレンジ、最初に思い付くのがコンポートではないでしょうか?

コンポートにしてしまえば日持ちしますし、タルトポワールやシャルロットポワールにも使えます。

タルトポワール、上手ですね:たけだかおる洋菓子研究室
美しいシャルロットポワール:カタシマ

しかし、コンポートの考え方はちょっと難しいです。

コンポートは保存の為、シロップでフルーツを煮て漬け込んだものですが、本来は生で食べるよりコンポートにした方が美味しいフルーツで作るべきです。(甘みが少ない梅やスモモが代表的)

ラフランスの場合は、、そのままが美味しいのであまりオススメしませんが、私なりに考えたレシピです。

  • ラフランス 2個
  • シロップ(水300 グラニュー糖150)
  • レモン果汁 大さじ1
  • マダガスカルバニラ お好みで

ワインやスパイスなど強い香りを加える場合はラフランスの良さを消す事になるのでとてもシンプルな仕様となっています。

作り方

  • シロップとバニラを沸騰させます。
  • ラフランスを入れます。実がカチカチの場合は少し煮ますが、判断は難しいです。(食べ頃を使う場合は煮なくてもよい)
  • レモン果汁を加え、落し蓋などしてラフランスを漬け込みます。
  • あら熱を取って冷蔵庫で保存します。(3日位で使いきる)

漬け込む時間が長いほどラフランスの水分が抜けて実が小さくなると同時にフレッシュ感がなくなります。

数日間漬け込んで浸透圧の作用によりシロップとラフランスの糖度が一定になると最終形態ですが、こうなるとラフランスの美味しさはほぼ無いでしょう。(ポワールウィリアムというリキュールを加えて香りを足す)

あまり漬け込まないでフレッシュさが残っている方が美味しいと考えています。

ラフランスと生ハム

フレッシュのラフランスを使ったオードブルを紹介します。

メロンと生ハムがよく知られていますね、抵抗ある方もいらっしゃると思いますがラフランスも生ハムに良く合います。

どこのブルジョア?的な雰囲気ですが素晴らしいオードブルだと思います。

ラフランスとブルーチーズ

ゴルゴンゾーラやロックホール、羊乳のウォッシュチーズもラフランスと相性がいいです。

別々に食べたいと思うでしょうが、

これらは別に私が考案した訳ではありません。

昔からある組み合わせですが、日本ではあまり受け入れられない味かもしれませんね。

しかし、甘い物と塩気のある物を合わせることで次元の違う美味しさを感じる事が出来る良い例ではないでしょうか?

辛口のよく冷えた白ワインと楽しみたいです!

お酒はダメですが食育という意味でもこういう食べ物のマリアージュというものを子供達や若い世代にも伝えて行きたいですね、各生産者に敬意を払い最上の状態でそれを頂くようにつとめる事が食に携わる者の使命だと思います。

まとめ

洋梨といえばラフランスが有名ですが、デパートや高級スーパーでは、ルレクチェ、オーロラ、バートレット、ゼネラルレクラーク、などなど沢山の品種が売られております。

ラフランスに限らず西洋なしの栽培はとても手間がかかり大変なのですが生産者の努力には本当に頭がさがります。

その、割に合わない栽培の手間からラフランスは既に日本でしか作られていないという事態にあるようです。

フルーツとしては高級な部類に入り追熟が必要で少々手が出にくいと思いますが、その分格別の美味しさがあります。

フルーツ栽培における日本人の素晴らしい技術、最近はシャインマスカットがとても流行しましたが、ラフランスをはじめ洋梨類もとても美味しいので是非手にとってみてはいかがでしょうか。

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藤原 敏夫

1974年生まれ。ポール・ボキューズ、ノブTOKYOで製菓製パン、ペストリーを学び、日本人唯一MOF取得者の美ノ谷靖夫氏に師事。独立してベッカーフジワラを15年経営して廃業。現在はブーランジェリー職人として勤務しながら、経験を活かした記事を執筆中。

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