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家で簡単!源氏パイの作り方。現役パティシエが、源氏パイの美味しい裏技を教えます。

スーパーで見掛ける源氏パイ

昭和40年から発売されている超ロングセラー商品です。

画像引用元:withnews

この可愛いいハートの形をした源氏パイですが、家でも簡単に手作りできます。

今回は現役パティシエの筆者が源氏パイの作り方と美味しい裏技を紹介します。

源氏パイの作り方① パイ生地はどうする?

パイ生地は、手作りか市販のものか?

私はパティシエなので自分で作ったパイ生地を使いますが、

ご家庭の場合、製菓用品店で冷凍パイ生地を購入される方がいいでしょう。

パイ生地を作るのは簡単ではないですからね。

しかし、市販の物と手作りしたものでは、やはり手作りのパイ生地が美味しいですね。

源氏パイの作り方② パイ生地の成型。

パイ生地を長方形に伸ばします。

パイ生地を用意したら市販の物でも手作りでも作り方は一緒です。

パイ生地を長方形に伸ばします。だいたい3ミリくらいです。

グラニュー糖をかけて、パイ生地を折り畳みます。

オレンジ線の所で内側に折るので、そこにグラニュー糖を拡げます。

折り曲げたら、またグラニュー糖を振りかけます。

真ん中から折り畳みます。

これで折り畳む作業は終わりです。

黒い粒々がついてますが?

源氏パイの作り方③ 裏技?スパイスを加えます。

黒こしょうが良く合います。

コショウ、シナモン、カルダモン、アニスなど、スパイスを加えると風味が増して美味しくなると思います。

今回は黒コショウを入れてみました。

辛いというよりは、バターや砂糖の甘さの中に爽やかなアクセントを付ける意味ですね。

ポイントは微妙に香るくらいがいいですね。(好みですが↑の画像くらいがいいです)

シナモンを入れる時は注意が必要。

シナモンやカルダモンなど甘味のあるスパイスを入れる時は注意が必要です。

パイを焼くには長い時間がかかるので、シナモンが先に焦げてしまいます。

こうなると風味も無くなり、見た目も非常に悪いです。

シナモンはパイが焼き上げった後にふりかけるか、アイシングにするべきだと思います。

均等にカットします。

ナイフでカットしていきます。

厚さは7~8ミリくらいです。

なるべく均等になるようにしましょう!

断面はこんな感じ?

中心がずれてますが、、

まだ源氏パイのハートの形になる想像ができませんね。

落ちているグラニュー糖を断面にも着けます(無駄がないように)

鉄板に並べます。

クッキングシートを敷いて、等間隔に並べます。

オーブンの余熱を始めます。

オーブンで焼きます。

家庭用のオーブンで大丈夫?

今回は3万円くらいで買った家庭用のオーブンレンジを使っています。

温度の設定はプロのオーブンよりもちょっと高い200度に設定します。

家庭用のオーブンは火力が弱いので少し高めの温度設定で大丈夫です。

余熱が取れたら焼きます。

家のオーブンでは20分くらいかかりました。

どうでしょうか?

源氏パイになっていると思います。

鉄板の奥と手前を入れ替えて焼きムラのないようにしましょう。

まとめ。

パイ生地があれば、源氏パイを作るのは難しくないと思います。

巧く作るポイント
  • パイ生地の厚さを均等に伸ばす。
  • グラニュー糖をまんべんなく掛ける。
  • 均等にカットする。
  • 焼きムラが無いように鉄板を入れ替える。

上記に注意すれば巧く作れると思います。

買ってきた源氏パイも美味しいですが、手作りした源氏パイはもっと美味しいと思います。

おまけ。アレンジを紹介します。

チョコレートを溶かして源氏チョコパイにしてみました。

チョコレートのテンパリング(温度調整)が面倒ですがバレンタインにもいいと思いますよ。

ちょっと小言、

最近はパティスリーといってもパイ生地を作らず、業務用のパイシートを使うことが増えています。

労働時間の短縮、作業の合理化で仕方ないのですが、パティシエを志す人にとっては本来の作り方や美味しさを学ぶ機会が少なくなってます。

これはパイ生地に限った事ではなく、様々な分業化によって厨房では組立作業に終始していることが多いです。

個人経営の所はそんなことはないですが、その分、労働単価が低くなり働く側にとっては選択肢に入りにくいのです。

そこで今回は源氏パイを取り上げました。

実はパティスリーでもパルミエという定番の焼菓子です。

画像引用元:ゆうみん家のきままにおうちごはん

↑とても美味しそうですね。

源氏パイパルミエ、誰でも知っているようなお菓子の作り方を紹介することで、お菓子の世界に貢献、問題提起できればと思いました。

  • この記事を書いた人
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藤原 敏夫

1974年生まれ。ポール・ボキューズ、ノブTOKYOで製菓製パン、ペストリーを学び、日本人唯一MOF取得者の美ノ谷靖夫氏に師事。独立してベッカーフジワラを15年経営して廃業。現在はブーランジェリー職人として勤務しながら、経験を活かした記事を執筆中。

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