- 味の素とハイミーって何が違うの?
- 味の素とハイミーはどうやって使うのがおすすめ?
今や世界が認める「UMAMI(うま味)」を発見した池田博士が手がけた、味の素。
日本が誇るうま味調味料として長年愛されてきました。
味の素社の代表的な調味料には「味の素」と「ハイミー」があります。
でも意外と知らないのが、その両者の違い。
そこでこの記事では、味の素とハイミーの違いを比較、わかりやすくまとめてみました。
この記事を読んでうま味調味料の使い分けができれば、料理の腕が上がるかも?
味の素とハイミーの違いはうまみ成分!
味の素とハイミーの違いについて、味の素公式サイトにこんな明快な回答がありました。
「うま味だし・ハイミー®」は「味の素®」よりも「うま味」の強い調味料です。
味の素公式サイト
ハイミーの名前の由来は、高いという意味の英語「ハイ(high)」と味(あじ)の音読み「ミ」を組み合わせた造語なんです!
名前からして違いがわかるようになっていたんて、なかなかダジャレセンスがありますね(笑)
では味の素とハイミーの違いを表で見比べてみましょう。
味の素 | ハイミー | |
原材料 | さとうきび | さとうきび |
主な成分 | グルタミン酸ナトリウム(97.5%) イノシン酸ナトリウム(1.25%) グアニル酸ナトリウム(1.25%) | グルタミン酸ナトリウム(92%) イノシン酸ナトリウム(4%) グアニル酸ナトリウム(4%) |
販売開始 | 1909年 | 1962年 |
参考価格 | 1,146円/1kg | 2,070円/1kg |
こうやって表で見ると、成分同じじゃない?と思いそうですが、実は成分ごとの微妙な数値の違いが味の素とハイミーに大きく差をつけているのです。
うまみは3つに分けられる!
うま味には3つの種類があります。
- 昆布などに含まれるグルタミン酸
- 肉や魚などに含まれるイノシン酸
- きのこなどに含まれるグアニル酸
味の素にもハイミーにもこの3つのうま味が含まれているのですが、その割合が違うのです。
どちらもグルタミン酸をベースにしていますが、ハイミーは味の素よりもイノシン酸とグアニル酸を多めに配合しています。
そのため、うま味がもっと含まれたハイミーの方がちょっと値段が割高になっているんですね。
これは使い分けができるようになれば、うま味の達人になれるかも(笑)
味の素のおすすめ使い方
味の素は何にでも使えるのが魅力のうま味調味料。
料理の隠し味はもちろん、調理後に食卓でサッとふりかけることも可能です。
特におすすめで試してほしいのが、納豆に味の素をふりかけてみること!
最近ではだし醤油が付属している納豆も結構ありますよね。
味の素には昆布と同じうま味が入っているので、いわば昆布だしで納豆を食べる感覚なんです。
これが美味しくないわけがない(笑)!
卵かけご飯や漬物に合わせるのも美味しいんですよ。
解凍したお肉の失われたうま味を復活させたり、塩分を控えめの料理を作ったりというちょっと上級な使い方もできます。
ハイミーのおすすめ使い方
ハイミーは、本格的にじっくり出汁を取らないと出せないような味を再現できちゃいます。
だから、プロの料理人からも重宝されている調味料なんです。
煮込み料理やスープなどのじっくり煮込んだような味を手軽に仕上げられます。
こってりした料理とも相性がいいので、中華料理やラーメンにもおすすめの調味料ですよ。
ポイントは味の素と比較してちょっと控えめに使うこと。
うま味が「強い」調味料なので、ちょっとでも十分うま味が凝縮された美味しい料理に仕上がります。
うまみ調味料は体に悪い?
その昔「化学調味料」と言われていた味の素やハイミー。
化学という言葉のイメージが災いしてか、体に悪いという印象を持っている人も少なからずいるようです。
「うま味調味料は体に悪いの?」という疑問に、味の素公式サイトにはこんな回答が。
その心配はございません。「味の素®」が体に入ると、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸、ナトリウムとに分かれ、肝臓や腸管などで代謝されてしまいますので、体に蓄積されることはありません。また、「味の素®」の主成分であるグルタミン酸ナトリウムは、日本はもとより欧米、国連などの権威ある機関からも安全であると認められています。
味の素公式サイト
これを食べることで健康が促進されるという食品ではないですが、安全を認められているのはうれしいですね。
実は味の素の体に悪いイメージはアメリカでも定着してしまっているよう...。
この点が気になる方は下の記事ものぞいてみてくださいね↓
味の素はアメリカでは禁止なの?安全で美味しい食品は自分で見極めよう!
味の素とハイミーでうまみを極めよう!
味の素とハイミー、どちらもうま味調味料として重宝されていますが、そのうま味成分の違いが2つの商品を異ならせています。
手軽にどんな料理にでもうま味を加えたい時は味の素を、よりうま味を強く感じたい時にはハイミーを、と使い分けするのもいいですね。
どちらも上手に使えばいつもの料理がレストランのような美味しさにランクアップ間違いなし!
味の素とハイミーで、おうちご飯をもっと上手に楽しみましょう!