汁気があって瑞々しく、甘い美味しさや香りを持ち合わせている、魅力的なフルーツのメロン。
ですが、今日はメロンを食べよう!と思って切ってみたものの、イマイチ食べ味が物足りなかった…という方もいるでしょう。
メロンをより美味しく味わうためには「追熟」が欠かせませんが、どのように行っていけばいいのでしょうか。
メロンの追熟について調べており、最高の状態になったメロンを食べることができますので、ご覧ください!
メロンの追熟を上手に進めるためには
メロンの追熟(ついじゅく)は、丁度良い食べ頃になるまで、メロン自身の力で果肉を熟れさせること。
メロンは収穫してから消費者に届くまでの時間を見越して、まだ早熟の段階で収穫されます。
そのため、私たちの手元に届くときには、まだ食べ頃ではなく追熟させる必要があることも。
では、メロンを上手に追熟させるにはどのような方法をとればいいのかについてみていきましょう。
常温かつ涼しい風通しの良い場所置いておく
メロンはカットしない限り、何か手を加えなくとも常温で置いておくだけで追熟が進んでいきます。
バナナなども、最初は緑がかった黄色ですが、置いておくと黒い斑点が表れ、甘味が更に感じられるようになりますね。
夏の時期でも、気温30℃未満から25℃くらいで置いておければ、メロンにとっても良いでしょう。
そして置いておく場所は、直射日光やエアコンの風が当たらない、適度に涼しい風通しの良いところを選ぶとバッチリ。
冷蔵庫の中に入れるのは追熟に不向き
涼しい場所に置くといっても、冷蔵庫の中に入れると追熟が止まり、傷みが進むことにもなってしまい不向き。
温度環境が低すぎてもダメで繊細さが求められる、メロンを美味しく食べるためにも気を遣うところ。
冷蔵庫に入れるのは、追熟してイイ感じになったメロンを食べる直前(2~3時間前)で、ヒンヤリ美味しくいただけますよ。
ただし、追熟して食べ頃になったメロンを食べ切れなかった場合は、発酵して傷まないよう、冷蔵庫での保存が必要。
カット後のメロンであれば、種を取り除いて切り口にラップをピッタリと当ててくるみ、野菜室へ入れましょう。
それでも長期保存はムリなので、できるだけ早く食べ切るのがベスト、メロンをいただくときは計画的に(笑)
向きを上下左右変えながら置く
メロンは、時折置き方を上下左右変えてあげると果汁が全体に行き渡るため、バランス良く追熟ができますよ。
メロンの果汁は比重が大きく、重力の働きが作用するので、下へ下へと流れて溜まっていくんです。
また、メロンは性質的にも下の方から熟していくために、やはり果汁が下に集まりやすい傾向が。
それゆえに上手く方向を変えてあげるのが追熟の近道、メロンの逆立ちは少し面白いかもしれませんが(笑)
追熟したメロンを見極めるには
追熟が進んで丁度良い食べ頃となったメロンを見極めるためには、以下のようなものが挙げられます。
- ツルが茶色く変色して枯れる
- 表面から甘い香りがただよう
- 底部を押すと柔らかく弾力がある
見えない中身のことなので難しいところですが、ベストなタイミングを逃さないようにしたいですね。
ツルが茶色く変色して枯れる
収穫したばかりのときのツルは、青々としてピンと張り、立派で丈夫そうな見た目をしています。
しかし、追熟が進むにつれてツルは茶色く変色し、枯れて萎れたシンナリの状態へと様変わり。
一見元気がないようにも見えますが、食べる分には追熟が進んだサインとなる、良い状態ですよ。
追熟具合いを見た目で判断でき、視覚がポイントとなるところですね。
表面から甘い香りがただよう
メロンの表面から、甘い香りがただよい始めるのも、追熟が順調に進んできている証拠です。
メロンの内部から美味しさを乗せて溢れ出るようで、「食べ頃になったので食べてー」と言わんばかりですね。
追熟具合いについて、上記の視覚に続いて、嗅覚を使って判断できるポイントとなりますよ。
底部を押すと柔らかく弾力がある
追熟が進んだメロンは、底の真ん中の部分、「おへそ」のような箇所が柔らかい状態になってきますよ。
指で押してみると弾力がありますが、やっぱり熟したものは、柔らかいとろけるようなイメージがありますよね。
今度は触ってみた感じの、触覚を使っての判断ポイントとなります。
メロンの追熟豆知識【実は糖度は変化しない】
メロンを追熟して、いよいよ待ちに待った食べ頃になり、食べてみるとやっぱり甘くなっててすごく美味しい!
実はこのとき、甘い香りは増して美味しくなっていますが、糖度自体は変化していないそうですよ。
収穫後に糖度は上がらず、糖度が低くて甘くないメロンは、いくら追熟させても糖度アップで甘くなるわけではないんですね…!
沖縄・宮古島では冬にメロン!
メロンは追熟に冷蔵庫は不向きとご紹介し、寒さに弱い(?)ので冬にメロンは作りにくいのか、と思いきや。
沖縄の宮古島で作られるメロンはなんと冬が旬で、生産量の多い北海道や茨城、熊本が夏の収穫なのに対して真逆。
宮古島は亜熱帯に属し、冬(11月~2月)の気温は15℃~25℃と温暖で、メロンの栽培にもピッタリなんですよ。
宮古島メロンを本土まで取り寄せて食べる場合は、寒い時期の温度調整での追熟が必要かもしれませんが、味わえたら最高ですね♪
まとめ
メロンの追熟を進めるには、メロンの性質に合わせた、ちょっとしたコツが必要となります。
- 温度や置き方に気を付けて追熟を
- ツルの具合い、香りや手触りで追熟を見極め
メロンの扱い方を覚えて上手に追熟し、食べ頃をより正確に判断できる追熟マスターを目指してみてくださいね!